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トム・クルーズが武士道惚れ込み製作、ハリポタ俳優出演の胸打つ【ラスト サムライ】ジョニー・デップ日本関連新作も

車椅子の映画・海外ドラマレビュアー Norikoです。
今回は、明治維新直後の近代化していく日本を舞台に、帝国軍と侍との戦いを描いた映画『ラスト サムライ』をご紹介します。

本作は、苦悩するオールグレン大尉を演じたトム・クルーズがゴールデングローブ賞に、侍の勝元を渡辺謙が貫禄たっぷりに演じ、ゴールデングローブ賞とアカデミー賞にノミネートされ、各賞21部門に輝きました。

そして、2004年の洋画興行収入137億円で、2004年の洋画興収ランキング1位になった(筆者の私は映画館で3回鑑賞、タイトル画像は私が行ったジャパンプレミア)本作の魅力を、スタッフ・キャスト裏話や、キャスト新作情報ともにお伝えします。


1.『ラスト サムライ』


近代化を進める帝国軍の戦術教官として、日本へ来た南北戦争の英雄オールグレン大尉が、戦いで侍の勝元に囚われるが・・・

村で過ごすうちに人々の暮らしぶりや伝統、侍たちの生き方に魅了されるオールグレンに目が離せず、神秘的な世界観に惹き込まれた
オールグレンの日記を通し、勝元との距離が縮まっていく様子が興味深い

南北戦争での惨状蘇り苦悩するオールグレンや、周囲の人物の葛藤や心情が、表情で伝わり切なく、胸に突き刺さった

洗練された衣装や、作法のしなやかな身のこなしに惹き付けられ、クライマックスの戦闘シーンに胸が熱くなった


2.製作、キャスト裏話

・脚本/製作総指揮/監督のエドワード・ズウィック『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』『恋に落ちたシェイクスピア』『Away -遠く離れて-』は、異文化に思いを馳せて本作を作り上げた

・映画『ミッション:インポッシブル』シリーズなどで、自らスタントをやる事で知られるトム・クルーズは、本作でも殆どのファイトシーンを自分でやり遂げた

エドワード・ズウィックと『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』で再タッグを組んだ

『ラスト サムライ』でトム・クルーズと共演した飛源役の池松壮亮『万引き家族』が、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』来日記者会見に登場した(トム・クルーズの通訳をしている戸田奈津子さんには、お歳暮をトム・クルーズが贈っている)


トム・クルーズ『マイノリティ・リポート』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、侍の精神や日本の文化に魅せられ、冒険活劇やロマンスの要素を盛り込んだ『ラスト サムライ』を作りたかった、と話す

トム・クルーズは本作の製作総指揮/出演するにあたり、日本の歴史や文化、侍の習慣についてエドワード・ズウィックと、『武士道』『武道初心集』を読むなど、膨大なリサーチをした

オールグレンを演じるにあたりトム・クルーズは、剣道や武術などを8カ月習い、肉体改造をしていった

トム・クルーズの流暢な日本語の発音は、氏尾役の真田広之が何時間も付き合い、アフレコのスタジオまで来て、トム・クルーズと一緒に完成させた

真田広之出演海外ドラマ『ウエストワールド』では、共演のタンディ・ニュートンに真田広之が日本語を教え、タンディ・ニュートンはエミー賞を受賞した

武術に精通している真田広之『ウルヴァリン: SAMURAI』『LOST』は、本作でクールな氏尾を演じた他、礼儀作法を教えたり、殺陣シーンをスタッフと練る等、製作にも携わった

着物姿のオールグレンが踊るシーンは、トム・クルーズ出演映画『卒業白書』を彷彿させ、笑いを誘う


・『ラスト サムライ』で通訳を演じたティモシー・スポール

映画『ハリー・ポッター』シリーズで、ネズミに変身するピーター・ペティグリューを演じた


・寡黙な侍「ボブ」を演じた福本清三は、斬られ役で知られ「5万回斬られた男」の異名を持つ

『ラスト サムライ』撮影中に定年を迎えたが、CMや映画『太秦ライムライト』などに出演、現在も活躍を続けている


・勝元側の侍を演じた尾崎英二郎『硫黄島からの手紙』は、本作で殺陣のアクションを演じたことから、その縁でスタント・アカデミーの会員になり、現在も賞への投票権を有する

尾崎英二郎は、福本清三出演映画『太秦ライムライト』のロサンゼルスでの北米プレミアに登場した

https://www.bunkatsushin.com/news/article.aspx?id=96733

尾崎英二郎出演海外ドラマ『HEROES/ヒーローズ』で、『ラスト サムライ』の衣装が使用された


・製作補と日本側のキャスティングディレクターを担当した、奈良橋陽子『ウルヴァリン:SAMURAI』『アースクエイクバード』は、「日本が近代化を進めても、日本人が侍の心を残していることを、この映画で再発見できる」と語る

奈良橋陽子は『ラスト サムライ』にも出演、撮影現場では通訳を担当していた
奈良橋陽子は、Netflixオリジナルドラマ『Giri/Haji』で、英国アカデミー賞テレビ部門のキャスティング賞を受賞


・美術担当はリリー・キルヴァート『ワルキューレ』『マルコ・ポーロ』

作品全体を通して、ワーナーブラザーズのバーバンクスタジオに建てられたセットや、ニュージーランド、日本での撮影の模様を繋いで完成させた

ワーナー撮影所には3か月かけ、日本の街並みをセットで建てた

ニュージーランドでは2週間ヘリコプターで飛び回り、ロケ地を探したニュージーランドでは美しく壮大な背景に、村や、たかの家のセットを建てた

ニュージーランドでは山腹で撮影したために、撮影の度に機材やキャスト・スタッフをヘリコプターに乗せ、移動した

勝元の寺は、姫路の書寫山圓教寺で撮影

撮影地の姫路と、トム・クルーズの宿泊先、神戸までの移動手段はヘリコプターだった
トムは、撮影期間中に撮影地近くのゴルフ場を貸し切り、ヘリポートとして使った

明治天皇が登場するシーンは、京都の知恩院の男坂で撮影

皇居のシーンは、九州と京都、東京の風景を合わせた


・衣装を手掛けているのは、映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』でアカデミー賞を受賞したナイラ・ディクソン

皇居での着物の衣装の知恵を借りたのは、実際に代々皇室の衣装を担当の仙石宗久さん。ナイラ・ディクソンを作業室へ招き、数カ月費やしデザインした。

鎧や甲冑を作るにあたり、日本の資料館へ行ったり、当時の写真や書籍を参考にした

侍の個性に合わせた鎧を製作

肉体派のトム・クルーズが動きやすいような甲冑を、ニュージーランドで製作した

ハンス・ジマー『トップガン マーヴェリック』『デューン/砂の惑星』が手掛けた音楽を聴きながら、編集を行った


戦闘シーン製作管理は、『プライベート・ライアン』のケヴィン・デラノイ

クライマックスの戦闘シーン準備は、土曜日に行われ毎回丸一日かかった

スタントをまとめたのはニック・パウエル『グラディエーター』『ボーン・アイデンティティー』

戦闘シーンは、撮影に31日かかった

約500人のエキストラには、8時に起床、8時半に食事、9時に集合で、射撃訓練や銃の持ち方、砲撃訓練や弓矢の使い方など、戦闘シーンに必要な訓練を、兵器係や軍事テクニカルアドバイザーといった、専門分野のスタッフから指導を受け特訓

ミスをした場合は、腕立て伏せを10回やらせた

結束力を強める為に2人一組になり、鎧や軍服は自分たちで着て貰うようにした


撮影は、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』『ブレイブハート』でアカデミー賞を受賞したジョン・トール

ジョン・トールが撮影(劇中に撮影スタッフ役で出演)、トム・クルーズが出演した映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』


豪華スターのカメオ出演

トビー・マグワイア『スパイダーマン』
ジョン・ヴォイト『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』
アリシア・シルバーストーン『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』
ジェニファー・ラブ・ヒューイット『ゴースト 〜天国からのささやき』
ジェイソン・ベイトマン『JUNO/ジュノ』

本作は、ベン・スティラー『ナイト・ミュージアム』が脚本/原案/製作/出演し、10部門受賞、アカデミー賞助演男優賞(ロバート・ダウニーJr.)やゴールデングローブ賞助演男優賞(トム・クルーズ)など計43部門ノミネートされた

特殊メイクを手掛けたのは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『スキャンダル』でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロさん

『トロピック・サンダー』でトム・クルーズが演じたレス・グロスマンは人気を呼び、2010年のMTVムービー・アワードのプロモーションビデオに、ロバート・パティンソンと出演

そして、MTVムービー・アワードでレス・グロスマンが、ユニークなダンスをジェニファー・ロペスと披露したのです!

トム・クルーズは、ロバート・パティンソン出演映画『TENETテネット』を鑑賞して話題を集めましたね


キャスト

トム・クルーズ『トップガン マーヴェリック』『ミッション:インポッシブル7』

渡辺謙『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)』
』『TOKYO VICE』

真田広之『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アーミー・オブ・ザ・デッド』

ティモシー・スポール『英国王のスピーチ』『Perpetual Grace, LTD』

トニー・ゴールドウィン『グッド・ワイフ』『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』

ビリー・コノリー『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』『ホビット 決戦のゆくえ』

原田眞人『検察側の罪人』『燃えよ剣』

小雪『ALWAYS 三丁目の夕日'64』『全裸監督』

小山田シン『カンフー・プリンセス ウェンディ・ウー』

スコット・ウィルソン『ウォーキング・デッド』『The OA』

ウィリアム・アザートン『ゴーストバスターズ』『LOST』

伊川東吾『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』『Giri/Haji』

中村七之助『かぐや姫の物語』『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』

菅田俊『沈黙-サイレンス-』『アウトサイダー』

福本清三『天と地と』『日本のいちばん長い日』

池松壮亮『万引き家族』『斬、』

ジョン・コヤマ『ブレイキング・バッド』『ワイルド・スピード SKY MISSION』

松崎悠希『硫黄島からの手紙』『高い城の男』

渡辺広『硫黄島からの手紙』『八人目の侍』

尾崎英二郎『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』『オルタード・カーボン』


3.キャスト最新情報

『トップガン』続編、『トップガン マーヴェリック』

監督は、ジョセフ・コシンスキー『オブリビオン』

キャストは、ヴァル・キルマー『ヒート』、ジェニファー・コネリー『スノーピアサー』、マイルズ・テラー『セッション』

2021年7月2日全米公開予定


『ミッション:インポッシブル7』

トム・クルーズが製作/出演、クリストファー・マッカリーが脚本/製作/監督、J・J・エイブラムス『キャッスルロック』『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』が製作の、ミッション:インポッシブル最新作『ミッション:インポッシブル7』

新キャストにヘイリー・アトウェル『キャプテン・アメリカ』『エージェント・オブ・シールド』

ポム・クレメンティエフ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』『ウエストワールド』

シェー・ウィガム『トゥルー・ディテクティブ』『モダン・ラブ』


2021年11月19日全米公開予定


渡辺謙出演海外ドラマ『トウキョウ・バイス』

マイケル・マン『ヒート』『コラテラル』が製作総指揮/監督、渡辺謙と『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートが製作総指揮/出演の、テレビシリーズ『トウキョウ・バイス』

東京での撮影を、今月後半より再開する

キャストに伊藤英明『仮面ライダーゼロワン』、菊地凛子『ウエストワールド』

本作は、ジェイク・エーデルスタインのノンフィクション『トウキョウ・バイス:アメリカ人記者の警察回り体験記』をベースにした

撮影を前にマイケル・マン、製作総指揮のジョン・レッシャー『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、ロケーションスーパーバイザーのジャニス・ポーリーが、小池百合子東京都知事を表敬訪問した


真田広之とジョニー・デップ共演映画『MINAMATA』

水俣病の惨状を世界へ発信した写真家、ユージン・スミスをジョニー・デップ『ファンタスティック・ビースト』が演じた映画『MINAMATA』

ビル・ナイ『ワルキューレ』、浅野忠信『ミッドウェイ』、加瀬亮『硫黄島からの手紙』、國村隼『ブラック・レイン』、美波共演

脚本/製作/監督は、アンドリュー・レヴィタス『アントラージュ★オレたちのハリウッド』

音楽は、坂本龍一『レヴェナント: 蘇えりし者』

2021年公開予定


真田広之とブラッド・ピット出演映画『Bullet Train』

伊坂幸太郎著書の小説「マリアビートル」実写映画化の『バレット・トレイン Bullet Train』

ブラッド・ピット『The OA』

アーロン・テイラー=ジョンソン『TENETテネット』

ザジー・ビーツ『ジョーカー』

マイケル・シャノン『シェイプ・オブ・ウォーター』

ローガン・ラーマン『フューリー』

レディー・ガガ『アリー/スター誕生』

 アンドリュー・コジ『G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ』

マシ・オカ『HEROES/ヒーローズ』が、『バレット・トレイン』キャストに集結

本作監督は、デヴィッド・リーチ『アトミック・ブロンド』『デッドプール2』


公開が待ち遠しいですね!


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ご一読頂き、ありがとうございました。


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