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DEEP FEAR いまさら遊んだ

いまから24年ほど前、せがた三四郎が魚をさばいて「海のホラー」って言う強烈CMでおなじみであった「DEEP FEAR」。そのCMで「深海ホラーサスペンス」っていう言い方をしていて、当時「サスペンス」って言葉のニュアンスから、勝手にドラマみたいなのを想像して、サウンドノベル的なゲームだと思ってた。
しかし、最近「あの DEEP FEARってどんなゲームだったんだろ。」と思い、Youtubeで動画を見たところ、完全にバイオハザード系のホラーアクションだったということがわかり、どうしても遊びたくなった。今ではバイオハザードは大人気ゲームになったけど、DEEP FEARはなぜ人気が出なかった?それをどうしても自分で遊んで知りたい。ってことで、サターン本体のジャンクを買って修理し、DEEP FEAR遊んでみたw


深海の施設で、感染すると化け物になるウイルス のパンデミックが発生。施設から脱出するというのがおおまかなストーリ。

まず、すぐに思ったのは、バイオハザードのような謎解きはない。
DEEP FEARは、「次に〇〇をする」っていうのが明確になっていて、スムーズに進むことができる。スムーズな反面、バイオハザードのように、どこにいけばいいんだ?なにをすればいい?っていう不安な気持ちが湧いてこなかった。ひたすら一本道になっているのは、不安な気持ちが沸いてこないものなのだなと実感した。

不安にならない要素がまだまだある。
回復薬も弾薬もいくらでも補充できてしまうこと。これができると、敵を全滅させることができてしまう。敵を避けて弾薬温存とか考えなくて良いし、ハンドガンとか弱い武器を使う必要がないので緊張感がなかった。で、敵をやたら固くすることで、無双させないみたいな感じになっていたように思う。戦闘が長くなるってのは、こういうアクションゲームには求められてなかったかな。

あと、なぜかBGMがかっこよすぎる・・
ボス戦や、脱出系イベントが発生したときに流れる曲がめちゃくちゃかっこいい。緊迫感煽りたかったのだろうけど、「かっこいい、いや、おもしろい!」っていうことの方が強く感じてしまい、緊迫感が全くなかった。The House Of The Deadのときもそうだったんだけど、SEGAはなぜホラーのBGMをかっこよくしてしまうのか。

これらは、自分にとっては不満でも何でもない。
もし当時遊んでいたなら不満に感じたと思う。けど、バイオと比較したい、不満を感じたい、という研究心を持って今更遊んでいるのだから、自分としては不満を感じられて大満足。


良くない点を先に書いてしまったけど、良い点も書いていく。

やはり、深海っていう舞台がおもしろい。
エリア内の空気の状況を整えないといけなかったり、浸水しているエリアがあったりする。浸水しているエリアや、海底を移動する場面では動きが不自由になり、かなり不安になる。そこで魚におそわれるとパニックになる。浸水エリアや海底、魚系の敵はもっともっと多くても良かった。オリジナリティを高めるならここだったかな。

個人的に一番好きだったのは、施設がひっくり返ったりしてマップが反転する場面。頭の中にマップが入っていても、反転するだけでどこに行けば良いのかわからなくなる。下の階に行きたいから、はしごを上るんだな、とか考えてるとパニックになる。

こういう系のゲームにはやはり、パニックを経験させて欲しい。

あと、ストーリはおもしろかった。あまりにも救いが無さすぎて。
倒れてる女の子(シャロン)が、笑いだして起き上がるところから始まる。意味わからないけど、それがなぜか自分には強く印象に残っていた。それに意味があったことが終盤にわかって悲しくなった。シャロンちゃん、それで笑っちゃったのか・・

ゲーム中、散々不気味さを感じさせなかったのに、エンディングは異様に不気味だった。すごく気味の悪い映像と、不思議なBGM・・。その後数日、立ち直れないくらい脳にこびりついてしまった。
自分が好きな要素はこのエンディングに詰め込まれていた気がする。今見てしまうと、すごく汚く感じてしまう映像。わざわざサターン買ってまで遊んだのは、そういう汚い映像を求めていたから。映像が汚いことによる、不気味さ、伝わらなさ、みたいなものが大好き。最近のゲームを遊んでも感じることのできないものだと思う。もし、このゲームを最新ハードにリメイクとか言ってもまったく魅力感じないと思う。

総評。
ホラーゲームじゃないねw
バイオハザードとの差別化のためにこのゲームに組み込まれた要素は、尽く良くない方向にいってしまっていると感じた。今更遊ぶのだから、おもしろいゲーム遊びたいっていう気持ちで挑まないことが大切。この時代にあえて不便さを感じたいという思いでこういう古いゲームを遊んだので、まさに求めていた体験ができて大満足。

そして、当時遊ばなかったサターンゲームを、今こそ買って遊んでいこう。サターンミニの発売なんて待っていられない。

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