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「新宿は豪雨」というが、何月何日の天気なのか推定してみた

”新宿は~ 豪雨~”

天下の名曲 東京事変「群青日和」の冒頭の歌詞です。

2019年時点で30歳前後の方なら一度はカラオケで歌ったり聴いたり履歴で見たことがあると思います。

MVで、ギターを弾きながら汗ばんだ椎名林檎さんの艶やかさが異次元に達していることでも有名ですね。


名曲を聴きなおすうちに、1つ疑問が湧いてきました。

「新宿が豪雨なのはいつだろう…?」

ということで、調べても出てこないので検討してみました。


■まず、何月なのか。

フェルミ的な手法を用いなくても、実は曲の終盤 Cメロ部分に答えが書いてありました。

”突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点”

師匠が新宿三丁目を疾走している姿がありありと目に浮かぶ12月ですね。


■では、何日なのか。

「豪雨」を頼りに考えていきますので、1961年~2018年までの12月の中で、新宿(東京)が豪雨だった日を調べました。

※ちなみに、豪雨は雨量100mm以上を定義としました(詳細は後述)

東京が豪雨(100mm以上の雨)だったのは、2006年12月26日(火)のみです!

これにてめでたく、新宿が豪雨なのは2006年12月26日でした、と結論づけたいのですが、根本を覆す事実が発覚します。


■根本を覆す:群青日和の発売日

「群青日和」(ぐんじょうびより)は、日本のバンド・東京事変による楽曲。2004年9月8日に東芝EMIより発売されたデビューシングルの表題曲として発表された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A4%E9%9D%92%E6%97%A5%E5%92%8C

と書いてあり、2004年9月9日以降の天気ではなさそうであるため、2006年の豪雨は該当しなくなってしまいます。

2004年以前の12月で、東京の雨量が100mmをこえた日はありません。

100mm未満だと、1968年12月5日(木)が75mmでトップですが、そうすると今度は1978年生まれの椎名林檎さんの年齢と辻褄が合わなくなってしまいます。


ここまでの数値データを整理すると、

1978年(椎名林檎さん生誕)~2004年(群青日和発売)までの間に、

新宿が豪雨だった日は無い!

という驚愕の事実に達してしまいます。

この事実は個人的な感想としては寂しいので、

「椎名林檎さんが予言的に2006年の天気を歌詞にした」という、大幅な論理の飛躍を加えた方が、個人的にはしっくりきます笑


■まとめ

群青日和の豪雨がいつなのかについてまとめます。

・何月か→歌詞に12月と書いてあるので、12月

・何日か→新宿が豪雨(100mm以上の雨)の12月は、2006年12月26日のみ

・だけど、CD発売が2004年だから、2006年とすると矛盾

・未来の天気を予言したのだとしたら、2006年12月26日も成立

・よって、無理やりだけど、群青日和で新宿が豪雨なのは2006年12月26日と(仮定)する


■補足①:時刻

ちなみに、

”今日が青く冷えていく東京”

という歌詞もありまして、これは太陽が沈み空が青く(群青色に)染まっていく様子と思われます。

ちなみに、2006年12月26日の日の入り時刻は16:34でした。


■補足②:豪雨の定義

「豪雨」の定義は気象庁によると

”著しい災害が発生した顕著な大雨現象。”

とあり、雨量を表す言葉では無いそうですが、お隣に「集中豪雨」がありまして、

”同じような場所で数時間にわたり強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨。”

と記載されているので、100mmを豪雨の目安としました。


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