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病院と地域・在宅の壁をなくし、安定した療養生活を患者さんに提供したい

もう終わりかけの夏にあと少し存在感を出そうとツクツクホーシが鳴き始めた8月のとある日の朝、弾ける笑顔で彼女はやってきた。
着任したての教員が応募できる研究スタート支援の科研費をほぼ満額で獲得した当研究室のエースのエリコである。彼女が見せてくれた科研採択の知らせを映し出すノートパソコンの画面は、くたびれた教授准教授を奮い立たせた。

病院でのキャリアを積みつつ、意識は常に患者さんの生活にむける。病気とうまく付き合うために、看護師はもっとできることがあると臨床を飛び出し、自分の目で在宅ケアの現場もみて、さらに浮き上がった疑問。どうして病院での情報はうまくいかせないんだろう。ベッドサイドケアをしながら見ていた患者さんの生活は本当の患者さんなのか。在宅だからこそ患者さんらしさはもっと理解できるかもしれない。
そんな情熱を隠し持って日々研鑽を積むエリコのこれからに期待!
(文責 山川みやえ)

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