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SASUKE2023完全制覇へ 1年間の取り組み 〜メンタル強化 魔物は自分の中にいる〜

この記事の投稿日は2023年12月12日。
2023年12月27日(水)18:00〜SASUKE2023が放送されます。

私、林野庁職員 後藤祐輔はゼッケン60番で出場します。

今回のSASUKE出場に向けて僕が1年間取り組んで来たことを記録しておきます。


SASUKE2022の反省

まずはSASUKE2022の反省点。
1年間を通して苦しいトレーニングを徹底的に積み上げて挑んだのがSASUKE2022でした。
その結果、自分史上最高のフィジカルを手にしましたが、1年間の苦労を無駄にしたくないという気持ちがとても大きくなり、1stステージ ドラゴングライダーで完全なる「メンタル落ち」をしてしまいました。
詳しくは↓


また、SASUKE2022 ドラゴングライダーリタイアの原因が本当にメンタルなのか、技術・体力に問題はなかったのか、確かめておく必要がありました。
そのため、SASUKE2022収録1ヶ月後にSASUKE完全制覇2度達成の漆原裕治さんに連絡し、合同トレーニングをさせてもらうことにしました。
場所は日本一再現度の高いSASUKE練習セット、「内宮パーク」。
ここで、本番とほぼ同等の1stステージ想定練習コースに挑戦し、クリアできるか検証しました。
結果、問題なくクリア。
練習では100%できることが本番になるとできなくなる。原因は間違いなくメンタルだと断定しました。↓合同トレーニングの模様


これまでは心・技・体の内、「技」と「体」を鍛えることで自ずと「心」も強くなると考えていました。今回はこの考えを改め、メンタルの弱さを改善するにはメンタルを鍛えるしかないと考えて、メンタルに特化したトレーニングに着手することを決心しました。

SASUKE2023への取り組み メンタルトレーニング

SASUKE2022収録後、まず最初に行ったのが本屋です。スポーツメンタル系の本のコーナーで良さげな本を3冊選んで購入しました。

本に書いてあった内容を色々試して行く中で、特に有用・重要と感じたのは以下の事項です。

・じっとしていると気持ちはネガティブ・不安になる。身体を動かすことでテンションが上がってくる。→歩き回る、ジャンプする、腕を動かすなど

・ポジティブな言葉を呟くとテンションが上がる(通称セルフトーク)。さらにテンポを上げ、連呼するとテンションが上がりやすい。

・深呼吸をして口角を上げるとテンションが上がる。連続で何回も行うとより効果的。

上記を組み合わせてテンションを上げ、ポジティブな気持ちに持って行くことで、最大の敵である不安と恐怖を払拭できる気がしました。

SASUKE2023への取り組み イメージトレーニング

また、イメージトレーニングの重要性についても購入した本の中に記載がありました。

これまでの僕のイメージトレーニングでは、スタート音からクリアボタンを押すまで、各エリアの動きを淡々とこなすだけでした。

しかし、イメージトレーニングは細部まで徹底的に本番を再現してイメージすることにより効果が高まるとのことでした。

SASUKE収録当日の流れ
・ホテルを出る
・受付
・ルール説明
・インタビュー
・ウォーミングアップ&イメトレ
・招集&待機
・スタート台インタビュー
・競技
・クリアインタビュー

これを全て通すイメトレを毎週末行いました。

ホテルを出てから自分の出番まで3時間を想定。
インタビューの想定問答や毎年恒例のSASUKE魂ボードのイメージも必ず行いました。

また、SASUKE本番では競技直前にはコース横、応援席前の待機スペースで待機することになりウォーミングアップはできなくなります。これを想定してスタート前40分程度は3m×3m程度の小スペースのみで待機する練習もしました。待機中にはU-NEXTで無編集SASUKE完全版の音声を聴きながら、自分の出番までの流れ・会場の雰囲気もイメージしました。クリアラッシュの良い雰囲気で自分に回ってくるパターン、直前で波乱が起き会場が凍りついた状態で自分の出番になるパターン、いろいろ想定しました。

さらに、スタート地点のイメージでは、
スタート前の
「参りまーす!実況まで5秒前、4、3、2……」
というスタッフの掛け声と、
杉山アナウンサーの実況(第39回大会時に僕の実況を担当してもらったときのもの)を録音した音声を携帯で再生してスタートする練習もしました。

直前期には林野庁の作業着、地下足袋、肘膝プロテクター、赤白ポール、熊除けの鈴、全て本番通りに使って行いました。

これを毎週末1回、8時自宅出発、11時1stステージスタートで行いました。

2ndステージについても同様
16時自宅出発、19時スタートで毎週イメトレを行いました。
上半身裸、地下足袋、肘膝プロテクター、ゴーグル、全て装着して全力でハイハイする練習も重ねました。

結果、1stステージ・2ndステージについては、
力を抜いて、楽に、半笑いで
クリアするイメージを固めることができました。

1stステージイメトレ場


SASUKE2023への取り組み 実戦

さて、本やネットでメンタルトレーニングについて学んだとは言え、所詮は素人の我流トレーニングです。
果たしてそれが本当に通用するのか、確かめる必要がありました。

その確認のためにとった手法がSASUKE本番と似た形式のイベントへの出場です。
2月に史上2人目の完全制覇者で漁師の長野誠さんが宮崎県で開催した「延岡花物語」、
8月にSASUKE公式イベント「夏SASUKE2023 in 赤坂」
に出場しました。

いずれのイベントも、実況・観客がいる中での一発勝負。
そこに向けてコンディションを整えて、緊張感・高揚感の中パフォーマンスを発揮する練習として参加しました。

↑延岡花物語

↑夏SASUKE2023 in 赤坂

どちらのイベントもSASUKE本番ほどの難易度はないとは言え、十分満足できるパフォーマンスができたと思います。
練習してきたメンタルトレーニングとイメージトレーニングの成果を実感することができました。

SASUKE2023への取り組み 上半身トレーニング

ここまでは1st・2ndステージ攻略のトレーニングについて書きましたが、3rd・FINALステージのトレーニングももちろん行っています。

4月に兵庫森林管理署から島根森林管理署に転勤になったことに伴い、島根県松江市に引っ越したのですが、新しい官舎にクリフとバーティカルリミットを作りました。

これまで自作セットは作ったことがなく、遠征しないと本番規格の練習セットに触れることができなかったのですが、自作したことにより、いつでも本番規格のクリフとバーティカルリミットを練習できるようになりました。

本番までの半年間、継続的に上半身・ぶら下がりのトレーニングを行い、かなり強化することが出来ました。

いざSASUKE2023本番へ

さて、いよいよ
12月27日(水)18:00〜SASUKE2023 放送❗️
(本記事は2023年12月12日投稿)

今までにないトレーニングをして挑む今回。
果たして林野庁職員 後藤祐輔はどこまで行けたのか。

ぜひ、放送をご覧ください!

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