飛騨高山ウルトラマラソン2023レビュー

2年連続で飛騨高山ウルトラマラソンに参加。

この大会は毎年の恒例行事にする。僕の中ではタイムから解放されて走ることと食べることだけを純粋に楽しめるお祭り的なイベント。マラソン仲間と一緒に参加して打ち上げできたら最高だなぁ。

タイトルにレビューと書いたが、お祭りイベントなので特に真面目な話を書くのではなく、感じたことを一筆書きで綴ってみる。

体感では今回が人生で一番辛いレースだった。ここ1年弱、スピード練習ばかり積んできたので筋持久力の鍛錬が後回しになってしまったことが原因なのかな。

当日はAM2:45起床。予報通り朝から雨。午後からはやんだが、スタート前は「これから雨の中を100キロ走るのかぁ」とテンションが上がらなかったけど途中から雨を気にしている余裕がなくなった。

雨が気になるのは気にしている余裕があるからで、余裕のない状態に追い込まれたら雨なんてどうでも良くなる。

今回は10時間28分42秒だったので、サブ10.5はなんとか達成。ただ、ウルトラマラソンはタイムはおまけで完走できさえすれば良い。今回は雨の中を走り切ったことの経験値が得られた。

間違いなく言えるのはこれが大会(外部環境)ではなく練習(内部環境)であったら確実に50キロの地点でやめていた。準備万端ってのは幻想であって、一生やってこない。

まずはエントリして外部環境を固めてやらざるを得ない状態にして死ぬ気で乗り越えて限界を広げていく。これができない人は人生何も変えられない。エントリする→死にかける→なんとかクリアする→強くなるというサイクルを回していく。

飛騨高山は普段から国内外の観光客が訪れる。つまり街自体が観光客の受け皿を持っているので、マラソン以外でも楽しめる。

単に大自然の中でマラソン大会やります!だと宿が少なかったりで、受け皿が間に合ってないパターンも多いが飛騨高山はそこを心配する必要はない。街並みも素敵。

飛騨高山ウルトラマラソンに関しては、ホスピタリティが素晴らしい。高山駅からのシャトルバスの数も多いし、運営も素晴らしい。そして街全体がランナーを歓迎してくれている雰囲気が伝わってくる。スタート前からドリンクや軽食を提供してくれる大会は数少ない。

そして今回感じたのは、100kmのウルトラマラソンを完走できる人はフィジカルだけでなく、メンタルの強さもあるということ。完走することで人間(動物)としての能力が高まると感じた。

僕の周りのランナーはエイドでも全然休まず次に向けてスタートしていた。特に女性ランナーは坂道でも走り続けている人も多くリスペクトだった。

どのマラソン大会でも、ゴールテープまでの距離を長く設計するのもあり。その両端に応援者がいてくれれば最後の何十メートルかヒーロー気分を味わえる。こういうメンタル設計ってリピートする大きな理由になる。

あとは連続参加者のゼッケンはもう少し目立つようにしてあげても良いのではないか。今回は10回連続参加者のゼッケンがゴールドと説明があったが、正確にはナンバーが書かれている枠のみがゴールドになっているだけで、よく見ないと正直他のゼッケンと区別がつかない。ここら辺は大会初期の応援者を持ち上げてあげても良いのではないかと感じた。

とにもかくにも来年もまた戻ってくる大会であることは間違いない。素敵な大会をありがとうございました!

▼旅の備忘録
名古屋駅新幹線乗り場側のバス停から14:45発で17:30ごろに飛騨高山に到着。

ホテルにチェックインするとなんとビールや日本酒がフリードリンク。さっそくマラソンのコンディショニングのためビールを2杯いただく。

今回宿泊した宿はホテルウッド高山という場所。古い街並みの中にあるので、ロケーションでも観光感を味わえる。

禅をテーマにした宿なので落ち着いた雰囲気。テレビもないのが凄く良く、ミニマムな立て付けになっている。

大浴場は大きなお風呂のみでサウナはない。アイスが食べ放題になっており、入浴後のクールダウンに最適。

マラソン後はシャトルバスで臥龍の郷へ。16:00に高山駅から18:40に臥龍の郷から無料バスが出ている。10分ちょいで着く距離であり、便利。

味の与平という飛騨牛を堪能できるお店でマラソン後の打ち上げ。内装も素敵で飛騨高山感を味わえる。次回は宿で飲んでから打ち上げも良い。

飛騨高山は朝食を食べれるお店が少ない。宿で朝食がとれない場合、朝食難民になる。朝市も毎日やっているが、月曜の場合、朝ごはんを食べれるところがない。

新井こう平製麺所という朝6:00からやっているうどんのお店を発見。今後活用したい。

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