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PoC実施前に知っておきたい3つのポイント

はじめまして、GNUS(ヌース)のデリバリー部門に所属しているシンガポール人の湯浅と申します。(お察しの通り、日本の名前でありながら、シンガポールの国籍をもっているヒトと、覚えて頂けたら幸いです。笑)


さて、早速ですが、今回はPoCを実施する前に知っておきたい3つのポイントを紹介していきたいと思います。既にPoCを実施した方も、これからPoCを検討される方にも知って欲しいポイントをシェアしていきます。

目次
・前段
・①目的を定めた上で、仮説や検証計画を立てる
・②短いサイクルで仮説・検証を実施し、構造は出来るだけシンプルに
・③仮説・検証から得た結果を即座に振り返り、早めに失敗を発見することこそが、PoCの成功につながる
・まとめ

前段

そもそもPoCとは、「Proof of Concept」の略で、コンセプト検証や概念検証のことを指します。GNUSでも多数のPoCプロジェクトを回しており、案件の内容は様々です。


新たな技術やシステムを導入してみたい、新しいサービスを思いついたのでビジネスモデルがワークするのか検証をしてみたい等、様々なご要望をいただきます。


①目的を定めた上で、仮説や検証計画を立てる

PoCを実施すると決めたら、まずは検証の目的を定めます。一見、ベーシックな内容に聞こえてしまうかもしれませんが、PoCを実施する上で、最も重要な作業であり、避けて通ることはできません。


目的を定めないままプロジェクトを進めると、途中で何の為に検証をしているのか?検証をしている方向性や軸が合っているのか?と、目的を見失ったり、迷ってしまうことがあります。


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また、計画を立てる上でもう一つ大事なポイントは、スモールスタートでPoCを始めることです。


PoCプロジェクトでよくあることは、あれもこれも検証してみたい、と検証項目が増え、本来定めた目的を達成するまで、多くの時間とコストをかけてしまうことです。


検証したい項目が多ければ、各項目に優先度を設定し、今一度それは今やるべきことなのか?と判断して頂ければと思います。


計画フェーズでは多くの時間をかけてもいいので、目的をしっかりと定めた上でPoCの実施をスタートさせることをおすすめします。


②短いサイクルで実施し、構造は出来るだけシンプルに

ポイント①にも書かせていだたきましたが、検証したい項目が多いとそれなりの時間がかかってしまい、検証を終えた時には、そのアイディアやサービスが競合で既に商品化されていたり、本来の目的やニーズが変化することもあります。


そんな危険な検証を避けるためにも、短いサイクルで数回にわたるPoCを実施すること、また、プロジェクトの内容や規模にもよりますが、1~3ヶ月の期間を目安に検証を進めることをおすすめします。また、プロトタイプを開発する上で、構造を複雑にしないことも大事です。

長い時間をかけて複雑な構造を創りあげていくと、後から修正がきかなくなる場合があります。

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最近では、全くプログラミング言語が分からなくても、ノーコードやローコードといった開発ツールを活用してプロトタイピングを行うことでリスクを抑えることもできそうですね。


短いサイクルでPoCを実施し、早い段階で軌道修正ができると、より良いものを創りあげることができるようになります。


③仮説・検証から出た結果を即座に振り返り、早めに失敗を発見することこそが、PoCの成功につながる

PoCを実施したところ、当初想定していたものとは異なった結果が出てしまった!なんてことが起こるかもしれません。


ここで大事なことは、その失敗をそのまま結果として残すのではなく、PoCの計画書を振り返り、なぜ失敗したのか、どこで軌道が変化してしまったのか等、反省点を洗い出す必要があります。

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GNUSでは、アジャイル開発の一部としてRetrospective Session、別名「反省会」を通して、失敗点を洗い出し、計画書を都度修正しながら、その次のPoC検証や新規サービスと事業の立ち上げに活かせるよう記録を残しています。


最後に
ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。

そのアイディアを、PoCというカタチで検証してサービス化するというステップが重要です。

GNUSでは、PoCの計画・実施やプロトタイプの開発をエンゲージメントマネージャーがサポートをしております。まずは、ご相談でも構いませんのでお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。


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