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2023.5.26 愛知旅①森、道、市場、スパ

2023年5月26日
愛知で開催される『森、道、市場』に向かう。遊園地と海辺に、3日間、音楽や500を超えるおみせが集う野外がやがやわいわいイベントである。


わたしは2019年ぶり2回目の来場。前回はコロナになる前で、大学時代の友人と車に乗って行った。昼過ぎについてテントサウナに入って、プールでぷかぷかしてか遠くの音楽をききながらかぷかぷわらっていた記憶がある。
今年はパートナーと2人で新幹線を使っていった。新幹線で東京からビューーーーンと豊橋まで、JRで最寄りの蒲郡まで、そしてシャトルバスで会場にいった。新幹線に乗ってからざっくり3時間ぐらいで入場までできたのでびっくり。あと愛用するマルホンごま油を製造する竹本油脂のでっかい本社が蒲郡駅の近くにあって勝手にテンションが上がった。

民家の配管カバー上に巣をみかけ幸先がよい


今回は市場の視察に力を入れよう!とバイヤーの精神で意気込んでいた。
昨年、行けなかったむなしさで買っていた『森、道、市場な人と店』というハンドブックを活用した。体感気になった店の7割ぐらいは本書に掲載されており、出店側もリピートが多いおまつりのようだ。そして出版しているLCCインセクツさんも出店していた。

全国のグッドなおみせが載っていて旅本としても素晴らしい。


入場したら、意気込みそのままに、市場を散策する。
早速気になっていた『ウノダイサク』さんのブースに着く。岐阜を拠点においている装飾屋さんだ。
わたしは元来リングなどはするたちではなかった。よくいく銭湯やサウナでなくすおそれがあるなあという気持ちが先行していた。
しかし、予習していると、ウノダイサクさんの過少装飾というコンセプトに惹かれてちょっと見ていこうと思った。そして入店し、10分後、わたしはリングデビューしたのだった。
前回の服装にまつわる記事を新幹線で書いてて、シンプルなデザインのなかにある美へのモチベーションが上がっていたのかもしれない。
ここ最近は試用期間的な感じで、思い出したらつけるようにしているが、身につけるときにスイッチがはいるような感覚が心地いい。そしてちらちら見たくなっちゃう。


その後インセクツブースも見つけ、巡礼に成功


合間合間にごはんを食べたがいちいちおいしかった。
特に愛知のご飯屋さんの『ぞうめし屋』のドーナツとクレープがとてもおいしかった。生地自体のポテンシャルが高すぎて、ベーシックな味付けがいちばんおいしかった。


うますぎて翌日も食べる


音楽ももちろん楽しむ。
いちばん楽しみにしていたのは『橋本絵莉子波多野裕文』だった。
チャットモンチーの橋本絵莉子さんとPeople In The Boxの波多野裕文さんによるデュオである。2017年にふたりのアルバムが出て、6年後の今、突如初ライブの運びとなった。発売当時はSpotifyが流行ってなかったので、たぶんTSUTAYAで借りて、取り込んだデータをスマホでぼちぼち聞いていた。不思議だけどなんか日常を感じるSF(すこし不思議)感が好きで、今聞くと岸本佐知子さんのエッセイみたいだなあと思う。CDを聞き始めてからライブまでの6年間の行間にあったさまざまな出来事、特に日記でとりとめのない日常を採集している経験で、さらにぐっときた。
2人でどう演奏するかも気になったが、波多野さんがエレキギター、橋本さんがドラム、そして時に、鍵盤の一個をテープで固定して一音出した状態で演奏していたのが印象的だった。DIY感が森、道、市場の雰囲気にあっていた。2人でこんなにひろい音楽を作れるんだという可能性にこころうたれた。

いぬもひともたのしんでいた

最後は『ASIAN KUNG-FU GENERATION』の最強のセトリで無事乾杯して一日を終えた。
たのしさのあまり、あまりに歩き疲れていたので、豊橋のホテルから歩ける距離にあった銭湯『人蔘湯(にんじんゆ)』に行く。調べると、森、道、市場にも出店している『ゆとなみ社』が2021年に継業している経緯を知り、これは俄然いかなくてはと思った。1950年頃の建物に、若者が多く集っている光景が新鮮だった。
ふろん(風呂と無論をごっちゃになってしまった)、元気になったことはいうまでもない。帰りは涼しい風にあおられながらホテルに戻り、すぐ寝たのだった。

佇まいだけでととのう

(その2につづく)


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