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ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1を観終えて
逆噴射聡一郎氏の記事を読んで以来、気になっていた海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン1を全て観た。
氏いわく、
ゲームオブスローンズは、毎回血飛沫と内臓が飛び散り、男と女、女と女、男と男が毎回ファックし、戦争が起こって死んだりする、すごいスーパーゴアダークファンタジー
鋼の刃がふるわれて人間がどんどん死んでゆき、男と女がドギースタイルで無責任にファックしまくり、衝撃的な第1クール最終話を迎える。
このドラマはマジで登場人物が死ぬ。次々に死んでいく。むごたらしく、いろんなパターンで死ぬ。まるでモーたルコンバットのFATALITY動画集を見ているような気分にお前はなれるだろう。
と事だった。
オイオイ、幾ら何でもそんなエグいのをドラマでやれる訳ねえだろ。
と半信半疑で観てみたら、彼の言っていた事は事実そのものだった……
どうせ中世騎士と貴族の、華やかな生活と悲哀を描くラブストーリーなんだろ?
そう考えていた。
そうでもあるが、そうじゃない部分が大きすぎる。
ゲーム・オブ・スローンズは、女も子供も犬も馬も容赦なくぶっ殺されるし、娼婦がわんさか出てきて乳や局部を晒す。
死体もおっぱいもそこらのホラー映画よりも沢山出てくる。
怪力蛮族にバックからガシガシファックされる姫。
次々登場するサスペンス映画顔負けの凶悪なサイコパス貴族達。
こういうの、小説や漫画ではたくさんあるだろうけど、実写の長編ドラマでやっちゃうのはすごいね。
歴史の暗部的な物をこれでもかと見せてくる。
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作品紹介はこの程度にして感想を書く。
シーズン1はまだ混乱の始まりに過ぎないのかな。
まだまだ酷い事が起きそう。
小人のミゼット貴族のティリオンが良い感じ。
ラニスター家の奴らは大体みんな悪い奴だし、実際悪役として描かれがちだけど、あいつらもあいつらで色々しんどいんだろなというのは分かる。
狩りの最中、豚に殺された酒飲みの王様も、王様やるのが色々辛くて酒を飲み、デブになり、豚に殺されたんだろう。
だが流石にいくらマヌケでも、このややこしい時に豚に殺されるとか勘弁してくれよな……
出来る奴も馬鹿な奴も、わがままな奴も謙虚な奴も、みんなそれぞれの理由で苦しんで、強くなったり悪い事をしたりする。
秩序と平和を維持する為だったり、愛する者を守る為に、我慢したり頑張らなきゃいけない。
それが人間社会だからだ。
あー!おのれ社会!畜生!!!
何を学ぶかだよな。
飲んだくれの王がもう少ししっかりしてれば世の中はマシになってた。
サーセイとキングスレイヤーが近親相姦ファックがしたい衝動が発生しない、平和なラニスター家(たぶん親父が悪い)だったら、揉めなかったし最悪なガキの王もいなかった。
そもそもターガリエンの狂王が悪すぎたせいで国が乱れた−−
その通りでは、ある。
だが、
「誰と誰が悪い」
「あいつは失敗したからカス」
「あいつさえいなけりゃよかった」
そういう上から目線では物語を自分の糧にできない。
馬鹿・天才・美形・醜怪・善・悪。
いろんな人間がいるこの世の中で自分はどう生きるか。
血とおっぱいでゲースロは我々に説いている様に感じる。
場面展開で毎回様子が映される落ち子のジョン・スノウと、辺境に亡命したデナーリスが、いつかは王室の争いに介入してくるのだろうか?
ドラゴンは実在していた。
北の恐怖存在ホワイトウォーカーもそのうち出てくるんだろう。
魔法的なファンタジー要素はこの世界でどの程度存在して、どれぐらい力を持っているのか。
その辺が未知数なので物語を揺るがしそうだ。
今やってるシーズン7までいつ追いつけるかなあ。
面白いので次々観ていきたい。