# 4 うさぎと亀 ~進み方が違うだけ~
僕が最初にもらった背番号は 21 だった
それは、選んだわけじゃなくて偶然なんだけど
なんとなく、愛着のある数字になっていたりする
入団した富士市の【須津サッカースポーツ少年団】は、少し強面な薄茶色のサングラスをかけた監督がいたくらいで他はいたって普通の少年団だったと思う。
同級生が多くて、それまでスクールだけだったから試合が楽しかった
小6で26㎝のスパイクを履いてたくらい早熟系だったので
蹴って走ればスルスル突破できちゃうFW
ある試合で、GKとの1対1を外したのを見た親父に、
『抜けば良いじゃん』と言われて、
その通りに抜いてゴールを決めてみせた
今思えば、あの頃はなかなかの選手だったなぁ。
あの頃の自分も同じように思っていたはず、、。
市内のトレセンでキャプテンをしていたり、
県トレに選ばれたり順風満帆なジュニア時代を過ごしてた
過去の栄光
そんな感じだったからジュニア時代に苦労した記憶がほとんど無い
もちろん、勝ったり負けたりで悔しい思いはしたけれど、
基本、デカくて、速い、まぁまぁ上手かったからイケてた気がする
当時もそう思ってたし、
そんな栄光が中学→高校→その後まで続くと思ってた、、、。
それが、良くなかったことに気づいたのは
大人(指導者)になってから、、、泣
僕のポジションは歳を重ねる毎に後ろへ、、。
小学校→FW
中学校→CMF
高校→SB&CB
大学→CB
ギリギリ、GKまではやらなかった。
おそらく、性格的な部分もあるんだけど
花形から縁の下へ
身体能力の貯金は底をつき、
ポジションを移る度に思考した。そして、努力した。
↑この経験があったから指導者になれたと思うけど。
今が全てとは、限らない
今が永遠に続くことなんてありえない
特に小中学生の時期は、生物的年齢に差がありすぎる
同級生なのにカラダは歳上、歳下なんてよくある
サッカーがうまいからなのか、カラダが速いからなのか?
先に知ってるからなのか、まだ知らないだけなのか?
結果と実力がリンクしてないときも多いから
僕のように勘違いすることも
逆に、小さかったり、遅かったりするだけで、
センスはあるのに自信を失うこともある
今、あの頃の僕を指導するなら
▪️1ヶ月、利き脚を禁止する。
▪️上の学年にまぜる
とにかく、苦労をさせる
その苦労が糧になる
負け続けたり、遅かったり、小さかったり、
そこに立ち向かうことで思考するはずだ
そんな経験が未来への貯金になる
今、活躍できてない子たちも知っていて欲しい
きっと、Aチーム・Bチーム、スタメン・ベンチと序列があれば
下側にいることが多いと思う
ダメ出しされることも多いと思う
それでも、あきらめなくていい、大丈夫。
うさぎと亀の童話のような感じ
早熟な子が昼寝をしてサボるわけではないけど、
ゆっくり進むことで多くの景色を観ることができる利点は
早熟な子には理解できない
僕がそうだったから。
中2の後半からぐいぐい来るぞ!!
その時まで、マイペースに進め!!
少しでも進んでいることを楽しもう♪
では、✋