造作のプロにも劣らない展示会ブースが自作できるようになった話
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社所属、デザイナーの中島です。
弊社が出展する展示会ブースづくりに携わっています。
弊社はこれまで、大小様々なブースで出展を行ってきました。ブース作りに関して、敷地が広く大規模な施工が必要な場合は業者さまへ依頼していますが、小規模なブースでの出展はコスト削減が重要なテーマとなっており、1小間(3x3m)程度の展示ブースについては、自作することでコストを抑える取り組みをしています。
今回は、長年試行錯誤しながら行ってきた、弊社の「自作展示会ブース」のノウハウをご紹介します。
事前情報の確認
展示会に出展するにあたり、以下の点についてチームで情報共有を行います。
自社ブースの周辺環境を把握
自社が出展するブースの位置と周辺はどうなっているかを確認します。
人の流れは、入り口付近の大きな通路を通り、他の通路に流れていくことが予想されます。また、セミナーやイベントエリアの周辺は、開催時間の前後に人の流れが発生するのでブースへの流入が見込めます。
来場者がどのような経路で自社ブースの前を通るのか、周辺環境から人の流れを予測します。
また、競合他社のブースが近い場合、同じ業界や分野に興味を持つ来場者が集中しやすいので、そのエリア全体への訪問者数が増える可能性があります。競合間の製品やサービスを比較検討できるため、自社の特徴や優位性を明確に打ち出すことが重要になります。
競合他社のブースが遠い場合、自社ブースがより目立ちやすくなる、来場者の注意を引きやすく、深い印象を残すチャンスが増えそうです。
ブース内のレイアウト、展示内容を考える
次に、ブース内の展示内容を決めていきます。
まずは、ブースの簡易な平面図や立面図を起こして、どこに何を配置するか書き起こしていきます。
チーム全員の認識のずれを防止するため、ブース完成イメージを共有しておくと失敗が少なくなります。配置がわかればパワポや手書きなど何でもOKです。
小規模ブースで効果的に訴求するポイントは以下の通りです。
すべてを通路側に寄せてレイアウト
展示物をブースの奥に配置すると、来場者はブース内へ入りづらさを感じ、中をじっくり見ることなく素通りしてしまいます。
展示物をできるかぎり通路に近い距離に配置して、通路にいる来場者に声をかけやすくしています。
通路側の壁には、大きい文字でキャッチコピーを配置し、
来場者の興味を惹く
遠くから歩いてくる来場者の目に留まりやすくするため、ブースの入り口側面の壁には、興味を持ってもらえそうなキャッチコピーやイメージを大きく配置すると効果的です。
「パラペット」はオリジナルでパネルを用意すれば好きな訴求ができる
ブースの正面に来た来場者がまず目にする「パラペット」は、上部にある看板部分のことです。
パラペットは会社名が平文で掲示されることが通常ですが、オリジナルでパネルを用意して掲示すれば、より効果的なロゴやサービス名、キャッチコピーなど、好きな訴求をすることができます。
「スクリーンバナー」なら訴求もできてバックヤードも作れる
「スクリーンバナー」とは掲示する背景機材のことです。パイプで組み立てるタイプやロールスクリーンのようなタイプもあります。
ブースの壁以外に大きく訴求ができることと、ブース中央に配置すれば裏側をバックヤードとして使えるため一石二鳥です。
展示台の前面も立派な訴求面
展示台の前面は人が立ってしまうと訴求が見えづらいですが、ポスターなどを貼って訴求面として使用すれば、ブースに人がいない状態でも寂しい感じになりません。
過去のパネルは使い回してコスト節約
毎回作り直しはもったいないので、過去に作成したパネルも使えるものは使い回します。次も使うことを考えて、設置や撤収は丁寧に行います。
最後に
展示会では、様々な要素が複合的に作用するため、事前準備を入念に行っても、始まってみたら「予想と全く異なった状況だった」ということも当然発生します。
会期中の人の流れや、ブースへの流入をみて、ブース内のレイアウトをできる範囲で調整するなど臨機応変に対応していくと良いと思います。
費用を抑えて展示会ブースを自作したいと考えている方に、せひ参考にしていただければと思います。
出展情報
2024年6月26日〜28日に東京ビッグサイトで開催される、「第26回インターフェエックス ジャパン」に、弊社IoTサービス『スマホで撮るだけ!AIでメーター読み取り「hakaru.ai byGMO」(ハカル エーアイ)』が出展いたします。
メーター検針業務を効率化したい業界の方も、自作展示会ブースに興味がある方も、ぜひ弊社ブースまでお立ち寄りください。