川崎市教員採用試験は難しい?倍率(実施結果)と難易度の関連性を解説!
教員採用試験の現状
令和3年度(2021年度)教員採用試験の受験者は134,267人で、前年度から3,775人減少して、8年連続マイナスとなりました。(文部科学省)
長時間労働やモンペ対応など、「教員=ブラック」というイメージが大きく定着しているせいか、教員志望者が減少しています。
教採受験者・倍率の推移
実は、教員受験者の減少は令和3年度に限った話ではなく、平成25年から8年連続で減少しています。
文部科学省の出している統計データが下のグラフです。
平成4年度からじわじわと受験者数は上昇傾向にありましたが、平成25年度を境に8年間で約45,000人も減少し、倍率も6倍前後から直近は4倍前後になっています。
>>【全国結果一覧】教員採用試験の倍率を都道府県・教科別に徹底解説!
川崎市教員採用試験の現状
教員採用試験全体だけではなく、川崎市の受験者・倍率も減少傾向にあります。
過去10年間の推移
年度によってばらつきはありますが、過去10年間でピークだった平成27年度と比較すると、約600人も少なくなっています。
倍率も平成25年度の5.8倍から2.9倍まで低くなっていることがわかりますね。
ちなみにこの結果は全66自治体の低倍率ランキングでは昨年49位から34ランクアップして15位でした。
>>【うかりやすい自治体は?】教員採用試験の倍率が低い県ランキング2022
校種・教科によって難易度が違う
全体的に見れば、川崎市教員採用試験の倍率は減少傾向ですが、難易度は校種・教科によって異なります。
✔︎倍率が低かった教科(令和4年度)
技術:1.0倍
家庭:1.9倍
美術:2.0倍
✔︎倍率が高かった教科(令和4年度)
保健体育:8.0倍
音楽:7.7倍
社会:7.1倍
全国的に小学校や中学は2倍を切る自治体が増えています。
一方で保健体育や社会科、養護教諭は高倍率が続いているため難度は高いと言えるでしょう。
その他科目の倍率や詳細は下記記事でまとめているので、確認してみてください。
倍率が下がると難易度も変わる?
ここまで解説したように教員採用試験の倍率は減少傾向にあるため、難易度も低下しているのでは?と思う人もいるでしょう。
しかし、本気で教員になりたいと思っている、意識の高い志望者だけが受験しているとすると、倍率が低くなっているわりに、難易度自体はあまり変わっていないと言えます。
一次試験(筆記試験)の難易度は下がる
倍率が減少することで、1番の恩恵を受けやすいのが筆記試験を突破しやくすなることです。
教員採用試験は資格試験のような「○点以上が合格」という絶対評価ではなく、成績順に合格者を決定する相対評価なので、倍率が下がるとそれだけ一次試験を突破しやすくなります。
二次試験(面接)の難易度は変わらない
二次試験移行の難易度は倍率の高い、低いに関わらずあまり変わりません。
一次試験では、そもそもライバルになりえない雑魚(まともに対策していない)も多く混じっていますが、その人たちはいなくなります。
よって、二次試験は本気で教員になりたい人同士での闘いになるので、倍率が高くても、低くても難易度に影響はないんですね。
それだけ面接が重要視されているともいえるので、できるだけ早めに、重点的に対策することが重要です。
まとめ:倍率は参考程度でOK
倍率が20倍を超えるような校種・教科を除けば、倍率はあまり気にする必要はありません。
一次試験は科目や範囲が広いといっても、レベル自体は高くありませんし、初めから相手にするだけ無駄な層も多く混じっています。しっかり対策すれば恐れることはありません。
二次試験移行は人物重視になるので、しっかりと教員になりたい熱意やヤル気をアピールして合格を勝ち取りましょう!