【横河武蔵野FC vs.ソニー仙台】試合後コメント
JFL第29節/横河武蔵野FC 1-2 ソニー仙台(2024.11.16)
38分 長江皓亮(ソニー)
58分 小林大地(武蔵野)
63分 山田晋平(ソニー)
池上寿之監督(武蔵野)
Q.前節とは少しシステムもメンバーも変更して臨んだ試合、先制された後も一度はPKで追いつきましたが、結果的には1−2での敗戦となってしまいました。試合全体を振り返って総括をお願いいたします。
「ここ最近の試合では複数失点で負けていますので、DFラインと、ボランチのバランスを考え、守備的な配置にしました。そんなに戦術を落とし込める時間はなかったのですが、試合全体を通じてここ最近の試合の中では少し安定したかなと思います。前半は不用意なファールからセットプレーで失点してしまいました。ファールになる前のボールへのアプローチやセットプレーの対応において甘さが出てしまったと思います。ハーフタイムでは、負けている状態ではありましたが、点を取りにいくというよりは、とにかく守備のバランスを崩さないようにということを伝えて送り出しました。後半立ち上がりにビッグピンチがありましたが、DF陣が踏ん張り、その後に我々にチャンスがきたところでうまく1点を返すことができました。同点に追いついてからは、もう少し粘れれば良かったのですが、サイドから簡単にクロスを上げられてしまい失点してしまいました。ラスト15分くらいは得点を奪うためにバランスを崩して攻撃的に前に出ていくようにしましたが、ソニーさんの守備も堅く、とても集中していて、最後まで得点できませんでした。」
Q.後半75分から出場した山崎稜介選手、今シーズン明治大学から加入して、今日がJFL初出場となりました。積極的に前へ向かうプレーがとても良かったと思います。起用の決め手はどういったところでしたか?
「稜介は練習からパフォーマンスは出ていましたが、怪我等のコンディションの問題もあり、なかなか出場させることができませんでした。見て分かるように、このような大事な試合で気持ちを前面に出して、戦える選手なので、チームとしては使わない理由がありません。怪我で1年以上試合には出ていなかったので、本人も怖さがあったと思いますが、勇気を持ってプレーしてくれたと思います。」
Q.次は最終節、アウェイでのHonda FC戦です。残留に向けて、絶対に勝ち点を取らなければなりません。意気込みをお願いいたします。
「次の試合に勝つという目標は明確になっていますので、そこに向けてよい準備をしていきたいと思います。」
後藤京介選手(武蔵野)
Q.今日は後半75分からの出場でした。試合全体を振り返っていかがでしたか。
「この数試合、かなり失点していたところもあって、チームとして最初に失点しちゃいけないというガミさん(池上監督)の考えがあったのと、フォーメーション変更もありました。その中で前半に失点してしまったというのは痛かったですが、自分たちの力で同点まで持って行けたというところは少し進歩ではありますね。でも今日は、また勝ち越し点を獲られてしまった。それはやっぱり自分たちの力のなさだと思うので、そこは詰めていかないといけないと思います。負けている展開になってから、チームとしてどうしていくかということを明確にしていかないと。中でプレーしている選手は点を獲りに行くのか、このままで行くのかという声がけも含めて、もっとやっていかないと、ただの負けゲームになってしまうのかなと思うので。点を獲りに行くときは、しっかり獲りに行かなければと思います。」
Q.なるほど。でも今日は、全く為す術がないという試合でもなく、こちらの時間帯もある程度ありましたし、選手たちにも前に向かうという意識があったように見えました。
「そうですね。試合展開として、ああいうミスをやってくるというのはわかっていたことなので、そこで引っかけて、うちのショートカウンターが決まった時間もありましたし。特に(吉田)直矢と(鈴木)龍之介はすごく頑張ってたと思う。運動量も相当あったと思うので、それでも2失点してしまったというのは、やっぱりもったいなかったと思います。選手は本当にやってると思いますが、ただそれをやってるだけじゃ勝てないというのは事実で。どうやっていくかというのは、もう少し自分たちの時間を作ったりだとか、やることを本当に徹底して行かないといけないのかなと。このフォーメーションでやっている以上、ショートカウンターになったときに決めきる、一撃で仕留めるところをもっとこだわってやらないといけないと思います。」
Q.後藤選手がピッチに入ってきて、ゴール1点決めてほしいなとずっと思いながら撮っていたので、来週はぜひ最後に決めてください。
「今日はね、僕、(石原)幸治のユニフォームを中に着てプレーしてたんですよ。田口は澤野のを中に着てました。ゴール決めて、イエローもらってもいいから脱ごうと思ってたんです笑。でもまあ、僕たちのチャンスシーンがあんまりなかったというのもありますし、状況的にもあっちも3点目を獲りにきていたのもありましたし、うちはどうするのか、点を獲りに行くのか、守るのかというのはちょっと曖昧になっていた部分もありました。チャンスにゴール前で絡んでいけるシーンはあんまりなかったです。でも、点を決めて、幸治と澤野のためにも、負けた後のセレモニーじゃなくて、良いセレモニーをさせてあげたかったなとは思うので、そこは結果が出なくて非常に残念ですね。」
Q.そうだったんですね。それはゴールが見たかったです。次は最終節、アウェイのHonda戦です。順位的には最下位ですし、次は絶対に勝ち点を取らなければいけないことには間違いないので、最後まで覚悟を持って、頑張りましょう。
「あと1試合で決めるというのを、僕たちでもやっぱり言っていかないといけないと思いますし、言霊ってあると思うので、発信しないと行動も出てこないし、責任も伴わないと思うので。(小林)大地もセレモニーで言ってましたけど、残留するという気持ち、そういうところは選手たちの間でももっと意識して統一してやらないといけないと思います。本当に泣いても笑っても残り1試合、結果を出すのは自分たちなので。責任を持って、プライド持って、それでサッカーを楽しんでやれればいいのかなと。変に緊張せずに、今日みたいな、みんなキツいけど頑張れるような試合を来週も続けていければ、自ずと良い結果が出てくると思っています。」
鈴木龍之介選手(武蔵野)
Q.今日は先月のクリアソン戦以来、スタメンでの出場で90分プレーしましたけれども、試合全体を振り返っていかがでしたか。
「自分は最近、個人的にはそんなに試合には絡めていなくて、出てはいてもスタートから出ることは少なかったんですが、チームとしてやることは、監督が池上さんになって、残留がかかる試合の中で、方向性は定まってきてはいたので。自分の役割というのはセカンドボールだったり、守備でタイトに行くところだったり。こういうサッカーをしているので、やり方ははっきりしていて、自分もわかりやすく戦って、走って、我慢してということを、役割としてやり続けられてはいたと思うんですが、お互いにチャンスは作っていた中で、クロスの質、シュートの質、そういうところでやっぱり相手のソニーさんと差があったということが、結果の分かれ目かなと思います。」
Q.今シーズンから加入して、チームとしてはこういう苦しいシーズンになってしまっていますが、それは正直、予想していなかったのではないかと思います。
「そうですね、去年も順位は下の方で、それは承知でこのチームに来て、でも、地域リーグもJFLも毎年チーム状況はかなり変わるので、選手もそんなに去年の順位は気にせず、今年は今年で自分も試合に絡んで、チームとしても自分としても上に行ければなということを考えていました。この順位も結果も不本意ですが、そうですね、受け止めてやるしかないですね。」
Q.次が最終節、他会場の結果的にも、勝ち点1は絶対条件ですし、勝ったとしても残留できるかどうかはまだちょっとわからない状態にはなってしまっていますが、意気込みをお願いいたします。
「わかりやすく勝ちに行くところ、あとは内容としては、今日の組織的なところで言えば、失点以外ではそんなに守備に関しては悪くはなかったと思いますから、そこはもうさらに積み上げなので、継続してやっていって。あとはもっと、いかにチャンスを得点につなげられるか。我慢して我慢してやってるサッカーなので、いかにどうやってチャンスを作るか、セットプレーでも何でも1点獲らないといけないので、もうそこにフォーカスしてやっていくしかないかなと思います。」
小林大地選手(武蔵野)
Q.ホーム最終戦セレモニーのスピーチ、素晴らしかったです。誇りに思いました。まずはPKを蹴ると決めたときの心境から、お願いいたします。
「本当に緊張感のある試合だったし、今のチームのこの状況を作ってしまっているのは、やっぱりキャプテンの僕の責任であると思うので。もう、俺がこの試合を勝たせるという想いでずっと、この試合だけじゃなくてずっと、やっていますから。(川戸)大樹がPKを獲ってくれた時に、俺が蹴ってやると思ってはいました。」
Q.強い気持ちで蹴ったというゴールでしたね。試合全体としては、ゴールで一度は追いついたんですが、そのあとまた入れられてしまって。振り返っていかがでしたか。
「ここ最近の複数失点で負けた試合というのは、前から行くのか、引き込むのかというところがすごく中途半端で、結局大事なところを開けてしまって、複数失点してしまっているという、そういう現状があったので、今日はフォーメーションを後ろ5にして、まずは中を固めようというところで、すごく良い形でできていたかなと思いますし、そこからの鋭いカウンター、ちょっとあんまりできなかったですけど、それでも前の選手が頑張ってボールを納めてコーナにするとか、そういった形はチーム全体として狙っている形だったので、それが出た試合だったと思っています。なので、感覚的には、このままHonda戦でも同じようなサッカーができれば、絶対にチャンスがあるなと。今日はちょっとセットプレーのクロスから失点してしまいましたが、下を向くことなく同じサッカーをすれば、次は(石原)幸治君も戻ってくるので。うん、絶対大丈夫だと思います。」
Q.うん、私も今日は見ていて、沖縄戦の時と比べると、みんなの表情だとか、前に向かう姿勢だとか、そういったものも全然違うなというように思って見ていましたから、手応えはあったと思いますので。次が最終戦です。意気込みをお願いいたします。
「さっきのセレモニーでも言いましたが、この横河武蔵野は本当に歴史あるチームで、いろいろな方が歴史を紡いできてくれて存在しているチームなので、その歴史は絶対に汚しません。次の試合に勝ってJFLに絶対に残留できるように、がんばっていきたいと思います。」