根は真面目な「やんちゃ」企画担当。コピーライター・プランナー 有田絢音
ここで発信していくのは、GOメンバーのポートフォリオ。
コーポレートサイトだけでは伝えきれないメンバーたちのカラーや強みについて、できるだけくわしくお伝えしてまいります。
The Breakthrough Stories第5回は、コピーライター/プランナーの有田絢音(ありたあやね)。
昨年のヤングスパイクス*で優勝し、2023年1月よりADKからGOにジョインしたメンバーです。前社で「ぶっと飛んだアイデア担当」と言われていた(?)有田の経歴を紐解いてゆきましょう。
*ヤングスパイクス……国内予選を勝ち抜いたアジア各国の代表がアイデアを競うコンペティション。2022年は、17カ国の代表が集まった。
クリエイティブがやりたい。「局担」からコピーライターへ
——GO入社前は何をしていましたか?
2017年に新卒でADKに入社しました。最初の配属はタイム局担というテレビCM枠のバイイングを行なう職種です。途中から、クリエイティブに異動したいと思うようになり、転局試験を受けてコピーライターに。転局してからは、MADSTARS*(2022年にAD STARSからMADSTARSに名称変更)のヤング部門で賞をいただいたり、ヤングスパイクスの日本代表に選ばれ優勝したりといったことが続き、おもしろがって仕事に誘ってくださる先輩方にも恵まれました。ADKではたくさんチャンスをもらっていたと思います。
*MADSTARS……韓国を代表する国際広告賞(別名:釜山国際広告祭)。マーケティング、広告、デジタルコンテンツにおいて創造的なソリューションをもたらした施策に贈賞を行なう。有田が参加した2022年は、世界から237チームが参加していた。
——GOに転職を決めた理由は何だったんでしょう?
前職のときから、「クライアントともっとパートナーとして並走しなければ、本当にいいクリエイティブをつくり続けることは難しいのでは」と考えていました。
そんなときに知ったのが、GO特有の「事業クリエイティブ」という考え方。クライアントと事業から一緒につくるという新規性に惹かれました。また、GOのクライアントは変化を挑戦を求め、「ここで勝負するぞ!」という局面で依頼してくださることが多く、熱量の高い仕事ができると聞いていたので、それも魅力でした。
話題性に拘っていた自分を変えたある企画
——ターニングポイントとなった仕事はありますか?
ADK時代に参加した、大王製紙の生理用品ブランド・elisとご一緒した「奨学ナプキン」という仕事。経済的に生理ナプキンを購入することが大変な学生に向けたプロジェクトです。elisのモニターになってもらう代わりにナプキンを無償で提供してもらいました。
この企画の打ち合わせのとき私は、社会により強いメッセージを残せるような企画・コピーを考えていました。けれども、「メッセージ性よりも、困っている人を草の根的でも実際に助けていくことのほうが大事だし、結果そのほうが世の中からの好感も得られる」という当時のクリエイティブディレクターの判断で、ナプキンを提供する企画になりました。
私はついつい「どうやって大きな話題をつくるか?」といった最大瞬間風速をつくる思考に偏ってしまうのですが、長い時間をかけてじっくりやっていくことでしかつくれない信頼やブランドアセットも大事なんだな、と学んだ仕事です。
——話題性のある企画が得意ですか?
そうかもしれません。ADKでは「チャレンジングな提案が必要」「やんちゃ/パンチ力の強いアイデアが欲しい」といった理由でアサインされることが多かったです。というか、ほぼこれでした(笑)。
チャレンジングな提案を求めてGOに依頼してくるクライアントさんが多いので、うまく活かしていきたいですね。
——期待してます! GOではこれからどんな仕事に取り組んでみたいですか?
まだ入社したてではありますが、GOは社会的に意味のある仕事を積極的にやるチームだなと強く感じています。社会が変わる可能性を秘めた仕事とか、ちょっとしたことでも誰かの気持ちを救えることとか、そういった仕事はどんなに大変でもやっぱりやっていきたいなと思います。それがGOに入社した理由でもありますしね。
——GOに入社してすでに、「これだけは負けない」と思うスキルや知識はありますか?
ブラジャーに関する知識。私自身が特異な体型で、サイズの合うものがなく困ってきたので......。自分でつくれるくらいの知識があります。
連休をとれたら、自主企画をひたすら練る
——ここからは全社員に聞いている質問を。まず、“マイベスト”なコンテンツを3つ教えてください。
①『進撃の巨人』(漫画/アニメ)
あまりにも人気すぎて紹介するまでもないかもしれませんが、それでもやっぱり外せないくらいに好きです(笑)。ストーリーの裏切り方やアニメのクオリティなど語りたいことはたくさんあるのですが、何より戦争をテーマにエンタメ化し、これだけ世界に広がったことが本当に素晴らしいと思います。
②『PINK BLOOD』(音楽)
誰かのちょっとした言葉に傷つけられそうになったときや、失恋したときにも効果を発揮する曲です(笑)。PINK BLOOD以外も、最近の宇多田ヒカルさんの歌詞は昔と全然違っていて…….新しい視座をくれるパンチラインにたくさん出会えると思います。
③『錦繍』(小説)
生まれもった境遇や才能の差を受け入れて、どう生きるか、出会う人たちとどう関わるか、ということを考えさせられた小説です。
——いますぐ平日に3連休をとれるとしたら、何をしますか?
地方のホテルにこもって、自主的にやりたい企画の企画書づくりをひたすらやる。(前社で「実は真面目でウケる」と先輩たちにいじられていたことを思い出しました……(笑))
——「人生でいちばん負けられない勝負」はやっぱり...…?
それはもう、ヤングスパイクスですね。国内予選を勝ち抜いたアジア各国の代表が、24時間でアイデアを競うコンペティションです。私が代表に選ばれた2022年は17カ国の代表が集まり、鎬を削りました。
自分の性格上、負けたら勝つまで挑戦することになると思っていたので、「こんなしんどいこと、二度とやりたくない...…!」という意味で必死でした。結果は優勝。無事に1回で終えられてよかったです(笑)。
——GOのミッションは「変化と挑戦」です。有田さんにとっての「変化と挑戦」とは?
もっと人にやさしくできるようになるために、知識やセンスを磨き続けること。「こういうことでモヤっとする人がいるんだ」とか「こういうことで苦しんでいる人がいるんだ」ということは、知らないと気づくことすらできないから。人の痛みに気づくだけで止まりたくないので、具体的に社会を前に進めるための実装力を身につけていきたいですね。