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ミニバスチームについて思うこと~育てるための練習~

結論は出ています。

U12世代はファンダメンタルを学ぶカテゴリーであり、勝つことが第一優先であってはならないのです。

しかしコーチだってプレイヤーだって、保護者だって勝ちたいのです。
子どもたちは、勝ちたいから練習も頑張れるのかもしれません。スキルを身につけたいと思うのかもしれません。勝ちたいと思うコーチがいても、それは間違いではないのかもしれません。勝つための練習と育てるための練習があるのならば、バランスをとるのもコーチの役目です。


子どもたちの成功体験

そうはいっても子どもの価値観は様々であり、変化もします。
勝ち=成功体験 ではない場合だってあります。

とある日に、娘がU9の練習試合から帰宅した時のことです。
娘はやけに機嫌が良かったので、今日の練習試合はどうだったの?と聞いてみました。試合は惜しくも全敗、娘は全3試合で8得点。とてもじゃないけど活躍したとは言えない個人成績でした。それでも嬉しそうに話を続ける娘・・・

『今日は外から4回シュートして、4回ともスウィッシュで決めた!』

チームで外からシュートできるのは娘だけでしたし、シュートが好きで始めたバスケットボールです。

勝てなくても、チームメイトより点が取れなくても、その4/4のシュートが彼女にとっての成功体験だったようです。自分の中での目標を設定していたわけではないですが、とにかく嬉しかったのでしょう。その喜びが、次の練習への力になっていたことを、私は鮮明に覚えています。

勝つための練習

『勝たせようと思ったら勝たせられる』
私の友人が言っていました。
彼は短期間ではありますが、中学バスケットボール部の外部コーチを務め、チームを全国まで導きました。中学時代からバスケットボールIQが高く、その言葉には説得力もあります。

ミニバスに対してはかなり否定的で、もっとファンダメンタルを学ぶべきだと考えているようです。試合なんてそれぞれの成功体験があるのだから、順位をつけるよりも全ての選手に経験をさせるべきだとも言っていました。そこが浸透しないと、日本の競技レベルの底上げにはならないのだと。ミニバスは村社会から脱却しつつもあるのですが、そのスピードは遅く、一部のバスケ世直し団体のようなスクールやチームに頼らざる負えないのが現状です。

某○○第一高校の監督もおっしゃっていましたが、基礎的な部分と走るという点、それだけで勝ってしまえると。日本の高校男子のレベルはその程度だと。だとすれば、U12、U15の日本の育成環境はまだまだ低レベルなんだなぁと思い知らされます。

その大部分が、勝ちにこだわり過ぎる指導者の責任ではないかと疑わざる負えません。

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