私が出会った〝ととのいおじさん〟
なんだか不思議な体験をした♨️
幼い頃に友達と自転車で通った銭湯。。
家に風呂があるのにあえて銭湯に行くことに、子どもの私はワクワクし、私のその誘いを受けた友達のリアクションも新鮮で、いろんな友達を誘っては銭湯に通っていた。
親は「大きなお風呂は気持ちいいからね。
いってらっしゃい」とニコニコと送り出してくれていた😊
今はその場に同じ名前の銭湯はない。
「松戸ヘルスランド」というインパクトのあるネーミングの施設になっている。
外観も昔とは違う気がする💧
気がするだけで、本当はそこまで鮮明に覚えていない。
ただ、「たしか自転車はここに停めたよな…」といった記憶があるくらい。
大きな通りから少し奥まっているところにあるのも秘密基地感があって好きだった😊
「こんなところにあるんだー!」という友達のリアクションを見る私は、自分の施設でもないのに得意げだった😅
今思えばそこには当時サウナもないし、お風呂の種類も「普通」と「熱め」の2種類くらいしかなかったように記憶している。
定かではない。
今は…
いろんな種類の深さ、いろんな種類の泡の出方をするお風呂がいくつも並んでいる。
当時は男湯が右で女湯が左だったような…
今は、逆。
ワクワクしながらおよそ40年ぶりくらいに訪れたものの、当時の面影を感じることはできなかった。
勝手なものでなんとなく寂しい思いがしたり…
気になるので受付の方に聞いてみると、昔は「みなもと湯」という銭湯だったと。
やはりそうなんだ!
まぁ、間違いはないと思ったが、改めて確かに昔存在していたことが確認できて、とても嬉しかった(^^)
当時は大きいお風呂が大好きだったが、今はお風呂よりめっぽうサウナだ。
こちらのサウナはとてもオーソドックスな形。
町の銭湯にしては広さはかなりある方ではないだろうか。
だが、いわゆる〝ととのいスペース〟的な休憩場所はない。
でも「銭湯だし」と納得はできる。
脱衣所でバスタオルを腰に巻き、籐のイスに腰掛け、扇風機の風を受けられれば、もうそれでいい。
昔に想いを馳せつつ、当時にはなかったサウナを堪能…
そんな時にやはり改めて気になった…
「あのおじさん、ずっとととのってる顔してる…💧」
そのおじさんは私がサウナの1セット目を終えたあたりに風呂場へ入ってきた。
身体を洗っている時も、お湯に浸かっている時も、お風呂のヘリに腰掛けている時も、いつも、さも〝いま、ととのったー〟という恍惚の表情をしている👀💦
私は勝手に彼を〝ととのいおじさん〟と命名した。
脱衣室での休憩から浴室に戻った時も、サウナ室から出た時も、水風呂から上がった時も、また脱衣室へ移動する時も、ついついととのいおじさんを探してしまう。
そして見つけると、やはりいつも「ちょうど、まさにちょうど今ととのった〜」という表情をしている。
目線はいつも宙を見ている。。
口は半開きでおそらく「ぅぅうわぁぁぁ……」みたいなことを発している風。
そんな表情を見ると、私もおじさんと同じ行為をしてととのいたくなる!
いやいや、自分もととのっている最中なのに…
おじさんが気になって仕方ない。
サウナ→水風呂→休憩によるととのいの余韻がおじさんにあるならまだ納得できる。
おじさんはサウナに入ってこないのだ。
サウナに入らずにあの表情…
なんだかものすごく羨ましく感じてならない(>_<)
いろいろなものを超越した者のみが到達できる域なのかもしれない……👀💧
そんなふうに納得しつつ、思い出の銭湯を後にしたのでした。
あんな風になれたら幸せだろうな〜
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