自分の身の丈
子供の頃「みんなと一緒」が好きではなかった。
たとえ一緒にしても、すぐに飽きてしまった。
学校で使う道具の注文は、親はみんなと一緒だと安心できたのだろうが、私はみんなと一緒がイヤって、どこかで思っていた。
それでも「みんなと一緒」に安心するように成長してしまったように感じる。
困っているんじゃないかと思う人や、落ちているゴミを、見ないように生きていた。
今まで空気を読めてるように動いていただけで、本当は空気なんて読めないから、「みんなと一緒」にしていただけかもしれない。
助けてあげたくても、みんなが助けないなら、私も助けない。
落ちてるゴミだって、私じゃなくて誰かが拾えばいい。
本当は気づいているし、気になっているのに。
でも本心じゃないから、結局は苦しくなって。
本当は、見て見ぬふりなんかしたくなかった。
気づいたことに正直に動きたい。
そう思っていたのだと思う。
それを教えてくれたのは、私の子供達。
いつでも正直で、その時の自分の気持ちを、その時の精一杯で、表現してくれた。
だから私も、自分の心に正直に生きたい。
困っていると思っている人を、助けてあげたい。
障害者とか、そうじゃないとか、本当にそんな壁はいらないわけで。
若いとか、年老いてるとか、本当はどうでもいいって思いたい。
男であるとか、女であるとか。
そんなことも、私の中では、ちっぽけなこと。
困っていることだって、人それぞれ。
お医者さんに行きたいけど、送迎してくれる人がいない、とか。
あれ欲しいんだけど、買い物に行けない、とか。
ちょっと、ここ持ってて、とか。
悩みを聞いてほしいとか。
身近な小さな困り事。
私なんかでも、出来ることあるかな?
たとえ出来なくても、自分の精一杯で対応する。
そんなことから始めようかな、と。
困っている人達を、助けてあげたい。
夢は壮大だけど、今は身の丈にあった行動で。
場所、窓口。
そんな所から作り始めようかと、考えているのです。