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性自認が女でも、女性らしく振る舞いたいわけじゃないニューハーフの友達

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、乳桃みゆさんのコラムです!「女性に戻って、結婚したい」そんな目標に向かって頑張る彼女の姿をお届けします。今回は、40代で自分の性別の在り方に悩み始めたある友人のお話。

こんにちワンツー(早いステップとパンチ)、乳桃みゆです。ちょっと前から新しい友達ができました。一応ニューハーフ仲間というくくりの中で出会ったわけなんですが、その方の経歴が私とはちょっと違ったんですよね。

私や私が働いてるニューハーフのお店にいるキャストの方は、生まれたときの体は男だけど物心ついたときから心は女として過ごしてきたって感じなのですが、その方はつい2年前まで体も心も男として過ごしてきてたんだそうです。その方は今40代なので、比較的長い期間男性として過ごしてきてますよね。

女性との体の経験があり、逆に男性との経験は一切ないそうなんです。しかしそもそも恋愛や行為をしたいという感情があまりなく、例えばデートとかそういったものも、求められるからしてみたもののすべて全く楽しめないでずっと過ごしてきたと仰ってました。

私は「そうなんだ、そういう人もいるんだなぁ。アセクシャルってやつなのかもなぁ」くらいの感覚でいたんですよ。

他のニューハーフの人たちより「可愛くなる」ということにさほど執着がないという印象をうけました。それは最初年齢を気にして諦めてるのかな、と勘ぐったりもしたのですが、そういうことでもなさそうで。別に可愛くなりたくないってわけでもなく、褒められたら照れたり喜んだりしてるところも見たし。ただ美容とか化粧にそこまでこだわりがないだけなのかなという感じでした。

ここまでは個人差というか別に気になるようなことではなかったのですが、男子トイレに入っていくのを見かけたときに衝撃を受けました。

嘘でしょ!?って。

「混んでるときとかは男子トイレ使っちゃう」と言っていて、まあ確かにその方が早いからいいのかもだけど、自分で気にならないのかなと思いました。

あとは2人でお喋りしてるときに自分のことを俺って言ってて、私そのとき驚きすぎて聞こえなかったフリをしました。

私達の前では自分のことを"私"と言ってるけど、もしかしたら普段から俺と言ったりもしてるのかもなぁ。でもなぜ?俺っ子?アラフォーで?と不思議さを感じました。

女性の格好をすることになったきっかけについては、男として女の相手をするっていう生活が嫌になり、そんなときに女友達のスカートを遊びかなにかで借りて穿いたらしっくりきた、と言っていました。

男として生きていきたくなくなったのかな。

だけど男が好きというわけではないそうです。

あるとき「あと私、仲良い人といるときは自分のことまだ俺って言ってるんだ」とも言ってました。

「うん、知ってる(笑)私といるときも言いたければ使っても良いよ〜」て答えました。

「私って変なのかな、ちゃんと女らしくしていったほうがいいのかな」て言ってて、その顔が苦しそうな雰囲気でした。

そのときにこの人って男とか女とかでなくて「この人」っていう性別なのかもっていう感じがしてきました。

そのことと、「無理に見た目の性別に合わせた振る舞いをすることもないと思う」というのを伝えたら「最近、性別の在り方というか自分がどうしていけばいいのか悩んでいたから、そう言ってもらえて気が楽になった」と言ってくれ、私も嬉しかったです。

今SOGIていう言葉がだんだんと知られていっています。「ソジ」って読みます。そごうじゃないですよ。

SO=性的指向(どんな性別の人を好きになるか)
GI=性自認(自分をどんな性だと認識しているか)

自分がどんな性で、どんな性を好きになるかということ。それって多い少ないはあるけれど、本当に人それぞれじゃないですか。

男として女が好き、男として男が好き、人に恋愛感情わかない、など本当にそれぞれですよね。人それぞれ。

新しい時代ですからね、性に囚われて男らしくとか女らしくとか気にしないでいいと思うんです。

周りに自分と同じような性的指向の人や性自認の人がいないと、自分ってなんなんだろう、ダメなんじゃないかって不安になるだろうけど、同じじゃなくてもいいんです。こうらしくするべきっていうおしつけもするべきでない。ということです。

それが新しい時代。

「いろいろある」っていうのは、狭苦しくなくて、気持ちの良いことだと思う!思いませんか?どうでしょう?

性に囚われず、突き進む乳桃さんだからこその言葉のパワー。巨乳にはなりたいし、可愛いものは好き、だけど下品なことも言い続けたい……それでもいろんな人に愛される彼女に「無理に振る舞わなくていいと思う」なんて言われたら、元気が出ちゃいますね!

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