見出し画像

ボーカルミックスのプロテクニック:リバーブのスマートな制御

こちらの動画の解説をいたします。

@gclef.mc

@KJに返信 ご質問ありがとうございます☺️ 声が鳴ってない瞬間にリバーブを発動させる方法は2つあります🎵🎶🎵🎶🎵🎶 生徒さん募集中🎶 #音楽教室 #dtmerと繋がりたい #ミキシング #動画教材 #リバーブ #ダッキング #サイドチェイン

♬ Bossa Nova jazz that seems to fit in a cafe(1433079) - TAKANORI ONDA

はじめに:リバーブって何?

音楽制作に馴染みのない方も多いと思いますが、リバーブとは、
音が空間で反響する様子を再現する音響効果のことです。
簡単に言えば、コンサートホールや洞窟の中で音が響く感じを、
音楽の中で再現する魔法のようなテクニックなんです。

想像してみてください。美しいボーカル曲を聴いているとき、
歌手の声が不自然に響いたり、
逆に音が平坦で味気なく感じたりした経験はありませんか?
それは、リバーブの使い方が微妙だからかもしれません。

なぜリバーブのコントロールが大切なの?

プロのミュージシャンやサウンドエンジニアたちが大切にしているのは、以下のようなリバーブの使い方です:

  • ボーカルが歌っている最中はリバーブを控えめにする

  • ボーカルの歌詞と歌詞の間(空白)ではリバーブを効かせる

この方法のど何がすごいのでしょうか?

メリット

  • ボーカルの歌詞がクリアに聴こえる

  • 曲に奥行きと立体感が生まれる

  • 聴く人に自然な音響体験を提供できる

リバーブをコントロールする2つの方法

方法1:オートメーション(手動調整)

オートメーションとは?

音楽制作ソフト上で、リバーブの効果を再生と同時に手動で細かく調整していく方法です。

具体的な作業

  1. 楽曲の再生中に、リバーブの強さを随時調整

  2. ボーカルが歌っている部分は弱く

  3. ボーカルの間は強く

この方法のポイント

  • 最も繊細な調整が可能

  • 音楽の微妙なニュアンスを表現できる

  • アーティスト的なアプローチ

デメリット

  • 作業にものすごく時間がかかる

  • 根気と集中力が必要

  • 慣れないと難しい

方法2:サイドチェインダッキング(自動調整)

サイドチェインダッキングって?

コンピューターに「自動的にリバーブを調整させる」特殊なテクニックです。

具体的な仕組み

  1. ボーカルトラックを1つのバストラックにまとめる

  2. リバーブをセンド(送信)で配置

  3. 特殊なコンプレッサーを使用

  4. ボーカルの音声に合わせて自動的にリバーブを調整

詳しい設定手順(Logicの場合)

  • ダイナミクスコンプレッサーを起動

  • サイドチェーンでボーカルバスを選択

  • ボーカル音声時はコンプレッサーが作動し、リバーブを抑制

  • ボーカルが無音の間はリバーブが解放される

この方法のメリット

ここから先は

415字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?