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【ラインメール青森 vs.Honda FC】試合後コメント

JFL第29節/ラインメール青森 0-0 Honda FC(2024.11.17)


柴田峡監督(青森)

Q.では、試合を振り返ってお願いいたします。

「まずは雨の中、ホーム最終戦、たくさんの方に来ていただいてありがとうございます。ゲームに関しては、Hondaが少しこの数試合元気がないというのは映像を見て確認していました。実際に入ってみてもそういう印象を受けましたし、彼らの機動力が100%出ていないというようには感じていました。前節から少しプレスベースでやっていこうよという話をして、今日もそのように入ったんですが、ある程度ゲームプラン通りにはゲームを進めることができました。ただやっぱり相手はHondaの選手なのでね、個人個人のレベルは決して低くはないので、なかなかそこを押し切れなかった、崩しきれなかったなというのが率直な印象です。これぐらいのゲームの内容だったら、やっぱり勝ち切らなくちゃいけない、点を獲りきらなくちゃいけないなというようには感じましたし、今日はベッサがいなかったので、時間ができるところがひとつ足りなかったかなと。(山口)和樹もがんばりましたし、(齋藤)来飛もがんばりましたけど、やっぱりベッサの力が少しあると、またちょっと違った展開になったかなというようには感じました。また次に向けて、最後に良い準備をして臨みたいと思います。」

Q.今日はサポーターの方たちから監督へのセレモニーもありました。サポーターの皆さんへの想いをお話しいただいてもよろしいですか。

「いやもう本当に、こういう天気の時も、暑い日も風の強い日も足を運んでいただいて、本当に感謝しかないですね。やっぱりサポーターって、僕は松本にいたからすごくよくわかるんですが、そのチームを応援することだけが目的なんじゃなくて、この中で応援したら楽しいだろうなという、サポーターとしてみんなで手拍子したり、少し身体を動かしてみたり、なんかちょっとしたレクリエーションとかね、ちょっとしたスポーツみたいに楽しめる部分ってあるんじゃないかなというように思うんですよね。5000人、6000人とみんなで一緒に同じ動きをするなんてことは、なかなか日常生活の中では体験できないですから。そういう意味では、ここで人数的には多くはないサポーターの方が、ありったけの声を振り絞って出していただける応援というのも、これもまた迫力があるなというように、ここに来て、これは3年間本当に感じたことです。逆に少ないからこそ、彼らもモチベーションが大変なときもあるだろうし、そういう意味では本当に感謝しかないです。僕自身もこの後はね、次の試合が終われば、このチームのサポーターの一人になることになると思うので。このクラブがどんどん発展していけるように、サポータの方々も一緒にクラブを育てていただければありがたいなと思っています。」

Q.サポーターの皆さんが横断幕を掲げているのを見たときのお気持ちを、改めてお願いいたします。

「いやもう本当に、ありがたいですよね。昇格という結果をきちんと出せていないにもかかわらず、こうやって温かく送り出していただいて。温かく送り出していただけない監督もいるわけですし、僕も前のチームの時は全くサポーターとコミュニケーションがないまま、チームから離れてしまったので。そういう意味では、最後まで本当にとても大事にしていただいてね、感謝しています。」

Q.ホーム最終戦ということで、この3年間を振り返って、いちばん思い出深かったシーンなどをお聞かせください。

「どの試合もそれぞれ思い入れもありますが、やっぱりそうですね、去年の最終節、勝てば可能性があった試合。それから一昨年のカクスタで負けた奈良とFC大阪の試合かな。その2つを落としていなければ、たぶんそこそこ、良いところまでは行けてたと思うんですよね。1年目はチームとして経験不足な選手が多いなという感じでした。去年は最終節までもつれたけど、このままとんとんと簡単にはいかないだろうなということを、おぼろげながら考えていた90分だったんですよね。だから、やっぱりこんな結果になったなという感じでした。そういう意味では、その3試合、特に昇格に手が届きそうだったのに、鍵になるゲームでやられたなというゲームは、節目節目の試合だったと思うので、そこは記憶に残っています。」

Q.勝った試合で印象に残っている試合はありませんか?笑

「勝った試合ね、勝った試合は、そうだな、どれがいちばん嬉しかったのかな。そういう意味では、先週は7試合ぶりの勝利だったので。アウェイで、まだ昇格の可能性があった三重が相手だったしね。三重にはこの3年間、勝っていなかったんですよ。1敗4分とかだったのかな。引き分けが多かったので、三重に初めて勝ったというのも、それからこのチームに来てからこんなに勝てなかったこともなかったので、先週のゲームでまだ記憶に新しいのもありますけど、嬉しかったですね。」

Q.監督はこの3年間、ピッチの中だけではなくて、例えば集客のことや、子どもたちのサッカースクールのことなども含めて、地域のためにいろいろと考えてくださっていたと思います。監督にとっては、この青森はこれまで全く縁がなかった土地ですし、いろいろと上手くいかないことだらけだったかと思いますが、どういった想いでこの3年間、青森のために活動していらっしゃったのか、改めて伺ってもよろしいですか。

「やっぱり子どもたちって、環境がないとね、育たないし、逆に環境があるだけで、例えば泳げるようになる、スケートができるようになる、スキーができるようになる、サッカーどころで生まれた子はやっぱり自然とサッカーをやる。環境がなければそういう機会に触れることもないわけで。これはスポーツをする人を増やしたいということだけではなくて、この地域の健康寿命を延ばすためにも、健康というものに気をつけて生活していかなくちゃいけないということであれば、やっぱりスポーツ教育というのは絶対に必要なことだろうと思います。僕は、サッカーというスポーツを選んで仕事にしている以上、じゃあこの地域でサッカーを根付かせるためにはどうすればいいかみたいなことは、ここだけじゃなくて松本でもそうでしたし、どこに行ってもやっぱりそういうことはいちばんに考えることなんですよね。そうして地元の選手がどんどん出てきて、より地域に密着したクラブとして皆さんの生活の一部になれば、それは将来的にクラブが発展していくために必要なファクターのひとつかなというように思うので。これは松本でも同じようなことをいってきましたし、まあその前は東京なのでね、FC東京とヴェルディはそんなことしなくても、東京にはごまんと人がいるので、そういう努力はあまり必要ない。ただ、東京にあってこちらにないものは何だろうということと、逆にこちらにあって東京にないものは何だろうということを比較して、何が必要なのかということをやるのが、クラブの発展にはもしかしたら近道なんじゃないかなというようには思いました。だから、将来的にクラブの発展に繋がっていく早道になるように、地域のスポーツ環境を、ということを言っていたんですが、なかなかやっぱりみんなそこは簡単にはわからない。そういうことも理解していただけるような地域になればいいなと。クラブには、地域を引っ張っていく組織になればいいなというように思います。そのためには、かなりの努力が必要だと思います、今のこのクラブでは。そういうことも含めて、せっかくここまでみんなで育ててきたクラブだと思うのでね。しっかりと良い方向に発展して行ってくれればいいなというようには思っています。

チームに関しては、とにかく昇格ということが大前提で来た話だったので、やっぱり3年やって結果が出なければ、変わった方がいいよと。僕、強化もやってたんで、それはその通りだと思うんですよね。いろいろとね、上手くいかなかったことも多々ありますけど、でも3年やって結果が出なかったら、それは誰かが責任を取らなくちゃいけなくて、それは監督が取るべきことだろうなというように思いますし、致し方ないなと思っています。ただね、やり残したこともたくさんあるし、まだまだ、現場にいるとやっぱり、こちらも気付きはたくさんもらえるのでね。もっともっとブラッシュアップさせたら、このチーム面白いだろうなと思うので、非常に残念だし悔しい思いですが、ある程度、仕方がないと割り切っている部分もあるので。また僕は次に向かっていかなくちゃいけないかなというように思っています。」

山口和樹選手(青森)

Q.まずは試合を振り返ってお願いします。

「今日の試合はホーム最後ということもあって、選手全員、気合いが入ってましたし、相手も良いチームなので、そう簡単にはいかないというのは始まる前から分かっていました。押し込まれる展開が長かった中で、先週の三重戦のように良い形でカウンターが決まれば良かったのですが、なかなか難しかったというのが攻撃面での印象です。守備ではいつも通り、ディフェンスライン中心に身体を張ってゼロに抑えられたので、そこは来週も続けてやっていきたいなと思います。」

Q.今シーズン、山口選手はキャプテンを務めていらっしゃいましたが、この1年、チームとして成長した部分はどのようなところだと考えていらっしゃいますか?

「そうですね、やっぱり去年に比べて若いチームだったので、最初はなかなか自分たちがやりたいことができていないという部分もあったんですが、試合を重ねていくにつれて徐々に、なんだろう、チームとしてひとつになるという部分では、多少は成長できたと思います。あまり結果がでなかったので、そこは僕もキャプテンとして反省しないといけない部分ではありますけど。でも、このメンバーで戦えて僕は幸せでしたし、来年どうなるか分からないですけど、僕としてももっと成長していきたいなと思います。」

Q.今日はカウンターが上手くはまらなかったということですが、原因はどういったところにあったのでしょうか。

「本当に細かいことだと思うんですけど、サポートの距離感とか、出て行くタイミングとか、やっぱりサッカーってそういう細かいところの積み重ねが対峙になってくるんで、そこの部分で上手くいかなかったというか。もっと、なんだろう、ここぞという時に人数をかけて、先週の2点目は河西がアシストしたんですが、センターバックの真ん中のヤツがあそこまで出てアシストするっていうのはすごいことだと思うし、そういうチャレンジする気持ちとか、そういうのを出せたら良かったなと思います。」

Q.ラインメールでは、柴田監督になってから最初の2年はキャプテンを決めていなかったんですが、今年からキャプテンと副キャプテンをおくことになり、その中で、キャプテンとしての難しさのようなことは、どのような点でしたか。

「難しさ…。うーん、難しいことしかなかったです苦笑。なんだろう、僕は今まで様々なチームでサッカーをさせてもらってきて、いろいろなキャプテンの人を見てきて。でも僕は、言葉で引っ張れるタイプではないので、やっぱりプレーで示すしかないと思っていたし。うーん、なんだろうな、その言葉で引っ張るという部分は難しさをすごく感じたんですが、でもそれもね、すごく良い経験になったし、これから先のことを考えて、すごく成長できた部分ではあったので。選んでくれた柴田さんには本当に感謝していますし、キャプテンとして昇格できなかったということにはすごく責任を感じています。」

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