投資の楽しみを奪うな!
12月に入り、寒くなってくるとともにコロナの感染者もどんどんと増えてきた。東京都をはじめ、時短営業を促す自治体も増えてきており、自粛モードが再び強まってきている。
そんな中でも日本株は勢いよく上がり続けている。アメリカやドイツなどの諸外国の株価よりも強い。こんなに違和感を感じる相場は初めだ。景気と株価は必ずしも連動しないことはわかっていても現在の株価ほど実体経済と乖離しているのには納得がいかない。いや、各国の金融緩和期待で株価が上昇しているのはわかるのだが、実態から離れた期待だけで株価が動いていては完全なマネーゲームになってしまい、個人投資家が食い物にされてしまう。期待は機関投資家などの大口の主体がつくるもので個人投資家は後追いにならざるを得ないのだ。
また、機関投資家によるアルゴリズム取引などもあり、近年の値動きは歪なものになっている。私が投資をはじめた10年前は、チャートを見てレンジや、トレンドラインを意識すればある程度予測できたりもしたが、今の相場はチャート上の騙しが多かったり、値動きが激しいことで予測しずらくなっている。
『景気の悪化→金緩和期待→株価上昇』といった構図が私の違和感を作り出している。このファンダメンタルズを無視した株価の動きは、私の純粋な経済予想への楽しみを大幅に低減させ、投資意欲を失わせていく。