Day7:はじめての来訪者は流星群とともに
こんにちは、ジャコウです!これは息子のタイガと二人三脚で楽しむあつ森ゲーム日記です。
今回は初めておともだちが島に遊びに来たときの話をお届けします。
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<3行目次>
・はじめてのともだちが来訪
・歓喜の暴走モード
・寝言でもあつ森
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その日のタイガ島は流星群だった。
強い光を放ちながら流れ落ちる星たちが島の夜空を綺麗に彩り、飛行場近くの海岸ではその様子をフーコが楽しそうに眺めていた。
そんな日に初めておともだちが来ることになった。
タイガはその話を聞いてから落ち着きがない。リビングをあっちにうろうろ、こっちにうろうろ。なにで遊ぼうかを考えているようだが、心の声がだだもれしていた。
「おうちにいって、はくぶつかんいって…むしとりしたい。あとおひるねもしないと。ん〜どうしようかな…」
だいたいこの繰り返しだ。したいことがありすぎて、隣で聞いてる限りでは時間がいくらあっても足りそうになかった。
「はじめてお友達がくるね」
「うん、たのしみ!」
「ひとつだけ遊ぶとしたらなにする?」
「えええ!ひとつ??」
「うん、ひとつだけ」
「う〜ん…」
いっちょまえに腕を組んで首をかしげてポーズをとった。それが僕は面白くてニヤニヤしながら見ていた。
頭を捻ってしばらく考えていたようだが、結局答えはでなかったようだ。
訪問してくるおともだちはDay4で果物をくれたまほちゃん(仮称)だ。星座家具のレシピを集めてると事前に聞いていたので前回のお礼に招くことにした。
そうこうしてるうちに待ち合わせの時間になった。まほちゃんと友達になっているジャコウであつ森に入り直す。ジャコウのキャラを操作するのはタイガだ。
飛行場に向かいモーリーに話しかける。
「おとうさんこれでいい?あってる?」
初めての選択にドキドキしているタイガを見るのも楽しい。
到着までの間、海岸沿いのビーチチェアで横になることにした。2人で時間潰しのしりとりをはじめてまもなく、来訪者を告げるパタパタ掲示板が回りだした。
「ぉおおおおお!」
タイガが驚きと興奮の声をあげる。ワクワクが止まらない。掲示板に表示される島の名前、おともだちの名前、なにもが新鮮なのだ。
「いっそげ〜!」
島にまほちゃんが舞い降りたことを知り急いで駆けつける。普段のダラダラしたキャラ移動が嘘のように一目散に飛行場へ向かっていた。移動キーを力いっぱい傾けているのが後ろ姿からでも伝わってくる。
そこから先はもう大変だった。僕にとっては地獄だった。リビングで飛ぶ、蹴る、駆ける、奇声をあげるの大騒ぎ。
やはり目覚めたのね…野生が。
キャラをちょこっと動かしては飛び跳ね、挨拶を交わせば歓喜の咆哮。言葉にできない魂の叫びが、感情の渦が、すべて動作に転換されていた。
これがお前の想いの力なのか!?
溢れでる熱量。嬉しいことを嬉しいと感じられる素直な心に育ったことに感謝である。その一方で、気持を表現するための言葉、自分の気持を自分でコントロールする術は教える必要がありそうだった。
幸いなのは画面の向こう側にいるまほちゃんはこのリビングの修羅場を知らない。ちょっとキャラの反応が鈍い程度にしか感じていなかっただろう。それも園児のすることであるから当然くらいに思ってくれていたに違いない。
僕はタイガを認めるところと叱るところをわけて対応した。
30分ほどまほちゃんは島に滞在して、最後にフーコからレシピを受け取ると笑顔で帰っていった。
帰ってからも高揚が覚めやらぬタイガは喜びの踊りをリビングで披露しながらウェイウェイしていた。すっかり遅くなってしまったこともあり、僕は些細なことで鬼神の形相にならないように気をつけながら寝るように促した。
その日のタイガは寝付くのが早かった。
ベッドに横になるとものの数分で深い呼吸に変わった。寝ついたのを確認して僕は隣で読みかけの小説を読みはじめた。
1時間くらいしたころ、ふとなにやら声がした。
「…ま……たい。また……るかな…」
よく聞こえなかったので口元に耳を寄せる。
「また…あそびきてくれるかな…」
絶妙なイントネーションの疑問形に、黒いサングラスをかけたお昼の顔がふいによぎる。思わずツッコミを入れたくなるも、起こしてしまっては可哀想なのでなんとか抑えた。セリフを何度も脳内再生してしまったときはさすがに危なかった。反射的に「いいとも!」と言いそうになる。
タイガは夢の中で今日のことを振り返っているようだった。こいつは本当に可愛いやつだ…
夢になるくらい気持ちを揺さぶる出来事を提供できたことは親冥利につきる。また機会を作って他の人とも交流したい。次も何かを感じ取ってくれるに違いない。
読みかけの本を静かに閉じると、その日は僕も寝ることにした。
■今回のベストワード
「また…あそびきてくれるかな…」
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