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ポケモン剣盾 ランクマッチ S30 シングルバトル 最終409位 レート1870 『俺には、レシラムしかないんですよ…』

ポケモン剣盾 シーズン30、最終レート1870・ランキング409位とどちらも自己ベストには届かず満足のいく結果でもなかったので、今シーズンの構築記事はお蔵入りにしようと思っていました。が、レシラム研究家の方が新たに複数現れて嬉しくなったので、少しでも参考になればと思い構築記事を書くことにしました。

使用バトルチーム

結果

最終レート1870、世界ランキング409位

構築経緯

5月シーズン(シーズン29)でレシラム軸チームを使い最高レート1925、ランキング185位といずれも自己最高記録を出すことができ手応えも感じたので、そのチームをさらに改良して上位を目指すことを考えました。

↑前シーズン使用チーム

↑前シーズン構築記事
とつげきチョッキレシラムのダイマックス、ザシアン、イバンミミッキュの対面構築

しかし、5月4日に行われたポケリーグオフに前シーズンのチームで参加しまさかの予選1勝5敗。

ランクマッチでもこれまで有利マッチと思っていたザシアン&イベルタルやザシアン&黒バドレックスにすら勝率を保てなくなり大幅方針転換を決心しました。

原因は、対戦相手の練度向上により、レシラムが相手のダイマックスと打ち合う展開に持って行かせてもらえず、こちらだけダイマックスを消費させられ相手の後発ダイマックス(主にイベルタルのダイジェットからの全抜き)が通ってしまうようになったこと。また、これまで黒バドレックスに対する勝ちパターンであったイバンミミッキュに対して、相手がダイサイコによるサイコフィールド展開でミミッキュのかげうちを阻止する動きを取るようになったことが上げられます。

もう一つ気になっていたのが、受けポケモンの突破方法でした。前シーズンはかたやぶりオノノクスを採用し、りゅうのまいからヌオーやルギアなどの厄介な受けポケモンの突破を図っていましたが、オノノクスなどの受けポケモン突破専用ポケモンだと汎用性が低く、また相手のザシアン・サンダー・ランドロスなどのメジャーな表選出に弱いため、対面4体+受け2体のようなチームに選出択になってしまうケースが多くありました。

そこで、前シーズンからの改善点は大きく3つ。
①ダイジェット等のすばやさ上昇をされても負けないチームを作る。
②イバンミミッキュを賞味期限切れと判断し、黒バドレックス、イベルタルに勝率を取れるポケモンを採用する。
③対面4体+受け2体(対面3体+受け3体)のようなチームに対し、選出択にならず受け選出・対面選出どちらが来ても対応できる選出パターンを作る。

ことを意識してチームを再編成しました。

1体目は、最も信用している軸としてとつげきチョッキレシラムは確定(詳細は後述)。

2体目はザシアン。マークが厳しくなりさらに動かしにくくなったものの、ゼルネアス、ゼクロム、ウーラオス、ウオノラゴンなどこのポケモンがいないとどうしようもないポケモンがいるため引き続き採用。

3体目にテッカグヤ。レシラムを使用する上で相手のランドロス・マンムー・ガブリアス・ホルード・ドリュウズと言ったじめんタイプが厳しいため、その対策として引き続き採用。

4体目は前述の前シーズンからの改善点①②で書いた、イベルタル・黒バドレックスを受ける枠としてとくぼう特化タラプのみブラッキー。レシラムがイベルタル・黒バドレックスにダイマックスを合わせられない展開が来てもストッパーになれる、相手にダイジェットを許しても相手が特殊型であれば高いとくぼうとタラプのみによるとくぼう上昇で全抜きを阻止できるところを評価しました。

5体目は前述の前シーズンからの改善点③を解決するポケモンとしていのちのたますいすいガマゲロゲ。ポケリーグで受けループ使いと対戦した際、受けループはガマゲロゲがキツいと言っていたのを参考に採用しました。受けポケモンだけでなく、ザシアン・カイオーガ・ランドロスと言ったメジャーなポケモンにも強く、対面4体+受け2体(対面3体+受け3体)のような相手に対しても選出択にならずストレスフリーに戦えました。

そして6体目はきあいのタスキガブリアス。ここまでで相手のエースバーン・ジガルデなどが厳しくそれらに弱くないポケモンであり、不意のゼクロム対策としてザシアン(フェアリー)+じめんの並びを持っておく必要もあった、さらにレシラム+ザシアン@1で選出する場合、対面的な試合になりがちなのでその際の@1に入りやすいきあいのタスキ枠にもなる。いろんな条件を満たした補完枠として採用しました。

シーズン30で使用したチームは以上6体。
基本戦略は、
レシラム又はガマゲロゲのダイマックスで一体以上倒し、テッカグヤ+ブラッキーで粘り勝つ

では、個別解説に入ります。

個別解説

レシラム
もちもの:とつげきチョッキ

せいかく:ひかえめ
きそポイント:HP252 とくこう252 すばやさ4

ダイマックス前提の絶対エース。とつげきチョッキとダイマックスを合わせた耐久力と広い技範囲で止まる相手・不利対面が非常に少なく、初手で選出しやすい。
環境のメジャーどころで言うと、ランドロス・マンムー・ガブリアス以外は全て出し勝ちと言っても過言ではありません(ラッキーやバンギラスは初手に来ない前提)。個人的にはカイオーガ・黒バドレックス・イベルタルよりも明確な障害が少なく扱いやすいと思っています。
対面選出(レシラム+ザシアン+ガブリアス)をしている場合には初手ダイマックス、裏に引き先を用意している場合は裏で厳しいポケモンに合わせてダイマックスするように立ち回ります。

わざ構成
・あおいほのお
めいちゅう85ながらいりょく130・やけど20%は破格の強さ。必要な場面、リターンが大きい場面は外しを恐れずどんどん打ちました。
・りゅうのはどう
この枠はりゅうせいぐんが採用されることもあるようですが、めいちゅう安定わざが欲しいのと、メタモンにへんしんされたときの生存率が高まる所を評価しての採用。
メタモン対面は相手視点だとこちらのザシアン引きも考慮しなければならず、相手視点のみあおいほのおとりゅうのはどうの択になります。さらに、こちらはとつげきチョッキとHP207でへんしんりゅうのはどうの被ダメージが最大乱数でも58.9%、一方相手はHP155・とつげきチョッキなしなので乱数93%で一撃。この技のお陰でメタモン対面を何度も制しました。
・ソーラービーム
カバルドン・ラグラージ・トリトドンなど厄介な相手を一撃で落とせます。が、読まれやすかったです。ミリ耐えした相手に打つことでグラスフィールドを展開することができ、体力を回復させることもできます。
・げんしのちから
ホウオウを倒すためのわざ。読まれるため、ダイロックを持ってないと見せかけるプレイングが必要だったり、交代読みで当てたりする必要があったりと難しかったです。あとで知りましたがこうげき無振り下降補正でもストーンエッジの方がホウオウへのダメージが大きくなるそうです。

注意点
・ダイマックスで相手のどのポケモンを倒すか考えながらプレイすること。
・ダイマックス後は時間切れを考慮して数的有利を確保するためHPが少なくても極力残すようにする。
・ラッキー・ハピナスがいるチームには極力選出しない。
・わざ選択が択になりやすい。相手の勝ち筋・相手の考えをしっかりと考えてわざを選択する。不要な深読みはしない。
・ゼルネアス対面はザシアン引きを読んでムーンフォースから入られることがある。択ではあるがその場合はダイバーンが正解なのでザシアン引き一択ではないことに注意する。


ザシアン
もちもの:ふとうのけん

せいかく:ようき
きそポイント:HP156 こうげき100 すばやさ252
調整:相手のようきザシアンのきょじゅうざん+でんこうせっかを2連続最高乱数以外耐え、すばやさをザシアンミラーに備えて最速、残りこうげき

今シーズンはより一層マークが厳しくなった印象があり、相手プレイヤーもザシアンを採用していないことが過去シーズンより多かったように思います。
動かしにくい環境とはいえ、ゼルネアス・ゼクロム・ウーラオス・ウオノラゴンなどザシアンでないと対処が難しいポケモンが一定数存在するため採用せざるを得ませんでした。
最速にすることにより、ザシアンミラーや相手の削れたザシアンに対してある程度計算が立つのがよかったです。
また、ザシアンをチームに入れておくことで、相手はこちらのザシアンに備えてダイジェット等ですばやさ上昇をしておく必要があり、無駄な一手を打たせることができたのも大きかったです。

わざ構成
・きょじゅうざん
言うことなし。
・じゃれつく
サンダーやヌオーへの打点として。カイオーガへの打点が反動わざしかなくなるのも嫌だったため採用。
・ワイルドボルト
ホウオウ・テッカグヤなどの厄介なポケモンを許したくなかったため採用。カイオーガを一気に削ることもできる。が、読まれやすい。
・インファイト
ディアルガ・ナットレイを削るために採用

注意点

・現環境のザシアンは最速でない個体が多いため、臆せずミラーを仕掛けにいく。
・相手にヌオーやサンダーがいる場合は極力じゃれつくを選択する。
・ナットレイがたべのこしでなければヨプのみを警戒しインファイトを打っていいか判断する。
・ホウオウ&ナットレイにはワイルドボルト・インファイトで有利だが上手いプレイヤーに対して安易なわざを選択をすると簡単に負ける。状況に応じてしっかりと考えてわざを選択すること。なお、持論だが、ホウオウ使いはさいせいりょくを有効活用しようとしがち。


テッカグヤ
もちもの:たべのこし

せいかく:わんぱく
きそポイント:HP252 ぼうぎょ252

レシラムの相棒枠。レシラム・ザシアンを使う上でランドロス・マンムー・ガブリアス・ホルード・ドリュウズといったじめんタイプ対策は必須です。浮いているポケモンの中でもはがねタイプを持つため、ランドロスのいわわざを等倍、ひこうわざを半減に抑えられるのが優秀。同じはがね・ひこうタイプの中でも唯一やどりぎのタネを覚えることができ、特殊型高火力ポケモンの後出しに最も対応できていると考えての採用です。

わざ構成
・まもる
やどりぎのタネの回復だけでなく、たべのこしの回復を稼ぐためにやどりぎのタネが入っていない場面でも多用した。また、相手のダイマックスターンを稼ぐのにも有効。
・じしん
ネクロズマやザシアンへのダメージを稼ぐために採用。このわざがないと相手に好き放題されてしまう。
・やどりぎのタネ
相手に負担をかけこちらの負担を減らすテッカグヤの最重要わざ。テッカグヤ自身の回復ソースであり、チーム全体の回復ソースにもなる。
・ヘビーボンバー
ダイスチルでぼうぎょを上げて詰ませる展開をねらえるわざ

注意点
・テッカグヤに対して特殊型高火力ポケモンが後投げされる展開が多発する。それを許してもケアが効く場合はやどりぎのタネ、ケアが効かない場合は交代読み交代を行う必要がある。
・テッカグヤに出てくるザシアンはワイルドボルトを持っていることが非常に多い。ザシアンのワイルドボルトに押し切られそうになっても諦めずに、裏で一回耐えたりブラッキーのまもるも駆使してやどりぎのタネダメージと反動ダメージを稼ぐようにする。
・ダイジェットに耐性がある。エースバーンやホウオウに対してもダイジェットに対してなら繰り出すことができ、ダイマックスターンを稼ぐことができる。
・日食ネクロズマとの対面はしっかりと時間を使って技を選択することで時間切れ勝ちを狙うこと。早押しをすると早い段階でりゅうのまいを6段階積まれてしまい押し負けます。また、日食ネクロズマ対面は弱点保険を警戒し、もちものが判明するまでじしんを打たないようにすること。
・HPが残り少ない相手との対面はこうげきわざを選択しビーストブーストを狙うこと。
・二連まもる三連まもるの勝ち筋があるときは諦めずに狙うこと。


ブラッキー
とくせい:せいしんりょく
もちもの:タラプのみ

せいかく:しんちょう
きそポイント:HP244 こうげき4 ぼうぎょ4 とくぼう252 すばやさ4

これまで高い勝率が取れていたはずのイベルタル入りチームに勝率が取れなくなったため、対策枠として採用。これまではレシラム&ザシアンで対応できていましたが、相手の練度が上がったためか、イベルタルにこちらのレシラムのダイマックスを掻い潜られダイジェットからザシアンまでそのまま全抜きされるケースが多発しました。
そこで、ダイジェットを積まれても苦にならないイベルタル・黒バドレックス受けとしてブラッキーに白羽の矢が立ちました。
もちものは相手の特殊型ダイマックスアタッカーを後出しから確実に止めることができるタラプのみ。特にいのちのたまディアルガに対してはこのタラプのみがないと後出しできません。
ダイマックスに対してはタラプのみのとくぼう上昇で、ダイマックス後の相手に対してはブラッキーの素の耐久力でストッパーになってくれました。幾度となく時間切れ勝ちをもたらしてくれた今シーズンのMVPです。

わざ構成
・イカサマ
黒バドレックスへの打点。タイプ一致のため、物理アタッカーを大きく削ることができます。
・まもる
後述のあくび・ねがいごとと相性の良いわざ。相手のダイマックスターン稼ぎや、テッカグヤのやどりぎのタネダメージ稼ぎにも重宝しました。
・ あくび
物理高火力アタッカーに後出しされるとマズいのでそれを牽制するためのわざ。絶対に外せない。
・ねがいごと
時間切れ勝ちを狙うにあたって裏のHPを回復させられた方が良いと考え採用。月の光と比べてPPが多く回復量が安定するのも良い。

注意点
・相手の高火力物理アタッカー後出しが成立すると厳しくなるのであくびでしっかりとケアする。
・ねがいごとによる体力管理とあくびによる相手の交代ケアどちらが重要かしっかりと吟味してわざ選択を行う。
・時間切れを狙う場合、わざ選択には時間をかける。

ガマゲロゲ
とくせい:すいすい
もちもの:いのちのたま

せいかく:いじっぱり
きそポイント:HP4 こうげき252 すばやさ252

受けループを破壊でき、なおかつザシアン・ランドロス・カイオーガといったメジャーどころにも通用するポケモン。対面と受けが混在しているチームに対して選出択にならないのが強かったです。レシラムが出せないラッキー・ハピナス入りに選出し、レシラムの代わりにダイマックスエースとして戦ってもらいました。また、チームに入れておくだけで、相手のカイオーガがみずわざを選択しにくくなり、試合が有利になることもありました。

わざ構成
・アクアブレイク

ダイストリームの元になるわざで、すいすいを起動させる重要なわざ。物理型にしないとラッキーで止まるので物理型です。
・じしん
すいすい発動ダイアースでザシアンを上から一撃。ムゲンダイナなどにも打てます。
・パワーウィップ
このポケモン最大の特徴。物理型でありながらヌオーを一撃で処理できるのは大きな強みです。
・ステルスロック
ダイウォールを使う場面を想定しての採用。ヌケニンが厄介だったため、撒いておけば対面せずともいつでも倒せるステルスロックを選択しました。が、多分どくどくの方が良いです。また、ステルスロックの前はいやなおとを採用しており、そのおかげでルナアーラを突破できた試合が1試合ありました。

注意点
・実際はすいすいだが、相手はちょすいの可能性を考慮したプレイングをしてくる。
・あめ状態でメタモンにへんしんされないように注意する。


ガブリアス
とくせい:さめはだ
もちもの:きあいのタスキ

せいかく:ようき
きそポイント:こうげき252 すばやさ252

チームの最後に入ったポケモン。ここまでで相手のエースバーンが重かったため一応抗えるポケモンかつ、ジガルデに対してつるぎのまいとスケイルショットで抗える、ゼクロムに対してザシアンと合わせて対策になる、ホウオウ&ムゲンダイナに打点があるといった痒いところに広く浅く手が届くというのが採用理由。また、きあいのタスキを持っていることでレシラム・ザシアンと合わせてサイクルが回せない相手に対して対面選出をすることもできます。

わざ構成
・じしん
ザシアンを大きく削る(さめはだと合わせて対面処理する)ためのわざ。
・がんせきふうじ
サンダー・イベルタル・ホウオウなどに対してこうかばつぐんを突きながらダイジェットでのすばやさ上昇を上から阻止することができる。
・スケイルショット
黒バドレックスやこだわりスカーフカイオーガに打つことですばやさを逆転して対面処理が可能になります。また、ジガルデのみがわりを割りながらへびにらみで下げられたすばやさを回復させることもできます。
・つるぎのまい
サンダーからの打点がぼうふうしかない場合、外すと隙が生まれるので積むチャンスがあると思い採用。あまり役に立つ場面はありませんでした。

注意点
・すばやさ操作をするときはスケイルショットかがんせきふうじのどちらを選択するかしっかりと考えること。裏での処理を図る際はダメージは少なくてもがんせきふうじを選択すること。
・レシラムのダイソウゲンでじしんの威力が半減になる場面がある。レシラムのわざ選択ではそれも考慮すること。


最後に

今シーズンは満足のいく結果を出すことはできませんでしたが、前期の自分の構築記事を参考にしてくれた方がいたということに非常に喜びを感じています。本構築記事のタイトルにもしたとおり「俺にはレシラムしかないんですよ」。なので、できることなら他のレシラム研究家の方と協力してレシラム軸の完成形に辿り着きたいと思っています。
ということで、今後ともよろしくお願いします。

仕事で疲れたりSASUKEのトレーニングで筋肉痛があったりすると動けない日もあって、そういうときの暇つぶしにポケモンはいいんですよね笑

では✋

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