痛快スパイアクション映画『キングスマン』とアジア系マーベルヒーロー映画『シャン・チー』の意外な繋がり御紹介
車椅子の映画・海外ドラマレビュアー Norikoです
今回は、最新作予告編が話題を呼んでいる映画『キングスマン』、話題のマーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の情報や、2作でスタントを手掛けたスタントマンのブラッド・アランと日本人俳優の尾崎英二郎がタッグを組んだ映画『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』をご紹介
『キングスマン』と『シャン・チー』、そして尾崎英二郎の新作映画『ヤクザ・プリンセス』はコミックが原作です
尾崎英二郎とブラッド・アランとの出会いや、ブラッド・アランがスタントを手掛けた作品の動画、尾崎さんの熱意に心打たれた筆者の私の事を絡めつつ紹介していきます
1.『キングスマン』
あらすじ
諜報機関「キングスマン」に所属の父親を任務で亡くし、境遇に不満を持っていた青年エグジーがトラブルを起こし、父親の同僚エージェントが手を差し伸べ、エグジーをエージェントとして育成する
見どころ
境遇に不満や疎外感を募らせる、エグジーの切ない姿に共感出来、思いやり込めて何事にも取り組むエグジーを応援したくなる
他のスパイ映画では描かれない、候補生たちの協調性を養う訓練によって、クールで逞しく成長を遂げたエグジーが、恐ろしい企みを食い止めるべく立ち向かう姿や、スタイリッシュなバトルに興味津々
ダイナミックで華麗な息もつかせぬアクション、様々なジャンルの衣装や、スパイ必須アイテムのユニークな仕掛けの小道具に目を奪われる
ポップなBGMに合わせ、遊び心に溢れた色彩豊かでユニークな映像が圧巻
撮影裏話
脚本の執筆中にコリン・ファースに演じて欲しいと決めていて、本人に会い演じて貰う承諾を得てから続きを書いた
主人公のオーディションに時間が掛かった為に撮影を遅らせようと思ったが、 タロン・エガートンが現れ最初の20秒で決めた
監督は脚本にない面白いアイデアを現場で思い付いたら、撮影に2日掛けるほど、こだわりがある
太り気味だったタロン・エガートンは撮影前に減量し、厳しいトレーディングを開始
コリン・ファースは毎日3時間トレーディングを続けた
アクションシーンの為にトップアスリートを招いた
原作とスタッフ
原作は、マーク・ミラー『キック・アス』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『LOGAN ローガン』と、デイヴ・ギボンズ『ウォッチメン』のアメリカンコミック『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』
マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズは本作で、脚本と製作総指揮を務めている
脚本/製作/監督は、マシュー・ボーン『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『ロケットマン』
キャスト
コリン・ファース『メリー・ポピンズ リターンズ』『1917 命をかけた伝令』
タロン・エガートン(タロン・エジャトン)『ロケットマン』『Tetris』
サミュエル・L・ジャクソン『エージェント・オブ・シールド』『ホワット・イフ』
マーク・ストロング『裏切りのサーカス』『シャザム!』
マイケル・ケイン『サイダー・ハウス・ルール』『TENET テネット』
ソフィア・ブテラ『ザ・マミー/失われた砂漠の王女』『モダン・ラブ』
マーク・ハミル『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『マンダロリアン』
ジャック・ダヴェンポート『フラッシュフォワード』『ザ・モーニングショー』
ソフィー・クックソン『スノーホワイト/氷の王国』
エドワード・ホルクロフト『ウルフ・ホール』『ベロニカとの記憶』
ハンナ・アルストロム『クロッシング・ライン〜ヨーロッパ特別捜査チーム〜』『「凍てつく楽園」~霧の中の狂気~ 』
キングスマン最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』
キャスト
レイフ・ファインズ『上海の伯爵夫人』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ハリス・ディキンソン『マレフィセント2』『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』
ジェマ・アータートン『パイレーツ・ロック』『タイタンの戦い』
リス・エヴァンス『アメイジング・スパイダーマン』『スノーデン』
ジャイモン・フンスー『シャザム!』『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
トム・ホランダー『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ナイト・マネジャー』
ダニエル・ブリュール『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
アーロン・テイラー=ジョンソン『GODZILLA ゴジラ』『TENET テネット』
チャールズ・ダンス『ゲーム・オブ・スローンズ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
スタンリー・トゥッチ『ハンガー・ゲーム』『ホワット・イフ』
キングスマンの第1作同様マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズは、脚本と製作総指揮を、脚本/製作/監督はマシュー・ボーンが務めている
キャストを一新した本作では、どういう展開が待ち受けているのか、非常に楽しみですね!
2021年12月24日、日本劇場公開
2.『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』
私は、戦争経験者ではないけれど、身体が不自由で自分の意志とは関係なく身体が動いてしまい、力が入り過ぎて顎関節症になったり、口の中を噛み締め年中口内炎が何個もある状態で、人にぶつかってしまい謝ったり、何処かにぶつけては擦り傷やアザが絶えず(不安な事があると一層身体が動いてしまいバランス崩しぶつかり易い)、この不自由な身体と上手く付き合いながら生活している
事故により障害者になった方も知っていて、負傷兵や後遺症に苦しむ人物が登場する度に、類似経験をした人の姿が脳裏に浮かび、身体の自由を奪われる登場人物に感情移入しやすい
『リトル・ボーイ』は第二次世界大戦下のアメリカの小さな町で、背が低いといじめられていた男の子が、戦地へ行ってしまった父親に無事に帰ってきてほしいと願い、ある行動を起こす
願いが叶うと信じ行動を続ける少年や、少年を暖かく見守る周囲の人たちに感動
敵味方関係なく対等に接するペッパーの母親の姿に胸を打つ
メキシコ出身のアレハンドロ・モンテヴェルデ監督が脚本と製作を手掛け、戦争敵対関係にある日米両国をフェアに取り上げている
本作出演以前まで殆ど演技経験がなく、優しさ溢れた主人公ペッパー役を健気に演じたジェイコブ・サルヴァーティ
兄のオーディションに一緒について来たジェイコブ君に監督が興味を持ち、飾らない演技が気に入り本作出演を果たした
本作のオーディションに挑んだ日本人俳優の尾崎英二郎
演じて欲しいと言われていた違う役を演じ切り、監督に好印象を与えた直後に、自分が演じたかった自分より年齢設定の若い人物の役マサオ・クメを、その場で演じさせて貰い役を見事獲得した
撮影では、殆ど演技経験がなく、アクションや殺陣を一切演じた事がない俳優を相手に、尾崎英二郎は、ある思いを込め圧倒されるアクションシーンを演じている
『リトル・ボーイ』のファイトコーディネーターは、先日亡くなられたブラッドリー・ジェームズ・アラン
彼はジャッキー・チェンのスタントチーム所属で、ジャッキー・チェン出演作『ゴージャス』等、数多くのジャッキー映画に出演した
ブラッド・アランがスタントを手掛けた新作は、マーベル初のアジア人ヒーローを描いた、9月3日に日本劇場公開の映画『シャン・チー/テンリングスの伝説』と、『キングスマン:ファースト・エージェント』
『シャン・チー』には、『ゴージャス』のトニー・レオンが出演
『シャン・チー』のスタントシーン
『リトル・ボーイ』は、メキシコの映画業界賞「ルミナス賞」3冠を受賞した
キャスト
マイケル・ラパポート『プリズン・ブレイク』『ハドソン川の奇跡』
エミリー・ワトソン『博士と彼女のセオリー』『チェルノブイリ』
ジェイコブ・サルヴァーティ『GRIMM/グリム』『クリミナルマインド 』
ケイリー=ヒロユキ・タガワ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』『ロスト・イン・スペース 』
トム・ウィルキンソン『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』『グローリー/明日への行進』
ベン・チャップリン『シン・レッド・ライン 』『シンデレラ』
ケヴィン・ジェームズ『モンスター・ハウス』『ピクセル』
デヴィッド・ヘンリー『コールド・ケース迷宮事件簿』『ママと恋に落ちるまで』
テッド・レヴィン『ヒート』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
アブラハム・ベンルービ『ER緊急救命室』『BOSCH/ボッシュ』
尾崎英二郎『ラストサムライ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』
キャスト情報
『リトル・ボーイ』の尾崎英二郎とケイリー=ヒロユキ・タガワは、『ブラックホーク・ダウン』『最後の決闘裁判』のリドリー・スコット製作の、難病を取り上げ多様な人物が登場する、第二次世界大戦の歴史改変SF海外ドラマ『高い城の男』に出演
『リトル・ボーイ』のペッパー役のジェイコブ君は、CMでマーベル映画『マイティーソー』 のソーを演じた
尾崎英二郎はマーベル 『アベンジャーズ』海外ドラマ『エージェント・オブ・シールド 』に出演
尾崎英二郎の新作映画
マーベル・コミック『デッドプール VS. ガンビット』のダニーロ・ベイルースによるブラジルの人気グラフィック・ノベル「SAMURAI SHIRO」が原作の、日本人の娘をヤクザ一族が追うアクション・サスペンス映画『ヤクザ・プリンセス』
ダニーロ・ベイルースはブラジルで、『ゴーストライター』や『スパイダーマン』の、マーベルのグラフィック・ノベルも手掛けている
主演は、シンガーソングライターのMASUMI
『アメリカン・スナイパー』『Cry Macho』のクリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』で尾崎英二郎と共演した伊原剛志や、『ミッション:インポッシブル 3』のジョナサン・リース=マイヤーズが出演
監督は、伊原剛志出演映画『汚れた心』を手掛けたヴィセンテ・アモリン
配給は、伊原剛志出演の映画で、人物の気迫、迫力の展開、豪快なアクションに圧倒される『十三人の刺客』の北米配給を手がけたMagnet Releasing
今月3日に全米劇場公開
クールな本作の日本公開が待ち遠しいです
3.尾崎英二郎とブラッド・アランとの出会い等
『ラスト サムライ』キャスティング・ディレクターの奈良橋陽子の演出、尾崎英二郎が特攻隊員を演じ今井雅之と共演した舞台『ウインズ・オブ・ゴッド』のNYオフ・ブロードウェイの日本凱旋公演を観劇した人が、ジャッキー・チェンの追っかけで、尾崎英二郎との縁で同行したジャッキーのファン・パーティーが、尾崎英二郎とブラッド・アランの最初の出会い
尾崎英二郎自身もジャッキーのファン
それから数年後に、偶然にも『リトル・ボーイ』で尾崎英二郎とブラッド・アランとのタッグが実現した
尾崎英二郎とブラッド・アランとの出会いは、尾崎さんがハリウッドの裏事情を綴った『”夢” を掴むプロセス』とタイトルのメールマガジンで知った
ブラッド・アランが手掛けた華麗なアクションシーン動画
『キングスマン』
『ラッシュアワー3』
『キック・アス』
『パシフィック・リム』
等
『ゴージャス』『シャンハイ・ヌーン』等
海外で挑み続ける尾崎英二郎さんの熱意に心打たれた私
筆者の私は、トム・クルーズ主演映画『ラスト サムライ』が大好きで本作を通じて尾崎英二郎さんを知りました
尾崎英二郎さんのオーディションに挑み続け、海外で活躍続ける姿に心打たれ、尾崎さんのトークショーを収めたDVD『ACT!ON EIJIRO OZAKI 行動する勇気』の発売記念イベントに参加、挑戦する事の思いを語る尾崎さんが胸に響き、私は尾崎さんの活躍を応援続けています
そして、私は、『リトル・ボーイ』の日本で開催された尾崎さんの初日舞台挨拶を見に行きました
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ご一読頂き、ありがとうございました
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