【ラインメール青森 vs.クリアソン新宿】試合後コメント
JFL第24節/ラインメール青森 0-0 クリアソン新宿(2024.10.13)
柴田峡監督(青森)
Q.今日の試合を振り返ってお願いいたします。
「まずは、今日は704人ですか、サポーターの皆さんに来ていただきまして、ありがとうございました。ここは本当に交通の便も良くないのですが、いつも感謝しております。それから今日は、ヴィシニウスのお姉様が先週不慮の事故で急逝し、クラブとして喪章をつけてプレーいたしました。遠く離れているブラジルでの家族が亡くなってしまって、本人は非常に悲しみがあったと思いますが、残ってプレーするという決断を我々もリスペクトしなければいけないと思いましたし、彼のためにも結果を出したかったなという想いはあります。
JFLも終盤にさしかかって、下位で勝ち点がなかなか伸びないチームは、あらゆることを駆使して勝ち点を伸ばそうとしてくるわけで、順位が下の相手だから勝てるとか勝てないとか、そういうレベルのゲームではないということは、JFLだけでなくどこのリーグでも同じだと思います。一点勝負の厳しいゲームになるよということを選手たちと共有して試合に入ったんですが、相手はここ7試合ぐらい、なんというのかな、かなり徹底したプレーの選択をしていて、それが少し洗練もされてきているなという感じさえしましたね。
前半もうちょっとゴールに向かう場面があったところで、チャンスは作りたかったなということ。それから後半は予想に反してこちらの方が思ったよりも攻撃の糸口がつかめなかった。立ち上がりには良いビルドアップもありましたが、ちょっともったいなかったなと思っています。ただ、この何試合か失点が続いていて、この2試合では4失点していますが、今日は失点をしなかったから良かったという言い方もできますし、もちろんもう一方では、得点できなかったことへの反省点というのは当然あります。ホーム3連戦で、なんとかひとつでも勝ちを積み上げたかったんですが、残念ながらこの3試合で2つしか勝ち点を上げることができなかったというところは、悔やまれるところではあります。次の枚方でのアウェイ戦に向けて、また良い準備をしていきたいと思います。」
Q.廣末選手のアクシデントでの交代がありましたが、具合はいかがでしょうか。
「打ち所があまり良くなかったみたいで、いま見に行ったんですが、とにかく大事に至らないことを願ってます。でも今日は、あんな形でアクシデントで入ってきた三文字が、ああいうパフォーマンスを出せるというのはね、やっぱり日常的にしっかり準備してきたからだと思いました。難しいと思うんですよね、セカンドキーパーって。そこをきちんと準備してきてくれたおかげだなと思うので、三文字には本当に頭の下がる思いですし、モチベーションをコントロールしてきたキーパーコーチの努力の賜物かなとも思います。今日は本当に、最後は三文字に助けられたので、ありがたかったですね。」
Q.来週のアウェイ枚方戦も含めて残りが6試合、もちろんまだまだ勝ち点を積み上げていきたいところだと思いますので、抱負をお願いいたします。
「上位2チームが抜けていくような形の中で、ここに来て高知が連敗をしてしまっているということ、それから他のチームも含めてそんなに大きく差がないということが、終盤になってくるとリーグ全体の構図から見えてくると言うか。そういう中で、ここで少し勝ち点を伸ばしきれていませんから、ここからはもう一度、自分たちが今年ここまでやってきたこと、または長い選手であれば2年間、3年間やってきたことを、どれだけピッチの中で表現できるかということは大事なことだと思っています。
実際に前節までの2試合で4失点しているわけで、2試合続けて2点獲られるって、ここまであまりなかったと思うんですよね。で、今日は始まる前に選手たちとも話したんですが、攻撃的に行くから守備がおろそかでいいとか、守備的に行くから攻撃のところで点が獲れなくてもいいとか、そういうことじゃないと。サッカーはね、攻撃と守備、どちらかだけを追っていくことはできるけど、どちらかだけではサッカーにはならない。もちろん相手の良さを消しながら自分たちの良さを出していくってことも大事だし、その徹底の仕方というのはあると思うんですよね。で、ある程度やっぱり選手がピッチの中でしっかりと判断できるベースを、こちらとしてはプレーモデルという呼び方で共有してきたわけですが、その共有の仕方に少しズレが出てるかなというのが、この失点の仕方だと思っています。今日の後半もそうですが、攻撃のところでもうちょっとつなげるかなと思ったけど、グラウンドも水をまいた後と乾いた後ではピッチの状態が違うので、そこはピッチの中で判断してプレースタイルを変えればいい。でもなかなか選手たちが、良い意味で自立できていないなというのは、この何試合かの失点を見て思っていることです。選手たちが自分たちで話し合って判断していくということは、もう少し促していかなくちゃいけないなと感じています。最後まで今年のシーズンを、しっかり全うしたいと思うので、少しでもチャンスがあるのなら、もちろん上にあがっていくことを視野に入れながら、残りの試合を戦っていきたいと思います。」
三文字瑠衣選手(青森)
Q.今日の試合を振り返ってお願いいたします。
「アクシデントでの出場となりましたが、残りの時間もそんなになかったですし、試合の展開的にも、やることはもうはっきりしていたので、それをシンプルにやるということと、あとは試合をしっかりゼロで終わらせるということを考えていたので、無失点で終えられたことは良かったかなと思っています。」
Q.出番が来たときの率直な思いというのを改めてお願いいたします。
「最初は(廣末選手が)行けるというようにベンチにサインが来たと僕は思っていて、交代はないと思ったら、やっぱり無理みたいになったので、ちょっと、え!となったんですが笑、リラックスして練習でやってきたことを出すだけかなと思って。あとはさっきもお話ししたように、やることははっきりしていたので、とにかくシンプルに、緊張とかもなく試合に入りました。セーブも試合が終わったあとにみんなから褒めてもらえて、チームを少し助けることができて良かったです。ここ最近はJリーグのチームと3週連続で試合をして、手応えを感じていたので、そこは気負いすることなく普段通りやれば大丈夫だなと思ってプレーしました。カクスタでプレーするのは初めてでしたし、サポーターの皆さんの応援もあって、ワクワクしてとても楽しかったです。」
Q.去年はイエローカードの累積で廣末選手が出場停止だったときに、1試合出場がありましたね。そのときも今日も、柴田監督に三文字選手についてお話を伺ったら、「セカンドキーパーというのは難しい立場だけれど、きちんとパフォーマンスできていた。それは日頃の努力の賜物だし、ゴールキーパーコーチも含めてトレーニングを積んで準備してきた成果だと思う」ということをおっしゃっていました。ご自身では、日頃はどういったことを考えて準備していらっしゃいますか。
「まず、毎週毎週スタメンを取ってやろうという気持ちがあって、そこが本当に力の源です。奪ってやろうみたいな気持ちがいちばん強いので、それをパワーに変えてやれていると思います。それから、今日もアクシデントでの出場でしたし、去年もアクシデントのようなイエロー累積での出場でしたが、出番がいつ来てもいいようにというのは常に考えて準備していて。普段のトレーニングや練習試合で、公式戦を見据えてやるというのはいつも意識しているので、それが結果につながって良かったです。」
北嶋秀朗監督(新宿)
Q.今日の試合を振り返ってお願いいたします。
「はい、お疲れさまです。そうですね、チームとして負けずにここまで試合を続けることができていて、どうしたら勝てるのかのところをみんなで考えていつつも、この負けずに行くということも、今はとても重要で、そういう意味では守備のところをとにかく手を抜かずに徹底してやっていくというのは選手と約束してやっている日々の中で、今日も本当に選手たちは90分間、誰が出ても魂込めて走り続けてくれて、勝ち点1ですがしっかり取れたというのは、非常に良かったと思いました。選手たちの頑張りに感謝しています。」
Q.守備面での青森対策というのは、具体的にどういった部分で立てていたのでしょうか。
「少しスタイルが近いところもあるなというのもあって、とにかくクロスからのボールがすごく強いチームだという印象があったので、クロスの出所をどう抑えていくかということと、上げられた時にどう対応していくかというところは重点的にトレーニングしました。試合の中ではもうちょっと前からプレッシャーをかけてボールを奪っていくトレーニングもしたんですが、13番の選手(町田蘭次郎選手)のところで上手く外されていることが多かったので、ピッチ内と自分で微調整をして、ある程度持たせるところとやらせないところというのを試合中に上手く修正できたので、そこからは選手たちの頑張りで、良い守備ができたかなとは思いました。」