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知的トレーニング 外部環境についての関心と洞察力を鍛える②

今回は具体的な内容に入っていきたいと思います。外部環境への関心や洞察力を鍛えるために必要なこと、と私が考えていることを記載していきます。

個人、かつ、短期的な時間軸でのやり方を考えていき、その後に徐々に関心の幅(志)、及び時間軸を広げていく、という進め方ができればと思います。


外部環境への関心や洞察力を鍛えるためには

外部環境分析や洞察力を鍛えるために必要なことは段階としては2つに分かれます。

①目的(目標)を考えて仮説を立てる

②インプットを実践し、仮説にぶつける

という2つの要素が必要であると考えています。簡単に記載すると、

まず1つ目は、目的(目標)を考える仮説を立てることです。これはつまりアウトプットを考えることともいえます。外部環境を分析しそして洞察することによって何を実現したいのか、その目的を強く持つことです。自分事として捉えるという意識を持つことにつながります。言ってみれば自分事化力を鍛えることに繋がるということです。


そして2つ目は、インプットを実践してぶつけることです。これは具体的には、新聞を読むことや、ニュースを見ることなどが該当します。気になる数字やキーワードをメモしておく事が大切です。それを、自分自身のアウトプットにぶつけてみて何か新たな洞察を得ると言うことです。

このぶつけるという感覚がとても大切です。単なる情報は、そのままでは何の意味にもなりません。その情報を得て、自分自身や会社、その他自分自身が課題と思っていることにその情報をぶつけてみるのです。その時にどのような考えが自分自身の頭に浮かぶか、それを積み重ねていくこと、自分の頭で情報と目的をぶつけて考えてみることが能力アップにつながるのです。

ここで注意が必要なのは、まずインプットありきと言うことではなくアウトプットを先に作る、イメージすることです。

ビジネスパーソンであれば、自分自身がどのように成功するために外部環境を生かすのかと言う事です。
これはまた別の記事でも記載しますが、ビジネスパーソンの本質的な成功とは自分自身だけが成功すると言う考え方ではなかなか難しい面があります。自分自身が所属する会社がお客様・社会の貢献をすることに自分自身が貢献する、ことがビジネスパーソンとしての成功につながるということです。

今回の記事では、まずは上記の①について具体的に記載をしていきます。


目的(目標)を考えて仮説を立てる=自分事化力を鍛える

自分事化力を鍛えるはじめとしては、本当に自分のことからスタートすることです。

ビジネスパーソンの方であれば、まず1年後の目標を立てることから始めるといいと思います。その時の目標の立て方ですが、そこに仮説を入れてほしいのです。

例えば個人の方であれば以下のような感じでまとめてみると仮説部分が浮き立ちます。

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簡単に説明しますと、健康食品の会社に勤めているビジネスパーソンを例として、まずは目標として

・自分が携わる健康食品のWEBでの販売額を○○%増加させる

という目標を挙げました。隣の青い欄で、それを実現するためには何が必要なのかということを記載してみます。(仮説1)例えば上記の目標が実現するためには

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A・健康食品の需要が引き続き伸びる(高齢者の購買割合が高い)

B・健康茶の抗ウイルス効果が証明される

ことが必要であるとしましょう。このA.Bが実現されて、自分自身がやるべき仕事をきっちりと行うことで目標が実現されるということです。

ここでもう一歩掘り下げてみて、このA、Bに影響を与える外部環境は何なのか、ということを仮説2(外部環境的仮説)で記載しています。

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この段階まで掘り下げていくと、自分の1年後の目標と人口構造の話や、高齢者の方のおさいふ事情として、年金や医療費の負担の問題などに関心が向かうのではないかと思います。

また、健康茶の抗ウイルス効果の販売額への影響は、ワクチン接種の進捗や、接種後における社会の動向、消費者のニーズの変遷が影響を及ぼします。そういった外部環境への具体的なアンテナが張られることになるのです。

ここで立てた目標を本気で実現したいと思えば、いままでなんとなく流していたニュースが自分事となって飛び込んでくるようになります。


このように、ビジネスにおける目標や自分自身や会社の具体的な将来ビジョンを持つこと、これが外部環境やお客様に対するアンテナを立てることにつながります。

例えば、私はM&Aのマッチング事業の立ち上げを行いましたがその時には、世の中の経営者の平均年齢や廃業する会社の数など今まであまり目に留まってこなかった情報が飛び込んでくるようになりました。
世の中の少子高齢化は、経営者においてもそのままで当てはまるということです。

当時の私で言えば、M&Aを世の中に広く浸透させることによって、後継者不足による廃業をなるべくなくしたいという目的、ビジョンを持っていました。(今も持っていますが)

皆さんも同じように、何かの目的を持って世の中に貢献をしたいと思えばそのとっかかりが浮き立ってくることになります。

外部環境についての記事ではあるものの、やはりそこには会社や自分自身の存在目的であるミッション、そして具体的な将来像であるビジョン、これをしっかりと考えて強く望むことが外部環境分析や洞察を鍛える原動力になるのです。

この自分事の範囲とその強さを深めていく歩みこそ、自分事化力の強化なわけですがまずは一歩づつ歩み始めていきたいものです。

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このビジョン、及び仮説を、どれだけの幅(責任範囲)で、どれだけの時間軸で持てるか、ということについては次回以降で記載していきます。

また、上記の②インプットを実践して仮説にぶつけるについても次回以降で記載をしていきます。



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