見出し画像

【特別選考が原因?】教員採用試験のボーダーラインは気にするだけ損です。

 教員採用試験を受験する人なら筆記試験の合格点、いわゆるボーダーラインって気になりますよね。

どれくらい点数を取れば筆記をパスできるのかわかる重要なデータです。僕のサイトでもボーダーラインに関する記事は大好評!

でも、最近はボーダーラインなんか気にしても仕方ないよなって思うようになってきました。

そこで今回はボーダーラインを気にしても意味がない理由を書いていきたいと思います。試験情報の話ではありません。簡単なコラムです😁

具体的なボーダーラインを知りたい場合は「教員採用試験の合格ラインは何割?合格最低点や平均点を取るポイント」をご覧ください。


【結論】満点を取ればボーダーラインは気にする必要はない

画像2

 「おいおい、福永さんよ、何当たり前のこといってんだ!」

って思われるかもですが、教員採用試験はいわゆる競争試験です。自動車免許のように90点以上取れれば合格っていう試験ではありません。

採用数が決まっていて、点数の高い順から合格する試験です。

点数も受験者数や採用数によって変動します。

そんな変動する試験の点数を気にするのってかなり難しいと思いませんか?

例えば、5人の受験者がいて3人受かる場合。

2024年:100点、100点、80点、50点、30点
2023年:80点、70点、55点、40点、40点
2022年:100点、60点、45点、42点、40点

2022年のボーダーは45点、2023年は55点、2024年は80点です。

これでボーダーを知るのって無理ゲーじゃないですか?仮に2023年までの受験者にボーダーは6割あれば余裕といっても、2024年のボーダーは80点ですから受かりません。

極端な例なのであれですが、実際はこういった結果になることはあると思うんですよね。

なのでボーダーは気にしても仕方ないんで、できるだけ満点に近づきましょうってのが最近の考えです。

実は、この傾向は徐々に見えつつあるって知っていましたか?

その原因の1つが特別選考枠の拡充です。

特別選考枠の拡充

画像3

特別選考とは
・講師経験を数年やっていれば、一次試験や科目が免除される
・昨年度、補欠合格だった場合、次年度は一次試験の免除
・大学院に進学していれば試験科目の免除

こういった一般選考に比べて少し得する選考方法のことです。

これがあることによって、通常の合格枠が減るんですよね。

例えば、次の場合。

採用数:50人
受験者:200人
一次試験の合格者は採用数の2倍を基準とする

単純に考えれば一次試験の倍率は200人→100人で2倍ですよね。

でも、次の場合はどうでしょうか。

採用数:50人
受験者:200人(そのうち50人は特別選考での受験で一次免除)
一次試験の合格者は採用数の2倍を基準とする

すでに50人は一次合格が確定しているため、実際は150人が残り50枠を奪い合うため倍率は3倍まで膨れ上がります。

特別選考が70人になれば4.3倍(すでに70人は合格決定、残り130人で30の枠を奪い合う)、90人なら11倍(残り10枠を110人で・・・)ですからね。

ちなみに特別選考で受けても一次は通るけど最終合格できる保証はありませんからね。何度も特別選考で受け続けている人もいます。

この比重が大きくなっているため、一般選考の難易度はどんどん上がっているんですよね。

自治体によってはこの危険性から、特別選考の基準を完全免除から一部免除に変えているところもあります。

とはいえ、免除された試験は実質満点扱いになるから一般選考の人からすると強敵に変わりはないんですけどね。

ボーダーラインはあくまでも目安!それを狙っても意味がない

画像4

繰り返しになるけど、ボーダーラインはあるようでありません。

昨年は60点で受かったからといって、今年が70点で落ちることは普通にありますよ。

とはいえ、目安がないと勉強できないのも事実なので、僕は「6割くらいを目安に安定して取れるように勉強してください」といいます。

受かった人落ちた人の情報をもとに分析するとだいたい6割〜7割になるからです。

だからといって、7割を取れても安心してはいけません。理由は上記で述べたとおりです。

しっかり傾向を把握して点に直結する勉強をしてください。

<関連記事>


いいなと思ったら応援しよう!