自分だけの武器
「は!これ好き!」
最近、前よりも自分の好きに素直になれる回数が増えた。
自分の好きに正直になれることが増えると、毎日どんな小さなことでもそのありがたみを感じられるし、それまで閉ざされてて見えなかった、隠れていた景色が自分の目の前にバッと現れるようになる。
その景色に一歩踏み出してみると、そこには自分が今まで気づかなかった、考えもしなかったことに挑戦する人や「今」というこの瞬間を全力で楽しみながら生きてる人達がいた。
私はその人達を見て、彼らが何を思って何の為にどんなプロセスを歩んでいるのかを、自分の目で見てみたくなって、彼らを自分の中の「カッコいい人」と置き換えることで、その人達を見失わないように背中を追っていた。
ふと、「何故こんなにも彼らの魅力にハマるのか?」「こんなにも人を惹きつける魅力って何なんだろう?」ってことを考えた時に、どの人にも共通して言えるあるモノが存在していることに気づく。
それは「その人にしかない武器」があるということだ。つまり、その人にしかない武器があるからこそ、その人は他の人の何倍もカッコよく見えるし、他の人には真似できない力を発揮するのだ。この当たり前のようで実はあまり気にされない事実を知った時は私の中で心が踊った。
私の周りのカッコいい人には、「これ!」というその人なりの武器があって、そこを中心に必死に努力や経験を積んで、自身に磨きをかけているからこそ、その人にしか出せない色を出す。そして、その人の魅力に興味を持ち、その魅力を知った者たちが彼らの良さを伝えていくことで、結果的にそれがその人にしかない「武器」になるのだ。(※これはあくまでも個人的な解釈です。)
私もよく「色んなことに挑戦してて凄いね!」「それはみくにしかない魅力だよ!」とありがたい言葉を頂く一方で、自分が本当は何者で、どんな所が強みなのかとか具体的な部分は自分が1番わかってない。むしろ、自分の武器って本当にあるのかな?って疑問に思うくらいだ。
それでもいつか「自分の武器はこれです!」って胸を張って言えるように、色んな人と会って知らない環境に沢山飛び込むことで、自分にしかない何かを見つけようと全力で今を駆け抜けてる。
そしてこの環境に飛び込んで、初めてカッコいい人の成功の裏には、「失敗」という名のプロセスがあるということを学んだ。
普段は、キラキラかっこいい部分しか目にしてないからこそ、その裏側には私達には想像も出来ないほどの過酷なプロセスが刻まれていると言う事実を知り、彼らも始めからすごい人ではなかったんだと、大きな衝撃を受けた。
もちろん好きなことを全力でしている彼らはかっこいいが、ただ好きなことをしているからカッコいいのではない。
過酷な試練や苦しい過程が立ちはだかっても、失敗を恐れず、その先の成功を見て全力で挑戦しようと努力しているからカッコいいのだ。
そして、その失敗という壁を乗り越えた時に初めてその人にしかない「武器」が生まれる。失敗すらも堂々と笑って話せるくらいの眩しすぎる「武器」を。
私には、その人たちみたいに「これ!」と言える武器はまだないし、何ならまだその壁すらいつ見えるのかわからない。
けど、一つだけ確信して言えることは、誰よりもその武器を磨いて、その武器を誰かの為に使いたい。そして自分と関わってくれる全ての人を幸せに出来る人になりたい。
だから、どんなに苦しいことがあっても心が折れそうな時が来ても、誰よりも色んな経験をして他の人の何倍何千回も失敗することで、その素敵な瞬間に立ち会えるよう全力を尽くす。
いつか自分にしかない経験で誰かの人生を彩れるように、今日も私は自分の知らない世界に踏み込む。
今日はそんな、ふとした時に感じる私の気持ち。