49ersのドラフトを振り返る。初日編。
苦手なサプリメントはマルトデキストリンです。不快感の塊ですねあれ。それでも飲み続けますが。
ちなみに好きなサプリメントはエビオスとビオフェルミンです。これは安心感の塊ですね。あるとないとじゃ全然違います。筆者の弱点が世に晒し上げられたところで本題に入りましょう。
直前期は49ersのトレードアップの話題で持ちきりだったNFL Draft 2021。いろんな言説が飛び交ってましたね。今回はそんなドラフト初日の49ersの指名を振り返ってみようと思います。
1巡目第3位:QB Trey Lance (North Dakota State)
今年最も注目されていた全体3位指名。選ばれたのはTrey Lanceでした。綾鷹じゃないです。
正直、筆者はJustin Fieldsだと思ってました。あ、Mac Jonesは絶対にないです。もちろん彼は素晴らしいQBです。これは間違いない。ただ、ステイで指名ならまだしも、わざわざ彼を獲るために3年分の1巡を捨てたのであれば流石に神経疑います。
同様に、Jonesほどではないですが、Lanceの指名も個人的にはないだろうと思ってました。
というのも、ビデオを流し見していると、パスシーンではオーバースローやハイボールが多く、基本的に走ってばかりいる印象が強かったんです。まあこれはそもそもの動画の編集の問題もありそう。
あとは、筆者がZach Wilsonに傾倒し過ぎていたことも挙げられるかと。というか原因ほぼこれだと思います。Wilsonのビデオばっかり観てましたね。
蓋を開けてみると、49ersの本命はLanceでした。彼のポテンシャルを本当に高く買っているのでしょう。プロのスカウトの評価は、こんな素人ごときの判断基準なんぞの比ではないです。むしろ比べること自体がおこがましい。
というわけで、生意気にもLanceを低く見積もっていた自分は、肯定的な度数が強めの色眼鏡を何重にも重ねてかけて彼のプレーを改めて見直すことに。
結論、彼めちゃくちゃ良い選手だと思います。なんという露骨な掌返しでしょう。匠もびっくりです。
モチベーション次第ですが、彼の特徴については別記事でまとめてみようと思っているので、本記事では指名の意図について考察してみます。
①なぜQBを指名する必要があったのか
ここで素朴な疑問が浮かびます。
「あれ、そもそも49ersってQB必要なの? Jimmy Gがいるじゃん」
おっしゃる通りです。仮にもGaroppoloは、OC Shanahanのスキームへの適性の高さとクイックリリースを武器に、2019-20シーズンには堅実なハンドオフでチームをSB出場まで導いた実力者。そんな彼を擁しているにもかかわらず、なぜこのタイミングでのQB指名に踏み切ったのか。
この男、顔面偏差値こそずば抜けて高いのですが、対して稼働率がずば抜けて低いんですね。
2017-18シーズン中盤に49ersへ加入してから3年半。そのうちの2年をシーズン序盤の怪我によってほぼ全休しているんです。紛うことなきスペランカー。
(かつてここまで凛々しい表情でカートに乗せられる男が存在しただろうか。罪な奴)
もっとも、彼が先発した試合の勝率は7割超。怪我で途中離脱した試合も含め、具体的な数字は22-8。実力と勝ち運は申し分がないのですが、いかんせんQBはオフェンスの完成度を大きく左右する最重要ポジションです。替えが効かないため、継続的に出場できなければ意味がないのは自明なこと。
出場すれば結果を出せるとはいえ、あまりのスペ体質ゆえ、Shanahanも彼だけでは長期的な計算が立ちにくいと判断したのでしょう。
それゆえ、QBのプロスペクトが豊作であるとされている今年のドラフトで、今後長きに渡ってチームを牽引するフランチャイズQBを獲得したいという意図があったのだと考えられます。そして選ばれたのが、Trey Lanceであったのです。
②Trey Lanceなワケ
改めて、全体3位で指名されうる候補として、Lanceの他にはJustin Fields(Ohio State)とMac Jones(Alabama)がいました。
パスの精度でLanceと比較すると、確実にこの2人に軍配が上がります。特に、Fieldsについては機動力の高さも持ち合わせているため、現時点の総合的なクオリティではFieldsが一歩リードしているんじゃないかなと。
(ここでは言及しませんが、もちろんFieldsにも明確な弱点が指摘されてます)
では、なぜLanceなのか。
その鍵は49ersの現有戦力にあります。幸いにも今オフ、49ersはリーグ最強TE George KittleやLT Trent Williamsをはじめ、多くの主力選手の引き留めや契約延長に成功しています。同様に、QB1であるJimmy Garoppoloとの契約もあと2年ほど残しています。直近の数年は、戦力が比較的安定することが想定されているのです。(毎度の如く野戦病棟化しないことが大前提。これほんとに重要)
つまり、49ersはフランチャイズQBを欲していたものの、それが必ずしも即戦力である必要はなかった。この点がLanceの指名に大きく作用したのだと考えられます。
非常に優れた身体能力を誇り、大柄な体格にも恵まれているLanceは、荒削りながらもその伸び代の大きさを期待されているプレーヤーです。しかし同時に、彼がNFLで活躍するためには時間を必要とするという見方もされています。
その点において、戦力が比較的整備されており、新人QBを育成する余裕のある49ersが彼を指名したのは、双方にとって非常に合理的で価値のある選択だったんじゃないかなと思ってます。
1年しっかりサイドラインで勉強しながら課題を克服し、その身体能力の高さを活かしたダイナミックなプレースタイルをNFLでも確立できれば、彼が49ersのオフェンスにもたらすものは計り知れないでしょう。夢広がりますね。
さいごに
最後まで読んでくださった方、長々と素人の分析ごっこにお付き合い頂き本当にありがとうございます。ダラダラと読み苦しい駄文を失礼いたしました。
以前から49ersに関連するアウトプットをすることにはなんとなく関心があったのですが、結局何の行動も起こさずに過ごしてきました。そこで今回、一念発起して書いてみようといった次第でございます。
なんだかんだと楽しみながら書けたので、懲りずに2日目編、3日目編と続けて書いてみようと思ってます。
感想やご指摘なども頂けますと幸いでございます。
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