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MS処理と16kHzカットについて解説!
ミックスやマスタリングでよく使われる「MS処理」や「16kHzカット」について解説します!
音のバランスを整え、スマホやスピーカーで聞きやすい仕上がりにするためのテクニックを学んでいきましょう。
MS処理とは?
MS(Mid/Side)処理とは、音の中央(Mid)と左右(Side)を分けて調整するミックス技術です。
Mid(中央):ボーカル、ベース、キックなど、楽曲の中心にある音
Side(左右):広がりを生む楽器(ギター、シンセ、リバーブ成分 など)
なぜMS処理をするのか?
ボーカルをよりクリアにしたい → Midを強調
空間の広がりを出したい → Sideを持ち上げる
低音をスッキリさせたい → Sideの低域をカット
特に、スマホや小さいスピーカーでの再生では、Midのバランスが重要になります!
16kHzカットとは?
16kHz付近は「モスキートーン」と呼ばれる領域で、音楽的にあまり必要とされない高音域。
この部分をカットすることで、耳障りなピークを抑え、クリアな音に仕上げます。
なぜ16kHzをカットするのか?
不要な高音ノイズを抑える(過剰なシャリシャリ感を防ぐ)
余分なピークを処理し、スムーズな高音にする
マスタリングで全体の音圧を上げやすくする
特にMP3やYouTubeなどの圧縮音源では、この高音域が変に強調されることがあるため、適度にカットすることで聴きやすくなります。
ドンシャリと中域の調整
「ドンシャリ」とは、低音(ドン)と高音(シャリ)を強調し、中域を削った音のこと。
ロックやEDMなどでよく使われるサウンドですが、バランスが悪いとスカスカな印象になりがちです。
そこで、中域を適度に削りつつ、相対的に低中域を持ち上げることで、スマホやスピーカーでも聞きやすいサウンドに調整します。
中域を削ると…
高域の抜けが良くなる(クリアな音になる)
低音の迫力が際立つ
スマホスピーカーでも聞こえやすくなる
やりすぎると…
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