「EU-Startups Summit 2021」のファイナリスト15社を一挙紹介!
今回の記事では「EU-Startups Summit 2021」でファイナリストに選ばれた15社をご紹介します。
実は以前これをTwitterにスレッドで挙げたのですが、スレッドだとどうしても見にくくなりますし、説明も薄くなってしまうため、今回記事にすることにしました。
EUはスタートアップの文脈で大きく語られることが少ない地域ではありますが、今や70社を超えるユニコーン企業が存在します。
有名どころだけでも、
Gorillas:食品配達
Klarna:後払いサービス
N26:チャレンジャーバンク
REVOLUT:チャレンジャーバンク
adyen:決済
Deliveroo:フードデリバリー…
など、たくさんの有望な企業が存在しています。
そんな中で今年4月に行われたEU-Startup Summitからファイナリスト15社を紹介します。
将来のユニコーン候補だと思いますので、ぜひご覧ください!
ちなみに、EU-Startup Summitとは…
EU-Startup Summit
毎年4〜5月に行われるヨーロッパ最大級のスタートアップイベントで、ヨーロッパ全土からエンジェル、VC、起業家が集まります。2021年は1000社がエントリーし、その中の15社がファイナリストとして選ばれました。
といったものとなっています。
1. Advosense
設立:2018
創業者:Martina Viduka
Webサイト:https://www.advosense.com/
2018年設立のベルリンを拠点とする医療系スタートアップです。高齢者向け医療のイノベーターになることをミッションとしています。
現在は世界中の患者と臨床医のために、高齢者ケアの向上を目的とした失禁ケア製品を提供しています。独自のセンサーシステムを使って素早く完治し、状況を臨床医に伝えることで、治療のプロセスを合理化することができます。
2. Algomo
設立:2020
創業者:Charis Sfyrakis
Webサイト:https://www.algomo.com/
2020年創業でイギリスに拠点を置くスタートアップ。
ノーコードでマルチリンガルなチャットボットを作成することができるサービスを提供しています。
去年の6月にプレシードラウンドで3000万円ほどを調達しています。
チャットボット領域はかなり競争があるイメージですが、マルチリンガルという部分で差別化ができるかが注目です。
3. Bidrento
設立:2019
創業者:TaavoAnnus
Webサイト:https://bidrento.com/
Bidrentoは2019年創業のエストニア、タリンを拠点とするPropTechスタートアップ。
大家さん向けの賃貸管理プラットフォームを提供しており、具体的には、大家、ブローカー、管理者の賃貸借の準備と署名、テナントの身元調査、賃貸請求書と公共料金の請求書の送信、領収書の管理、債務管理など、煩雑な不動産管理を自動化しています。
ProptechとFintechのかけあわせがすごく面白いですね。
4. Bloom
設立:2020
創業者:不明
Webサイト:https://leadersbloom.com/
Bloomは会社などのリーダー向けプラットフォームを提供しています。サービスは主に2つで、1つがリーダーシップ養成プラグラム、もう一つが部下のエンゲージメント管理やコミュニケーション管理プラットフォームです。
前者が若干情報商材っぽい雰囲気を受ける一方で、後者はSaaSとなっています。前者でキャッシュを作って後者に投資する感じかもしれません。
こういった社内むけツールがかなり出てきている印象があります。あまり多くの勝者が生まれなさそうな領域ですし、今後の社内向け分析ツール市場がどうなるか注目ですね!
5. Carge
設立:2020
創業者:Khaled Hassounah
Webサイト:https://leadersbloom.com/
Cargeはギリシャのアテネを拠点とするスタートアップで、EVの充電ステーションを一元的にまとめてアクセスできるモバイルアプリをしています。
EU全土の充電ステーションをまとめることを目的としており、現在1000以上のステーションと提携している。
アメリカではAmpleというサービスが有名ですが、EUでも同じような流れでこの領域が来る可能性は高いですね。
5. HigoSense
設立:2017
創業者:Lukasz Krasnopolski
Webサイト:https://higosense.com/
HigoSenseはポーランドのワルシャワを拠点とするスタートアップで、簡易なデバイスを用いることで、医師の負担を減らすとともに、診療の効率化も測っています。
HigoSenseのデバイスで診察できる具体的な項目としては、
体温測定、
肺、心臓、腹部の聴診検査(デジタル聴診器)
喉、外耳道、皮膚の画像検査(医療用カメラ)
といったものがあります。
ヘルスケア領域のスタートアップも増えてきていますね。
7. Hubl
設立:2019
創業者:不明
Webサイト:https://www.hubl.co/
Hublは2019年設立のスタートアップで、クラウドベースの大学向け総合プラットフォームを提供しています。
具体的には、グループの作成、授業や課題の管理、キャンパスマップなどが利用可能です。
自分もオンライン授業で不便を感じることが多いので、こういったサービスが日本でも出てくれるととてもありがたいですね。ただ大学に導入させるとなるとベンチャーは圧倒的に不利かと思うので、領域としてなかなか難易度が高そうな印象です。
8. Perfometory
設立:2019
創業者:Denys Grabchak, Elena Potekhina
Webサイト:https://performetry.ai/
Perfometoryは2019年に設立されたスタートアップで、社内のエンゲージメント管理や業務のゲーミフィケーションツールなどを提供しています。
特に人事、リーダー向けのサービスとなっている。現在はデモ段階。
9. PlanCo
設立:2020
創業者:MEIKEL RIBEIRO
Webサイト:https://www.planco.app/
Plancpはドイツを拠点にしたスタートアップで、産業現場向けコミュニティーを提供しています。
従業員同士が繋がることで、業務の効率化や情報交換などができるようになっている。
10. Rohme
設立:2020
創業者:不明
Webサイト:https://www.rohme.uk/
2020年創業でロンドンを拠点とするスタートアップであるRohmeは、医療現場向け業務管理ツールと医療人材のマッチングを融合させたサービスを提供しています。
医療現場、特に従業員のシフトなどを管理するのはもちろん、人手が足りない部分はスポット的に採用できるマッチングサービスを提供しています。
医療業界版タイミーのようなものと考えるとわかりやすいでしょう!
11. Tuto.ai
設立:2020
創業者:Alessio Tixi
Webサイト:https://www.tuto.ai/
2020年にエストニアのタリンで創業されたスタートアップであるTuto.aiは32個の質問に答えるだけで最適な言語学習法を提案するサービスを提供しています。
言語学習といった比較的学習方法が無限にある領域を攻めているのが面白いですね。
12. Type Studio
設立:2020
創業者:Ilene Strizver
Webサイト:https://typestudio.co/
Type Studioは2020年にドイツのベルリンを拠点にして生まれたスタートアップで、動画の字幕用文字起こしサービスを提供しています。
具体的には、ビデオをアップロードした時に自動的に字幕をつけるツールや、ポッドキャストなどの音声データを文字起こしするツール、文字起こしを自動で翻訳するツールなどがあります。
13. Wedo
設立:2019
創業者:Indiana Gregg
Webサイト:https://www.wedo.ventures/
WeDoは2019年にロンドンを拠点として設立されたスタートアップで、イベントの管理、スケジュール設定、ホスト、ライブストリーミング、リアルタイムでの収益化、チャット、ビデオ、支払いなどをすべて1つのシームレスなプラットフォームで提供しています。
またそのほかに、仮想デビットカードや支払い管理機能など、フィンテックのようなサービスも提供しています。
現在は招待制β版ですが、オンラインイベントを一括で管理できるプラットフォームは需要が今後も高まりそうですね。
14. Workedemy
設立:2019
創業者:Olga Filipova
Webサイト:https://www.theworkademy.com/
Workedemyは2019年にベルリンを拠点に設立されたスタートアップで、企業内の学習コンテンツを簡単に会話形式等で作ることができるサービスを提供しています。
これを使うことで、オンボーディング資料やマニュアル作成を効率的にわかりやすく作成できるのが特徴です。
近年波に乗っているスタートアップは社内向けかつリモートワークに向いているようなサービスが多いイメージがあるので、このWorkedemyもその一つであると言えますね。
15. Xibit
設立:2019
創業者:Abdeljalil Karam, Zakaria Jaiathe
Webサイト:https://xibitxr.com/
Xibitは2019年にベルリンで設立されたスタートアップで、家具を購入前にAR機能でシュミレーションすることでCV率を上げることのできるサービスを提供しています。
こういったサービスはShopifyなどが買収しそうな感じがするので、数年以内にそういったニュースが流れるかもしれないですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ファイナリスト15社といっても様々な領域の会社が存在していて非常に面白かったですね。
日本にも持って来れるようなものが多く、僕自身も参考になりました。
今回の記事が少しでも皆さんの役に立っていれば嬉しいです。
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