ボクの人生を180°変えてくれたバンド
音楽に出会ったきっかけ
今から3年前、2016ねん、あき。の終わり頃。
高校3年生の時。
部活を引退し就職も決まり、学校が終わればひたすらだらだらとテレビを見る自堕落な毎日だった。
そんなある日、当時見ていたテレビドラマに出演していたある女優さんがすごく気になって、過去の出演作品を検索してみた。
その時見つけたのが映画「おんなのこきらい」。
かわいいその女優さんのジャケット写真とタイトルに惹かれて鑑賞することにした。
内容はとても良かったのだけれど、それ以上に主題歌と挿入歌がすごく気になった。
とてもかわいい声と今すぐ踊りだしたくなるような、心が楽しくなるような今まで聴いた事のないメロディ
それが「ふぇのたす」との出会いだった。
当時の僕は全く音楽に興味が無くて、Mステや紅白などの有名歌番組に出演している人たちですら名前を知らない、曲を聴いたことがない、聴いても好きにはならないというくらいだった。
けれどふぇのたすの音楽はとても魅力的に感じて、MICOちゃんのソロプロジェクト「SHE IS SUMMER」も同様、他にはない何かを感じて大好きになった。
学校が終わって家に帰ればひたすらYouTubeでMVを観続けていた。
家族共有のPCを使っていたので、いつまでそれ観てんの!と親には何度も小言を言われたけれど。笑
そんな生活がしばらく続いた後、
僕は生まれて初めてCDを買いたい!と思った。
CDを購入するまでの死闘
CDを買いたいと思ったはいいけれど、地元が田舎のせいか近所のCDショップを何軒まわっても見つからない。
その時思いついたのがネットでの購入だった。
これだ!と思いAmazonで検索し、
このCDを買うから届いたら受け取ってね。と母親に連絡した所、なぜかダメだと言われてしまった。
(なぜ禁止されたのか理由は未だにわからない)
親に反抗できない性格だったので禁止と言われたからにはネットは諦めるしかなかった。
そして何か良い方法をと考えに考えた結果が
「なんとしても自分の足で買いに行くしかない!」
だった。
その晩、タワレコの各店舗へひたすら電話をかけ在庫があるか確認し続けた結果、7店舗目でようやく見つかった。
が、家から片道70kmある遠い場所だった。
普通は車や電車で行くのだろうけれど、免許も無く、バイトもしておらず、CDを買うだけのお金しか持っていなかった僕は自転車で行くことに決めた。
普段乗っているママチャリではさすがに限界があるので、父親のクロスバイクを借り人生初クロスバイクにふらつきながらも家を出た。
10時に店が開くので、片道4時間はかかると予想+1時間の余裕を持って朝5時に出たのに、慣れてないクロスバイクと方向音痴のせいで店に着いたのはちょうど10時だった。
初めて1人で入るCDショップにドキドキしながら
ふぇのたすの「2013ねん、なつ」と「PS2015」、SHE IS SUMMERの「LOVELY FRUSTRATION E.P.」を購入した。
胸キュン'14といい感じ!〜どれにしようかな〜は一人暮らしを始めてからネットで購入した
ショッピングモールの中にあるタワレコで購入したので、フードコートにて3枚のCDを開け、
一枚一枚大事に触りながら歌詞カード、CD盤、背表紙などをひたすら眺めていた。
CDを眺めながら食べた唐揚げ丼の味は一生忘れないと思う。
嬉しさのあまり味なんてほとんど感じていなかったけれど。笑
CDをボディバッグに入れ、行きより少しは扱いに慣れたクロスバイクに乗って帰宅した。
ただ、良いことがあると悪いことが起こるのか、途中で大雨に降られた。
CDはだけは濡らさまい!と胸側にボディバッグを向け、びしょ濡れになりながら無心になって漕いだ。
結局帰り道も5時間かかり、家に着いたのは17時。
10時間も漕いでたんかぁ。と
大きな達成感と大好きなものが目の前にある喜びで溢れた気持ちのまま、部屋でひたすらCDを眺めながら曲を聴いた。
今改めて振り返っても、これ以上大変な買い物は無いけれどこれ以上幸せな買い物もないなぁと思う。
ただ本当に大変だったので次またやりたいとは思わない。
(翌日以降一週間ほど足が筋肉痛でまともに歩けなかった)笑
出会ってから〇〇までのあの感じ
ふぇのたすが解散していた事を知った時は、今まで感じた事のない複雑な気持ちになってふぇのたすを聴くのが辛くなった。
けれどMICOちゃんがソロで活動している事が励みになり、なんとか立ち直った僕は
どうしてもSHE IS SUMMERのライブに行きたい!と思った。
自分もミュージシャンも人間だから何があるかわからないし、いつ活動を辞めざるを得ないことになるかわからない。
だから生きているうちに、活動しているうちに、会えるときは絶対会いに行こうと思った。
今はライブに行ける回数が増えて、それだけでとても幸せだなと思う。
ライブ前もライブ中もライブ後もとても楽しいんだけれど、特にライブ前の今日は
どんなライブをしてくれるんだろう。
どんな景色を見せてくれるんだろう。
どんな気持ちになるんだろう。
と想像するあのワクワク感。
出会ってからライブに行くまでのあの感じ。
とても大好き。
ついに初ライブへ
念願のSHE IS SUMMER初ライブは2017年7月1日 Swimming in the Live 渋谷WWW
あのMICOちゃんを目の前にして、生の歌に最高の演出。
最初から最後までずっと心は踊りっぱなしで、あんなに幸せな時間はなかった。
今まで生きてきて本当に良かった!と心の底から思ったライブだった。
感動のあまり感情が吹っ飛んでて記憶が曖昧な部分も多いけれど、
こんなに楽しい世界があるのか!と、とても驚いたのをよく覚えている。
この驚きはライブだけではなくて、その後参加させてもらったファン同士の飲み会でも。
本当に本当に楽しかった。
みんな良い人ばっかりでとても暖かい場所だった。
東京に来てまだ3ヶ月。誰も知り合いがいない中ひとりぼっちで不安だらけだったけれどそれが一気に無くなった。
音楽は素敵な人たちとも出会わせてくれた。
このライブをきっかけに他のバンドでも色んな繋がりができて、色んな人たちに出会って。
これからも沢山の人たちと出会えるんだろうなと思うとすごく嬉しい。
ライブはとても楽しいし行くのはそれが第1の目的なんだけれど、それと同じくらいみんなに会えるのが楽しみ。
音楽で繋がる縁って本当にいいなぁ
あれからの話だけど
音楽を聴けば、楽しい気持ちをさらに楽しくしてくれたり、嫌な事を頑張ろうと思わせれくれたり、時には忘れさせてくれたり、癒されたり。
ふぇのたすを知ってから、この3年間どんな時でも音楽は助けてくれた。
音っていう、生きていれば必ず耳に入ってくるどこにでもありふれたものなのに
その組み合わせ。ただそれだけで色んな感情を教えてくれる。
僕はそれが本当にすごいと思っていて、いつか音楽に携われる、とある仕事をしたいと今夢を見ている。
今まで夢なんて一度も持った事がなくて、子どもの頃将来の夢はなに?やりたい事はなに?
なんて、まるで夢がないと生きる意味がないかのようにしつこく聞いてくる大人たちにうんざりしていて、夢という言葉が大嫌いだった。
けれど、そんな僕でさえ音楽のおかげで夢を持てた。
本当に音楽ってすごい。
きっかけをくれたふぇのたすには本当に感謝しかない。
MICOちゃんにはこれからもずっとずっと歌い続けてほしい。
今よりもっともっと有名になってMICOちゃんの歌で僕のように、色んな人たちを幸せにしてほしい。
ヤマモトショウさんにも作詞作曲、プロデュース等今よりもっと活躍してほしい。
たくさんの世界一かわいい曲を作ってほしい。
ただ、できればバンドでもサポートでも、演奏している姿をもっと生で見たいなぁと思ったり。
澤"sweets"ミキヒコさんにはこの気持ちを伝えることはできないのが悔しいけれど、ミキヒコさんのおかげで今こうやって音楽を好きになれている。
電話もつながらないくらい遠くにいってしまっても、ミキヒコさんの奏でる音はスピーカーからもヘッドホンからも聴くことができる。
見えなくなっても視えるし聴こえるし、結局何も残らなかったりしてない。
ボクの人生を180° "明るく" 変えてくれたバンド
ふぇのたす
本当にありがとう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
#いまから推しのアーティスト語らせて
#ふぇのたす
#SHEISSUMMER