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【ラインメール青森 vs.マルヤス岡崎】試合後コメント

JFL第27節/ラインメール青森 1-1 マルヤス岡崎(2024.11.03)
56分 林雄飛(岡崎)
70分 長倉颯(青森)


柴田峡監督(青森)

Q.今日の試合を振り返ってお願いいたします。

「450人の方に寒い中来ていただいて、ありがとうございました。残り4試合、ホームゲームもあと2つ、先週のゲームで昇格がなくなったということで、選手たちのモチベーションコントロールは非常に難しい状況だとは思いますが、とにかく最後までしっかりと我々が積み上げてきたもの、今年1年ここまでやってきたことはこの4試合でしっかり出そうと。それから、直近5試合勝てていない上に連敗中なので、そこから脱出しなくちゃいけないねということをテーマにして今週やってきましたが、やはりこう目標がなくなったチームだなという雰囲気で少し練習が進んでいたような空気もあったので、昨日はもう一度確認して、それができないのであれば、やはり選手としてのクオリティーを問われていくと思うし、各自が自分にベクトルを向けるだけではなくて、チームの勝利、もちろん自分の価値向上も含めてトレーニングにはしっかり向き合ってやってもらいたいということも話しました。そんな話をしたら少し顔つきが変わってきたなという感じはしているんですが、これをあと3週間、しっかりとやり続けなくちゃいけないということかなと思います。非常に難しい中でのゲームを戦っていかなければならないということを、今日は改めて感じたなというように思っています。

攻撃のことも守備のことも、攻撃だけすればいい、守備だけすればいいなんていうことは一切言っていないので、今週もこのマルヤス戦に臨むにあたっては、相手の攻撃の特徴、相手の守備の特徴を踏まえた上でのセッションが多かったと思うんですが、やっぱりこう、なんていうのかな、理屈じゃない部分というかね、デュエルのところ、局面局面でズルズルいかないとかね、気持ちの部分がね。選手たちにはできるだけ戦術的なことをベースに伝えるようにしているのですが、ちょっとやっぱり気持ちの部分がゲームになると足りないなと。トレーニングの中でそういうことにも言及しなくちゃいけないかなというように思いました。それでも、今日は改めて、選手は難しい状況の中で意欲を持って戦ってくれたと思いますし、特に1点獲った前後はもう1点獲れそうなほどゴールに向かう迫力はあったと思います。ただ、いくつかチャンスがあった中で最後のところの決定力、やっぱりそれが今年の課題だと思います。」

Q.柴田監督としては、退任が発表されてから最初のホームでの試合となりましたが、残りの試合、サポーターの皆さんにどういった戦いぶりをお見せしたいと思っていらっしゃいますか?

「いやもう、今日も前に前にと行けていた部分、ああいう気持ちの部分ですよね。最後にサポーターの皆さんに挨拶に行ったら、「おまえら戦う気あるのかよ」といった叱咤激励をいただいて、いやもう、ありがたいなというように思いましたし。もちろんそんなつもりは全くないんですが、もしかしたら、こちらとしては、今の選手の気持ちを考えれば仕方ないなというように思ってしまっていたんだとしたら、サポーターの皆さんに目を覚ましていただいたというかね。ありがたいことですよね。言われたことは真摯に受け止めなくちゃいけないと思いますから、いつも応援してくださっている方々のね、期待を超えるような戦い方をしていかなくちゃいけないなというように思います。」

Q.今日は稲葉楽選手がスタメンでしたね。データを確認しましたが、今シーズンは3月の高知戦でメンバーに入ったことがあるだけで、ここまで出場機会もありませんでした。稲葉選手が今シーズン、副キャプテンに任命された経緯はプレシーズンの高知キャンプの時に伺いましたが、大変な努力家だというお話でした。その稲葉選手の今日のスタメン起用には、どういった経緯があったのでしょうか。

「彼の場合は怪我もあって、ここまでなかなかメンバー入りもなかったんですが、先週の盛岡との練習試合で、ものすごくプレーのパフォーマンスが良かったんですよね。これまでも練習試合ではリスタートからヘディングシュートを何本も決めてますし、この間のミドルシュート、すごかったんですよ。30メートルぐらいのものすごいミドルシュートを決めて、やっぱりこう、練習試合できちんとプレーした選手を、メンバーに入れていくということのモチベーションみたいなことも必要だろうと。決してご褒美で試合に使ったわけではないです。彼はとにかく副キャプテンになるだけの、しっかりとしたバックグラウンドを持っていて、コツコツコツコツがんばるタイプで、人としても非常にリスペクトできる部分を持っていて、だからこそみんなが副キャプテンに推薦したんだと思いますし。一生懸命やっている人間が報われる、評価されるということ。(今日メンバー入りしていた)引間も同じですね。コツコツコツコツやってきているので、やっぱりブレずにやっている選手をしっかりと評価するという姿勢をこちらも見せていかないといけない。そういうスタンダードを示さないといけないというのもあったので。今日は相手にそんなに高さがないので、高さとしても武器になるなというのもあって、思い切ってスタメンで使いました。失点のシーンに関しては、映像を見てからですが、彼がきっかけになっていたかどうかということは関係なく、これが彼自身の経験値になってくれればね、それはそれでいいのかなと思っています。」

Q.来週はアウェイの三重戦です。意気込みをお願いいたします。

「残り3試合、相手が云々じゃないと思うんですよね。もちろん相手の対策はしますし、できる限り勝ちに限りなく近い確率に持っていけるように、我々は準備するんですが、昇格の可能性がなくなったからといって、何ひとつ準備にかける時間を変えることはない。一切変えない。現場のスタッフたちみんな、夜12時過ぎまで仕事をしてくれてますから、我々も次の試合のための準備の時間を絶対に変えることはないし、そこに向けての熱量は全く変えるつもりはありません。トレーニングでも、今週よりも来週の方がモチベーションもインテンシティも高くなるように、やっていきたいなと思っています。」

長倉颯選手(青森)

Q.今日の試合を振り返ってお願いいたします。

「ここ数試合は勝てていなくて、昇格もなくなってしまったという状況で、監督からも今日を含めて残りの4試合を、昇格がないからといってただの試合にするんじゃなくて、来年につなげられるような試合にしよう、僕たちのサッカーへの想いとか、ラインメールの代表として戦っているという気持ちを出して試合に臨めということは、今週はじめから言われていました。その中で相手に先に得点されてしまって、自分たちの思い描いているような試合展開ではありませんでしたが、なんとか1点もぎ取って引き分けに持ち込めたのは、最低限の結果だったかなとは思います。勝てていない中でどう自分たちで改善するかというのは、ピッチに出ている今日の18人しかできないというのもあるので、そこはしっかりラインメールの代表としてその18人がその気持ちを出して、あと3試合に臨めるようにやっていきたいなと思っています。」

Q.昇格の可能性が前節で消滅した中で試合に入るのは難しいことだとは思いますが、今日はどのようなお気持ちで臨まれましたか。

「さっきもお話ししましたが、昇格できないというのと、残りの試合が数試合しかないということで、モチベーション的にはやっぱり難しい部分ではあると思いますが、一人のサッカー選手として、そこで昇格がないからもう、なあなあにやるというのは、僕は個人的に許せないというか、それはサッカー選手としてどうなんだろうと。うまくなるために、上のレベルでやるために、モチベーションは僕は変えずにやっていきたいなというのはあるし、その気持ちが今日の自分のフリーキックの得点に繋がったんじゃないかなというのは思うので、それを僕はチーム内で発信していって、このチーム内での、なんというのか、緩みのようなものを、僕中心になくしていきたいなというのは思っています。今日の試合が終わったあとにサポーターの方たちから檄を飛ばしていただいて、本当に熱く応援してくださっているので、その気持ちに応えて、さらにその気持ちを超えるようなプレーを、選手一人一人が意識してやらないと、来年に繋がらないと思うので。来年を見据えて、今からやれることは全てやっていきたいなと思います。」

Q.長倉選手は柴田監督と同時にラインメールに来て、今年で3年目が終わるところですね。監督のサッカーというのは、主にボックス周りの守備に大きな特徴があるかと思いますが、その中で、昨年末にベテランの選手が多く抜けたこともあって、今年は特にセンターバックの要として、ここまでの出場時間数はチームトップ、ほぼフル出場に近いご活躍でした。ゴールも今日で3点目で、これはプロキャリアではこれまででいちばん多いですよね。今シーズン、もちろんまだ全然終わっていませんが、ひとまずここまでを振り返っていかがでしたか。

「そうですね、柴田監督には守備の部分のことは練習からずっと口酸っぱく言われてきて、一昨年と去年のチーム失点数はリーグ1位2位ぐらいに少なかったということが続いていました。自分でも守備面では柴田監督にすごく鍛えられて、歳を重ねていくごとに手応えを感じられるようになっていましたし、今年も個人としては自分の守備能力というような部分は成長を感じていたんですが、結果として今のチーム失点数は去年や一昨年に比べたら良い方ではないので。それは個人の能力だけの問題ではなくて、自分はセンターバックの真ん中をやっているので、左右のセンターバックの特徴とか、短所とか、そういうことにも気を使って、自分が中心となってやっていかないと失点というのは防げないんだなというのは、まだ終わってないですが1年間試合に出させてもらって気付いたことです。それはまた来年への伸び代なのかなと思っています。」

井幡博康監督(岡崎)

Q.今日の試合を振り返ってお願いいたします。

「はい。攻撃面で相手を揺さぶる、ボールを動かすということは90分通してある程度できたかなと思います。ただ、このゲームで勝てないというのは、今のチーム状況を象徴しているところがあって。それでも、これをしっかりと続けて、見てくださっている皆さんに魅力的で面白い、また来たいと思っていただけるサッカーを続けていきたいなと思います。残念ですが、お互いに最後までファイトしたので、良いゲームだったなと思います。」

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