和風カップ麺、群雄割拠へ
今日のニュースは食品新聞からピックアップ。
内容は「ごつ盛りラーメン」などで有名大盛トップブランド「東洋水産」が和風ジャンルにも進出してきた、というもの。
記事、事実、感想の3つに分けて考えていく。
①記事
内容というよりはタイトル。「カップ麺、和風戦線異常あり 大盛トップブランドの「ごつ盛り」が参入 強力2ブランドを和風ジャンルにぶつける東洋水産」と書いてあった。注目すべきは和風戦線異常あり、ここだ。
異常、その表現が異常である。おそらく、どん兵衛がマーケットを支配している「正常」な状態から、ごつ盛りの参入によって乱され、「異常」な状態になったことを表しているのか。また、「異常」という言葉を聞くとなんか嫌なことがあったのかと思ってついつい記事をみてしまう。(私もその分類だ)記事を見てもらうための工夫がなされている。
私はnoteのタイトルでこの表現を使いたくなかったので、どん兵衛が安定させていた状況を、ごつ盛りという新たな分野が割り込んでくることで、群雄割拠の時代に突入してくるのではないかと意味も込めて、上記タイトルにした。
②事実
なぜ、ごつ盛りは和風麺に参入してきたのか。それはコロナの影響が大きい。コロナによって所得が下がった方々が多くいる。そうすると生活費を切り詰めたりすることになるのだが、ここで「安くて量が多い」を武器にした東洋水産が切り込んできたのである。商品種類を増やすことで、より幅広い客層に買ってもらえるようにした。
③感想
消費者視点として、ごつ盛りが商品種類を増やすことで、所得が低い人も買うかと言われれば買う可能性は増えると思う。満腹感をえることが人間の欲求として大事だからだ。それに巣ごもり需要もあるので、おうちでご飯を食べる機会も増えている。和風のごつ盛りは気になったので食べてみたいと思う。(まんまと記事にはまっている)
会社視点として、東洋水産は上記記載の通り、新しい商品展開によって幅広い客層を手に入れようとしている。一方で殴りこまれたどん兵衛はどうするべきか。おそらくだが、焦って動く必要はない。トップシェアの立場はゆるぎないからだ。やるとすれば消費者の消費が分かれていることに着目してくるのだろう。「安くて量が多い」を重視する人もいれば、「高くて質がいい」を重視する人もいる。後者に向けた商品ラインナップを作ってもいいかもしれない。プレミアムや味が少し違う、またはトッピングが違うみたいな感じ。
少し別の視点で転用を考えてみる。巣ごもり需要といわれる需要が発生しており、家で贅沢をしたり、家具を充実させたり、Beforeコロナの時とは違う趣味を始めたり、そういう人をターゲットにした商品展開や売り方が増えている。ただし、それはお金に余裕がある人達に対してだ。もちろんお金を持っている人をターゲットにしてもいいのだが、「安くて量が多い」の人をターゲットにしてもいいのかもしれない。例えば、洗剤とかデータ通信料とか、生活に必要なところのサービスを安くしたり、量を増やすことで、そういった人の心をつかめるのかもしれない。
全ての人を幸せにはできない。ただし、逆方向に視点を向けることで、その立場を知り、それに対する何か策を打てるのかもしれない。逆を考えてみる。行き詰ったら必要なことなのかも。
「押してダメなら引いてみな」
ごーよー