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【司法試験•予備試験】「いくら努力しても合格するビジョンが見えてこない」に悩むあなたへ

◯人生の全てを賭けて努力しても、予備試験や司法試験に合格できない人がいる。

世の中には、普通の人が大学を卒業し、社会人となって人生を歩んでいく中で、法曹になる事を志し、司法試験の合格を渇望して、幾年もの時間、その全精力を予備試験や司法試験の合格に向けた勉強に真面目に費やしながら、結局何年も合格できない、という場合がある。
私自身、非法学部から突如法曹となることを志し、大学生活やその卒業後数年の時間の大部分を予備試験・司法試験の勉強に費やしたものの、予備試験については合計3回も不合格になり、うち一回は論文試験ほぼオールFという大挫折を味わった。(なお後述の通り、私はその後苦難の末自力でノウハウを掴み取り、予備試験の最終合格を勝ち取り、その後司法試験にも合格して、現在に至っている。)
以下、あくまで私の主観や経験ベースだが、そういう「努力しているのに結果が出ないタイプ」の受験生の特徴と、そして私がそこからどう抜け出したかを簡単に記載したいと思う。同じような悩みを抱えている受験生達の参考に少しでもなれば幸いである。

◯必死に努力しているのに受からないタイプの特徴

そういう受験生の具体例を挙げてみよう。君は今、以下のような状態にないだろうか?

  1. 全てをかなぐり捨てて勉強しているのに、今一つ伸びている実感がしない。

  2. 過去の予備試験・司法試験合格者が通っていた大手予備校に通い、また百選や過去の合格者が使用していた有名な基本書や演習書を一通りこなしたのに、何故か伸びない。

  3. とりあえず目下自分で調べたor人から聞いた有用そうな勉強法を試しているが、今ひとつ伸びておらず、今後伸びるという確信も抱けていない。

  4. 誰かに勉強法の事などを相談したいが、周囲に相談できる人がいない。

もしあなたが、現時点で上記のいずれか一つにでも当てはまるというのであれば、残念ながら君は、昔の私と同じ不合格予備軍である可能性が高い。「不合格」という奈落の底に向かうレールの上をそれとわからぬまま歩んでいる状態だ。受験当日まで残り何年あろうが、大きな危機感を持つべきである。早急に手を打たねばならない。

君が予備試験や司法試験に受からない理由

◯予備試験と司法試験の受験は、どこまでも情報戦である

では、なぜ君は、あるいは当時の私は、そんなにも全てをかけて努力しているのに、受からないのだろうか?
結論を言おう、それはあなたが「予備試験」および「司法試験」という「情報戦」に敗北しているからだ。
「予備試験と司法試験の受験は、どこまでも情報戦である」ーー君は、この厳然たる事実を軽視している。
「情報?十分に得ているのでは?ネットや本でで各科目の勉強法は調べ尽くしたし、有名な基本書や演習書はどれも全て立ち読みか購入して簡単には目を通してある、有力な塾にもすでに通っている。」
「受験勉強とは試験勉強であり、究極、試験本番で何点取るのかが全てだから、試験の上手いインプットの仕方や起案の型を教えてくれる講師や参考書の情報こそが最優先で探すべきでは?」
甘い、甘い、甘い。
予備校をどこにするか、基本書や演習書をどれにするかなどというものは、どこまでも枝葉末節の問題に過ぎない(もちろん、マストで目を通さねばならない数少ない例外的な書籍もないわけではないのだが。)。
それよりも何十倍も大事なのは、君が、「考査委員の求める人間が何か」を正確に理解していて、それを目指して正しい努力をできているか、ということにつきる。

◯君はこの情報戦に勝利できるか?

ちょっとしたテストをしよう。
もし以下の質問に二つ以上Noがつくのならば、あなたは「情報戦争」において既に劣勢にあると言える。

  1. 君は今、自分と同じ「努力タイプ」ないし「苦労人タイプ」の予備試験合格者または司法試験の合格者に対して、定期的に自分の状況を報告し、受験戦略や勉強法を軌道修正できる状態にあるか?

  2. 君の周囲には、裁判官、検察官、弁護士等の法曹関係者がいるか?また、彼らと日常的に会話できる状態にあるか?

  3. 周囲に自分よりも「少し上」かつ「受かりそう」な学力の受験生が最低でも2人いるか?彼らと受験戦略や勉強法、合格起案の書き方などについて密接に共有し、集団戦を敢行できる状態にあるか?

  4. 予備試験や司法試験の過去問を解くときに、「ああ、出題者はこういうことを聞きたいのだな」「この問題については平均的な受験生はこれくらい取ってくるだろうな」ということが理解できているか?

  5. 君の日常的な勉強で、「この勉強(をあと〇時間or◯日くらい続けること)によって、〇〇法の〇〇の分野(パターン)の問題の得点が〇点上がったなor上がることになるな」という実感を得られているか?

別に上記が完璧にできていなくても受からないとは言わないが、受験は非常に非効率、かつ劣勢になると言わざるを得ない。あなたが要領(地頭)の良い人間でない限り、かつての私と同様に失敗する可能性が高いと言えるであろう。
あなたがそれまでどれだけ人生を賭けて必死に勉強していたとしても、残念ながら、同様の道を辿り失敗した経験のある私からすれば、「可哀想に。。非効率的な努力をされてしまったのだな」と言う他ない。
塾やら参考書やらの「情報」というものは、予備試験・司法試験と言う受験戦争を勝ち抜く上で「一番大切な情報」からすれば、どこまでも周辺的な、付随的な情報に過ぎないからだ。
逆に、「一番大切な情報」と言うものがわかってさえいるのならば、極端な話、予備校やら参考書やらはどうでもいい…というか、自ずと決まっていくものである。

◯方向音痴の努力は、無意味である

ではその「一番大切な情報」とは何か?結論を言おう、それは、「努力の方向性」についての情報である。
少し極端な例を出そう。君が大海原のど真ん中で、ボートに一人乗せられて放り出されているとする。そしてそこで君は「合格」という目的の島までそのボートを漕いでいかなくてはならない。
そこで君がもしコンパスや地図を持たないまま、いきなり直感だけで無闇矢鱈に漕ぎ出すとどうなってしまうだろうか?
もし目的島が北にあるのに、それを知らないまま、直感で東西のどこかにあるものと思い込んで漕ぎ出してしまったら?
仮に事前に目的島が北にあることがわかっていたとしても、途中で方向がわずかでも東西にずれてしまったら?
どこかで誤りに気づかない限り、どれだけ無限に努力しても、目的の島までは辿りつかない。
途中で気付いたとしても、初めから地図やコンパスの重要性を認識して正しく装備していた人からは、距離を大きく離されてしまう。
本当に悲しいことだが、方向音痴の努力は、していないのと同じなのである。
予備試験・司法試験合格においては、自身の努力がきちんと予備試験・司法試験合格の方角を向いているか、常に確認し、軌道修正を行わなくてはならない。

私はなぜ地獄から抜け出したか

非法学部でノウハウゼロから大手予備校に通い、有名な基本書や演習書も全て試した私が究極的に行き着いたのは、「予備試験・司法試験合格に最低限必要な知識は、基本的に各科目1〜2冊程度の基本書と過去問で十分だが、その知識を効率的に暗記し、考査委員側の求める方法で吐き出すための「哲学」や「相場観」というものは、結局、どんな塾だろうが参考書だろうが教えてくれず、実際に予備試験・司法試験に受かった人(それも、苦労して受かった人だ。)たちから吸収するしかない」という現実である。

一つ例を出そう。
例えば、ある判例が元ネタになっている事例問題があるとして、考査員側が求める思考がある程度身についている場合、その判例を知っている必要は全くない。もちろん判例を知っていた方が「その判例を知っているアピール」ができるので、より高得点は狙いやすくなるだろうが、別に知っていなくても、合格点に達するだけの点数は十分に取れる
実際、私は判例どころか行政法における処分性や原告適格クラスの正確な判例上の定義本番でど忘れするという、多分真面目に判例の勉強をしている人からはあり得ないミスをしたことがあったが、その考慮要素の本質的部分を理解していたことから、事案なども参考に定義を現場で構築し、結果A評価をとったことがある。勿論、処分性レベルの定義をド忘れするのはレアケースだが、基本的には考え方の本質がわかってさえいれば、必ずしも判例を知っていなくても、十分に得点が取れたりするのだ。
それを、「判例をきちんと覚えてなかったから解けなかったのだ、判例をもっと読み込まねば…」みたいにやっていると、いつまでも泥沼にハマったまま抜け出せなくなってしまうのだ。

私は数々の困難、失敗、試行錯誤を繰り返し、3回目の不合格の途中で私のそれまでの勉強法の誤りに気づいた。
私が最終的に予備試験や司法試験に最終合格できた究極的原因は、良い予備校に行ったからでも、良い基本書に巡り会えたからでもなく、試行錯誤の果てに、独力で最終的にその本質を理解するに至ったからである。
そして理解したからこそわかるが、上記本質は恐ろしくシンプルであるにも関わらず、その重要性を、真の意味での(=上記ノウハウを他者から教えてもらわずに自力で見つけ出すという意味での)「独学」で理解するのは、非常に難しく、できたとしても非常に時間がかかる。
君たちには同じ苦労をしてほしくない。それこそが、この個別指導を始めた一番の理由である。

悩める受験生よ、連絡を待つ!

私は上記のような過去をベースに、苦難の果てに独力で見つけ出した勉強法を教えるべく個別指導を行なっている。
予備試験や司法試験に受かった人は、「受かってから考えてみると、こんな簡単なことだったのか」とよくいう。それについて、「嫌味だ」とか「天才だからだ」とかいうが、実は上記のような長い苦難を経た私でさえ、同じことを考えている。なぜなら、彼らは司法試験や予備試験における「本質」を体得したからだ。「ああ、考査委員って、こんな人が欲しいのね」という、一番「核」となる部分を理解したからだ。
私が個別指導で教えたいのは、まさに上記のような「核」の部分である。
今のあなたの学力は関係ない。全然苦労していない人よりも、むしろ、昔の私と同じように、受かるためならどんな情報さえも検索し、この長い記事をここまで読んでくれたような、真面目で努力家で、法曹になることへの執念のある君にこそこのノウハウは教えたいと思っている。(そしてそういうあなたにこそ、私の指導効果は最大限に発揮されるように思う。)

この文章が、君にどれぐらい刺さるのか、予想もつかない。
しかしもしあなたが、この文章を読んで、何か共感するところがあるのなら…何を犠牲にしてでも法曹になりたいという覚悟があり、その覚悟に従って必死で努力しているにも関わらず、結果が出ず、もがき苦しんでいるなら?
何をやっても伸びず、光の見えない不安の中でどこに進めばいいかわからないなら?

まずはどんな相談でも構わない。
gnothiseauton.1789.legal@gmail.comで、君からの連絡を待っている。


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