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RainbowSerpent Festival 2012 Australia
今回はオーストラリアのメルボルン近郊で毎年1月に開催されている野外パーティーRainbowSerpentのレポート。僕が行ったのが2012年なのでもう10年近く経ってしまってますが、ネットを見る限りイベント自体は継続し、更に拡大していっているようなので、この記事で興味を持った方は是非。
Melbourne
ワーキングホリデービザを使い、10万円を握りしめ訪れた初めてのオーストラリア。ここまでにオーストラリア以外の国を半年以上旅し続けて来た僕は、残金800ドルしか無いにも関わらず、野外パーティーへ向けてメルボルンで準備を始めていた。
旅の様子はこちら
オーストラリアのワーホリはこちら
メルボルンには幾つかアウトドアショップがあり、一人用のテントとバーナー、ガス、ランタンなどを100ドル程度で揃える事ができた。
お金無いのでヒヤヒヤしながらの買い物。
後はスーパーのコールスやウールワースで日本のラーメンやコーヒーなどを買い漁って、出発の準備を整えて行った。
泊まっていたKingstreetBackpackersに大半の荷物を預け、フィルムカメラ片手にメルボルンのオフィス街を抜け駅えと向かう。
チケットはインターネットで購入しておいたので、後は電車と会場までの足だったのだが、そんな事は着いたらどうにかなると思い勢いでサザンクロス駅からレクストン駅までのチケットを購入して電車に乗り込んだ。
メルボルンも1時間程度走れば直ぐに田舎の風景になって行く。オーストラリアの歴史はアボリジニー(先住民)を除けばそんなに長く無い。一から国造りをイギリスがやっていったので、本国での経験を生かした国づくりをしていてとても住み易くなっている。
都会と田舎のバランスがとても良い。
そんな事を車窓からの風景で考えていたらあっという間に目的地のレクストンに到着してしまった。
Lexton
レクストンはワンストリートの田舎町で、本当に何も無い。IGAがあったかな?(IGAは小さいスーパー)
そもそもパーティーへ行く人も電車に乗っていなかった。
何故か?
僕は逸る気持ちを抑える事ができず、前日入りしていたのだ。なにせお金も無いから都会に居ても意味がない。
IGAで食品を物色していると、日本人がスーパーに入って来た。
彼はヒロと言ってワーホリ2年目のベテラン。前入りしてデコを手伝いに行くと言う。
ほら。これよ。
僕が求めていた人は一瞬にして見つかった。
少し話をして、僕もそのデコの手伝いが出来ないか話てくれると言う事で一緒に会場へ行く事になった。
二人で会場までヒッチハイクで向かうのだけど、ヒロの英語力が半端なくて車の中では全く付いていけなかった。
オーストラリアの一年目は英語に慣れるの本当に苦労したな。
いつぐらいからか言っている事がすんなり入ってくる様になり、その口語を自分でアレンジして使える様になって行った気がする。勉強もろくにしなかったので、100%会話での習得だった。
聞き取る→使ってみる→とにかく会話する→
このローテーションが僕の英語勉強法。
車は30分程で会場となる大草原へと到着する。
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RainbowSerpentFestival
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ヒッチハイクで乗せてくれたオージーにお礼を言い、そのまま会場のゲートでリストバンドを付けてもらう。
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着いてまず思ったのが、とにかく会場がデカイ事。
うろ覚えで申し訳ないが、確か5ブースのフロアーでオートキャンプ(車の横でキャンプできるシステム)
このスペースって多分日本には無い。何千人規模で車が停められるなんて本当にオーストラリアならではだと思う。
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これがオーストラリアのBIGPARTYの規模だ。
とりあえずヒロのテントの近くにお邪魔する形で、さっくり一人用のテントを張り、話を聞いていたデコの手伝いをする為に作業中のR type Lのダミさんの所へと向かう。
R type Lはデコレーションやオブジェの製作を国内外で行なっているユニットで、日本だとフジロックや渚音楽祭、サマーソニックなどのステージを作っている。
軽く挨拶をすると直ぐに手伝わせてもらえる事になったが、前日なので大半はもう出来上がっていて、仕上げや片付けなどを淡々とこなして行く。
今まで多くのパーティーに参加して来たけど、パーティーを作る側には一度も回って来なかった。普通に楽しんでいたパーティーもこうやって誰かの手で作られているのかと思いながら、手を進めて行くとあっという間に夜になってしまった。
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R type Lのデコは基本廃材で出来ていて、そこに有機物を織り交ぜながら独創的なデコレーションを組み上げて行く。
この時手伝ったのはライフスタイルビレッジのゲートで、わかりずらいがドラゴンとティピの形をしている。
そうして到着当日は夕方から寝るまで作業をこなして終わった。全体の規模もこの時はまだ把握出来ていなかったし、メインステージとサブステージの音は出ていなかったので、ヒロと軽くご飯を食べて、ギターを弾きながら、お祭り前日の空気を味わい1日目を終える感じとなったが、大満足だった。
1日目
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移動疲れと慣れない作業で1日目はあっという間に過ぎてしまったけど、当日の朝はスッキリと晴れた中、テントで目覚めた。
よいよ今日パーティーが始まるのか。と期待しながら、昨日回れなかったブースを散策しつつ朝ご飯を食べて回った。
オーストラリアのパーティーで一番気になったのが、環境に配慮した設営や、出店している店舗がオーガニックの物が多かった事じゃないだろうか。
トイレは大鋸屑式だったり、フードも石鹸も服もオーガニック。これは街中でもそうだったが、オーストラリアはその手の関心が非常に高い。
そして驚いたのが、お酒を売っていない事。
酒類販売の法律が異常に厳しいオーストラリアでは、イベント会場でのお酒の提供が難しいらしく、終始このお酒問題に悩まされたパーティーでもあった。
オージーはわかっているのでクーラーボックス一杯にビールを買い込んでいて、欲しい時は分けて貰って飲んでいたな。
デコチームの所で仲良くなった、日本人のバンバン、チャっくんとオブジェを作ったりしながら、オージーのイアンが入れてくれるチャイを飲んでいると、続々と人が入場して来ていた。
ゲートがオープンしたんだ。
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オープニングセレモニーはオーストラリアの先住民アボリジニによるパフォーマンス?というか儀式によって大いに盛り上がりスタートした。
海外のRaveは開催期間が大体4日から1週間あり、プレパーティーやアフターパーティーを含めると2週間なんて事も平気であるので、会場内には生活に必要なお店が一通り揃っていて、簡易的な村の様な状態になる。
テントのご近所さんとも仲良くなったりご飯屋さんとも顔馴染み。
シャワーはシャワー施設があるので、浴びたい時にお金を入れて入る事ができる。
ちなみに暑くなったメインステージには水のミストが噴射されていて踊っていてもメチャ気持ちいい。
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あとは散水車なんかも来てて見つけたらテンション爆上げで濡れに行く。
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写真で伝わるかは分からないんだけど、海外のパーティーって一定数年配の方が居て凄く好きなんだ。
日本は子育てが始まればなかなか夏フェスなんて行ける時間が取れなくなったり、音楽をゆっくり楽しむ時間が無くなって行くんだけど海外のパーティーは子連れも居ればおじいちゃんおばあちゃんが居たりと多様な年齢層のイメージ。
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Raveってきっと異文化過ぎて近寄りがたいと思うんだけど、実はピースフルで国や人種を超えられるコミュニティーであって、オーガニックや環境の事を考えてたり、ビーガンの事、yogaとかヘンプコットンだったりとそれぞれの先駆者が情報を共有してくれていて凄く勉強になったり、やり始めるきっかけになったりして音楽の楽しみ以外がむしろメインだったりする。
もちろん全てとは言わない。
たまに喧嘩とかオーバードーズとかあるんだけど、本当にごく一部。
基本的には凄く居心地が良いんです。
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2012年はたしかライブステージがすごいメンツだったと思うんだけど、たしかHightlighttribeだった気がする。もう12年も前の事なんであんまり覚えていないな。
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この次の年のメンツがshponghe rajaram hallshinogen beatsantiqe と僕の好みだったけど仕事の関係で泣く泣く行けず、その代わりに2013年の裏表紙は僕の顔写真が掲載されていて、今でも大事に保管している。
次回の海外RaveリポートはTotal soler eclopse 2012
皆既日食Raveです。