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2022年ゲームサントラ展望

2022年のゲームサントラ展望について語ろうと思います。
現時点では今年のゲームサントラ発売情報はあまり明らかになっておらず、昨年に引き続き社会情勢もあってCDの発売見通しが順当に行かない事が予想されます。現状、分かっている情報を踏まえつつ、多分こういう感じになるという予測半分、こうなって欲しいという願望半分で書きたいと思います。

1月の注目はSQUARE ENIX JAZZシリーズの最新作「SQUARE ENIX JAZZ CHRONO TRIGGER」で決まりです。SQUARE ENIX JAZZシリーズは、当初はオムニバスでしたが、昨年辺りからゲームタイトルやシリーズ単位でアルバム化されるようになりました。FF7,SaGa,CHRONOと順調にスクエニの人気シリーズがラインナップされましたね。個人的に、このシリーズのドラクエが出るのか興味があります。

2月の冒頭にCASSETRONレーベルから「美食戦隊 薔薇野郎 オリジナルサウンドトラック」がリリースされます。「CASSETRON(カセットロン)」は「CINEMA-KANレーベル」から派生したゲーム音楽専門レーベルです。昨年は「アイアンコマンドー」の音源化でゲームミュージックファンから一気に注目される存在となりました。サイコドリームの音源化も予定されており、今年は目が離せない存在になりそうです。

また2/22には2021年のゲームサントラ展望で言及したP5R,P5Sのサントラが発売となります。アトラスは限定版にサントラを付属する場合、1~2年後に
単品でサントラを出すパターンが多くなってきましたね(無印のペルソナ5の限定版にもCDは付きましたが、同作のサントラではありませんでした)。
まぁ今後もサントラを出してくれると保障されているわけではないので、今後の限定版を迷う所ですね。個人的にサントラを出す・出さないははっきりして欲しい所です。

3月は今年前半…というよりは、今年最大の山場となりそうです。何せ注目のタイトルが多すぎます。
・トライアングルストラテジー
・英雄伝説 黎の軌跡
・真 女神転生V
中でも注目は「トライアングルストラテジー」でしょう。
浅野チームの作品のサウンドに外れ無しです。作曲は千住 明氏。体験版で音楽を聴いた時から惹かれるものがありました。
個人的に、ブレイブリーやオクトパストラベラーのように人気のあるタイトルとなると考えています。今の所、今年イチ注目しているタイトルです。

現在は3月くらいまでのサントラ情報しか出ていませんので、予測はしづらいですが…

テイルズオブアライズのサントラは昨年12月に発売予定でしたが、延期になっています。恐らく前半には発売されるかと思うのでこちらも楽しみです。
これも3月発売だと3月がますます大変になりそうなので、4月辺りだとありがたいです。

FFのピクセルリマスターのサントラについては、ファミ通で言及がありました。サントラ化は進めているようで、恐らく配信になると言われていました。個人的にはCD化してほしい所ですが、ひとまずサントラ化されるとの事で、一安心しております。

夏には「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の発売が予定されています。こちらは新作ではなく超大型拡張コンテンツという扱いですが、モンスターハンターワールドのアイスボーンのような扱いになるのかと予想しています。アイスボーンでは多くの大型モンスターと共に人気曲のアレンジ版が実装されました。サンブレイクのサントラも恐らく発売するかと思います。ライズのサントラには一部のDLC楽曲が収録されていなかったので(MONSTER HUNTER RISE Extra Tracksとして配信されました)、そこもカバーして貰いたいですね。

昨年も言及したポケモンのサントラ。剣盾のサントラが未だに出ないとは思いませんでした。都合よく考えれば、剣盾DLC,ダイパリメイク,アルセウスと
ずっとサウンドチームが忙しかったので着手できなかったのではないかとと思いたいです。昨年、ダイパの音楽が無料で聴けるサイト「Pokemon DP Sound Library」が公開されました。この事からもポケモンのサウンドに対する関心の高さが伺えます。剣盾、ダイパリメイク、アルセウスのサントラ化はぜひぜひお願いしたい所です。

また、昨年はKONAMIから「ミュージック フロム」シリーズと題して、シューティング、悪魔城のサントラボックスが発売されました。このシリーズはぜひ続編をお願いしたいと思っていて、今年も何か出してくれると期待しています。グラディウス、ゴエモン、ときメモ、幻想水滸伝辺りは人気・知名度的にありそうかと考えていますが、コナミアーケードシューティングのようなパターンもあるので次の1手がどう来るか楽しみです。

今年発売の任天堂のタイトルにも注目です。
まずは「スプラトゥーン3」。今や任天堂の大人気IPとなりました。発売されたら、私も(誇張なしで)アホほどプレイするかと思います。スプラトゥーンと言えば、サウンドも大人気ですね。私も近年で一番長く聴いているタイトルは間違いなくスプラです。スプラ3もそうなるでしょう。私の予測では、スプラは今年前半発売だと予想しています。サウンドトラックも間違いなく発売されるでしょう。めちゃくちゃ楽しみです。

もう1つは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編です。昨年のテレビゲーム総選挙でも1位となった大人気タイトル、ゼルダBOWの続編と
いう事で、楽しみにしている方も多いと思います。BOWはサウンドでも様々な試みがされており、その魅力に嵌った方も多いと思います。私の予想では
うまく行ったとしても今年後半発売。もしかすると23年…になってしまうかも?という予想です。サウンドトラックの発売はもうしばらく時間が必要かと思うので、今年発売は無いと思います。出るとしたら来年でしょうか。こちらも楽しみにしています。

ドラクエ12について。
ドラクエ12の作曲はすぎやま先生の最後の仕事になったと発表されています。ただ、開発の進捗的に既に全ての作曲を終えているとは考えにくい状況だと考えています。今後のシリーズの作曲を含め、サウンドがどうなるか興味がありますが、個人的には他のコンポーザーが担うとは考えにくく、恐らく「スギヤマ工房」からの提供になると考えています。実際の作曲を担うのは、すぎやま先生の意志と手法を受け継ぐお弟子さんになるのではないでしょうか。
少し話が脱線しますが、ドラクエもシリーズを続けていくのであれば、そのDNAを引き継いでいく必要があると思います。堀井さんは、現在も開発に関わられていますが、最新のゲームエンジンやゲーム製作手法に詳しいというわけでは無いかと思います。その辺りは現場に任せて、最後に仕上がったビルドをプレイして気になった点を調整掛けていく、所謂「堀井調整」というのが大きな仕事の1つかと思います。その調整が入る事で作品が"ドラクエナイズ"される重要な役割かと思います。ベテランのゲーム開発者はこうした思考を若い世代に伝えていくのが重要な仕事だと思います。もちろん、その人ならでの味というのもあるのでその全てを受け継ぐのは難しいですが、後世に多くを残してほしいと思います。

最後にFF16について。
開発遅延が報告され、次の情報公開は今年の春に延期されました。開発の状況は芳しくないと思います。ただ、それ以上に芳しくないのは現世代機の
国内インストールベースでしょう。正直、この状況でFF16をPS5独占で販売したとしても厳しい結果は目に見えています。例え海外での販売状況が好調でも国内の販売状況が芳しくなければ、FFブランドに傷が付くでしょう。会社視点で言えばPS4版を併売できないのであれば、率直に言って発売は難しい状況と言うのが本音ではないでしょうか。そういう意味ではFF16の発売はもう少し先になると予想しています。
話がサントラの事から逸れてしまいました。FF16はコンポーザーが誰かも正式発表はされていないかと思います。その辺りの情報が今年の春の情報で出てくるのかと考えています。発売時期がいつ頃になりそうか次第ですが、もしかすると今年体験版が出る可能性はありそうです。今回のFFサウンドがどのようなものになるか、楽しみです。

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