2024 春M3 お手伝い情報まとめ
お世話になっております。
G.A.M.G.WORKS 自動車 原付です。
同人音楽の祭典、音系・メディアミックス同人即売会M3。G.A.M.G.WORKSではいくつかのサークルの宣伝映像を制作させていただきました。
この記事では協力した各サークルの頒布情報、映像のこだわり、試聴動画の画面構成のコツ、アイドルマスターシャイニーカラーズの話などを書いていきたいと思います。
財布と相談しながら新譜情報を見定めているそこのあなた、「なんか春M3? ってやつ良く見かけるなあ」と思っているそこのあなた、モノレールのホームで空港快速を見送っているそこのあなた、友人を待ちながら暇を持て余しているそこのあなた。
お時間ございましたらご一読いただけると幸いです。
Ars Caerula『Memoria; Ver』 〈H-15ab〉
大人気スマートフォン向けアプリゲーム、現在アニメも放送中の学園×青春×物語RPG『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の二次創作アルバム『Memoria; Ver』のクロスフェード動画を制作しました。
ゲーム内BGMのアレンジ楽曲からなるアルバムで、クラブユースなハードサウンドが中心です。Ars Caerulaさんの三作目になる今回も、カッコいい楽曲が目白押しです!
ジャケットはイズナ!元気な表情と和風なデザインが最高!いちみ先生……絵が……うまい……。デザインもうまい……。
クロスフェード動画は、イズナが所属する忍術研究部をイメージした和風なモチーフを随所に取り入れています。曲名表示は巻物のモチーフを使用し、煙のエフェクトと共に登場。背景には和柄を差し込み、各曲を象徴するような場面、キャラクターカラー、雰囲気を彩色で表現しています。ブルアカに詳しい方はぜひ文脈を読み取ってみてください。まあ正解とかはないので……
また、キャラクターの前後を囲むように桜吹雪を舞わせ、ジャケットで表現されている風の表現を映像化しています。
曲間の転換にスクラッチのような音が入っていたので、回転する手裏剣の演出を当ててみました。同じ忍術研究部であるミチルのヘイローを意識しています。楽曲紹介画面の右下で回る手裏剣もそうですが、ここだけモーションブラーをONにしてスピード感を出しています。
最後のカット、私は絵が描けないので編集技術を駆使して何とかネタを繰り出すファイトスタイルでやらせてもらっております。ニコニコして頂けたらうれしいです(君の目で確かめてくれ!)。よく考えると空柄の布で隠れるのめちゃ大胆ですね。
スペースはH-15abです。旧譜もありますのでよろしくお願いします。
ちなみに翌日29日、都立産業貿易センター台東館で行われるブルーマーケット11でも頒布されます。ブルーマーケットのスペースはN-13です。連日稼働お疲れ様です。
ろいた 2nd EP『双星の約束』 〈う-07b〉
「架空のアニメの主題歌アルバム」そういうの大好きだ~~~!企画内容を聞いてオタク筋が疼き、二つ返事で受けてしまいました。幼馴染再会宇宙百合SF、いや良すぎる……。特設サイトで各話のあらすじが読めます。そういうのも好き………。
楽曲面についても、きれいなアニソンから踊れるアニソンまで、確かな編曲力に裏付けられた聴きごたえあるEPに仕上がっています!
クロスフェード動画はきれいな宇宙感を全体の方向性にしつつ、ロゴに合わせて明朝体ベースでテキストを組んでいます。楽曲情報はアニメのOPっぽくタイトルと歌・曲のみにさせてもらって、最後のまとめカットで情報を出しています。
この構成要素のみだと「CDの宣伝映像」というのが分からないような気がしたので、左下にトラック数とアルバムタイトルなど詳細を載せています(Xなりyoutubeなりであれば説明文が付随するので、内容が分からないことってまあないとは思うのですが)。
要素としてSF感を付与したく、英字はセリフではなくサンセリフ系を選びました。ウェイトが細いものを使うことで全体のきれいなトーンは崩さないようにしています。
Tr.2,3のキャラソンにはポップな印象を受けたので、フラットデザインを用いて日常アニメのOP・EDっぽくしたいなー、と画面を組んでいます。各キャラクターを画面に大きく表示できて嬉しかったです。私はこういうことに幸せを覚えるタイプの人間です。
Tr.4はダイナミックで壮大な楽曲に合わせてキャラを大きく配置しました。キラキラのパーティクルとフレアを追加しています。
このジャケット、二人とも手を高く掲げる構図なのが良いですよね。伸ばした手はお互いをつなぎとめるものなのか、世界に差し出される救いの手なのか……でもその場合二人の未来はどうなってしまうんですか!あ~~~アニメ化してください!!
当日は購入特典で台本風ミニノートも手に入るらしいので、ぜひブースを覗いてみてください。音楽以外のこだわりもすごい……。スペースはう-07bです。
𝖳𝗈𝗆-𝗂 𝖠𝗅𝗅 𝖵𝗈𝖼𝖺𝗅 𝖤𝖯『Sweets for You!』 〈い-01a〉
楽曲制作やリミックス提供など幅広く活動を行う一方、UKGにフォーカスした別名義"That Fancy I"でも大活躍。Tom-iさんのボーカル曲EPのクロスフェード映像を担当しました。
大人な雰囲気を纏った歌詞に引き算の編曲が映えるダンスチューンのTr.1、疾走感と勢いのあるビートにキュートな質感のボーカルが乗ったTr.2、日常の中に芽生えた小さな恋心をゆったりとしたポップな曲調で掬い上げるTr.3。良いですね~~~~~。純粋にファンです。
ジャケットデザインがごちゃごちゃしすぎずシンプル系だったので、合わせるようなトーンで仕上げました。デザインがほぼFIXした段階からの作業だったので配色を悩まずとも最高になるのはありがたいですね。GOOD。
ブックレットからアイデアを拝借していますが、フォントのウェイトでテキスト情報に差をつけるの良いですね。フォントサイズで対応しがち。文字色が黒じゃないのもオシャレで良いです。未だに真っ白・真っ黒をつい使ってしまいがち。
ジオメトリ系のフォントを斜めに配置するとオシャレ系ハウス、って感じがします。1曲目に引っ張られてますね。
一画面に全情報を載せる構図の場合は文字の可読性が肝です。アルバムタイトルと日時・スペース情報は最低読めた方が良いですよね。配置で解決すれば一番いいのですが、今回はなかなかうまくいかず帯を敷きました。配置で解決できたらプロ!もっとデザインうまくなりたいですね……。
動画告知は最初の5秒に何か掴みがあるとTL上でクリックしてくれる率があがると思うので、意識的に楽曲紹介とは違う画面構成にするようにしています。
今回は文字と四角形で中央に視線を誘導させた後に、かわいい顔で不意を突き、一気に情報を出す、というシンプルながらメリハリのついた演出が取れてよかったと思います。ジャケに女の子いたら女の子とモーショングラフィックスやりてえよなあ!
現物はオシャレ紙ジャケ仕様、いい感じそうです。スペースはい-01aです。
『#VVVJ 03』〈コ-34b〉
VJ素材コンピレーション、VVVJシリーズの3作目です!
初回からお声がけいただいていて、今回も数本提供させていただきました。
VJ素材って無から作らないといけないので難しいんですが、VJをしているときに「こういう素材もっとあればな……」と思った時にメモを残すようにしています。
今回はBlenderのスキルアップも目的に3種類素材を作りました。いろんなチュートリアルを反復横跳びしつつ、素材メモを見返して作ってみました。
動きのある構図を考えるのが大変で、トンネルって偉大だなと毎回思います。トンネルはいくらあってもいい。
滑り込みでもう一件パーティクル系の素材を作りました。これはヴイアラの配信イベントのVJが大変良く「俺もstardustを触りたい!!!」という気持ちが高まったためです。(4/29までアーカイブあるんですね)
旧作はBOOTHでもDL販売されていますが、会場なら特別価格ですし、ステッカーもつきます。スペースはコ-34aです。
rummy records『PMMA HOUSING』〈H-08b〉
こちら映像制作はしていないのですが、大学時代所属していたDTMサークルのOBさんが運営しているサークルの新譜情報です。
今回は2-stepにフォーカスしたアルバムになっています。どこか懐かしさ香る歌モノからダンス特化の硬派な最先端トラックまで、様々なアプローチが集まっているアルバムになっています。
2step、好き。
好きじゃなくても試聴聞いてみてください。純粋な宣伝でした。
『Shiny Colors Recollect Mir@ge 02』
シャニマスの話していい? ありがとう
続いて最早M3の話でもないんですが、大人気育成シミュレーションブラウザゲーム、現在アニメも放送中の『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の非公式Remixアルバム『Shiny Colors Recollect Mir@ge 02』のジャケットデザイン、クロスフェード動画、サイトデザイン協力を行いました。
4/24にリリースされたアルバムで、無料でダウンロードできるのでぜひ聞いてみてください。
前回に引き続き、デザイン関連をまるっと担当させていただき、今回もとても楽しい案件でした。
ジャケットデザインは、かっこいいナイトイベの鈴木羽那さんイラストが上がってきたので「コントラスト強めのシュッとした奴作りたいな!」と思いました。いぬまんとるさん、絵がうまい……。
2020年の百合姫の表紙デザインみたいな方向性をやってみたいなと当時からずっと思っていて、今回向き合ってみています。いや……全然わからんね……。すごい……。また別の機会にリベンジさせてください。
また今回もフレーバーテキストを書かせていただき、非常に楽しかったです。ポエムを書くとポエムを書くことの難しさが身に染みて分かり、本家ゲーム内のガチャタイトルやフレーバーテキストなど「すごいな。」と思わされます。
主催のZenakaさんと相談しつつ、Song for "Prism"だったり、「全部違う色が この黒の中にあるんだよねぇ……」といった辺りを二次創作の位相違いとしての在り方と掛けております。最後にフリガナを振るように各ユニットの色相〈スペクトル〉をトッピング。
サイトの方のキャッチコピーも黒色彗星にフォーカスされていて良い感じです。バイ・スパイラル、な……。
クロスフェード動画はシャニソン風UIを作ってみました。フォントワークスのフォントが使えるようになったので、見慣れたフォントを使うことができました。フォントが同じだけで一気にシャニマスになる。
また、各曲での背景映像はVJ素材を利用しました。シャニソンも選曲画面の背景にはステージが写されており情報量が多いので、前回のstardustを使った演出だと情報量が弱いかなと思ったためです。
文脈を考えつつ映像をはめていくのは本当に楽しいです。リリース済みの自作素材もここぞとばかりに使用。
youtubeとニコニコに投稿しているLONG版XFDは特殊演出があるので、是非最後まで見て頂きたいです。ポイントはトラック数を示す丸の数。
前回はきれい目のトラックが多かったのですが、今回はハードサウンドの楽曲が多いです。闇のコンテンツも好き好き大好き。
どちらも無料公開ですので是非チェックしてみてください!!!
とくさんオーケストラ 『Tokyo 7th Concert vol.2 -The Sound of SISTERS-』
もう一件、M3ではないですし、即売会イベントは終わっちゃってるんですが、友人のサークルのナナシスのオーケストラアレンジアルバムのクロスフェード動画を作りました。
背景がさみしかったので、VVVJで作った素材をオーバーレイしています。クロスフェード動画に動きをつける場合、波形表示がベタですが、映像を一枚敷くアプローチも目を惹くのでいいと思います。トラックメイカーがspliceを使うように映像素材もサブスクできますし、最近はVVVJ始めBOOTHなどで安価に買い切り入手できるので、クロスフェードを自炊している方は一度調べてみてください。
ディレクション時点で曲とキャラの指定をしてもらえていたのでありがたかったです。楽譜のデータも頂いたので背景に流しました。
やっていないソシャゲはインターネットで綿密に調べます。するとイベントの斜め読みをしただけの分際で攻めた演出を取ってしまうこともあるのですが、結局自主的にボツにしがちです。詳しくないコンテンツのお手伝いをするときは「俺はこのコンテンツのオタクじゃないけど、知らないなりにこのコンテンツに喰らっているオタクのことをちゃんと想像しよ……」という心がけでやっています。互助。
宣伝は以上です。
やっぱり文脈ある企画の方が「なんかやってやらあ」と気合いが入りますね。正直宣伝動画ってじっくり味わうようなものではないので、自己満足でやってる側面が大きいです。俺が楽しい時点でもう報われてます(と言い切れるほど強いメンタルではないですが)。
同人活動最高!面白オタク企画あったら連絡ください。
M3当日はH-15abで売り子をしていると思います。「○○の演出良かったです~」とか声かけてもらえると飛び上がるほど嬉しいです。そうでなくとも郁田はるきさんの話とかしましょう。
自動車 原付
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