04200424 両親の思いが垣間見える
0420昼すぎ
妻とかっぱ橋にマドレーヌの型を買いに行く。お店によってサイズや貝殻の形がすこし違ったりもした。同じやつでも値段が違って最後まで周り甲斐があった。なんやかんや出くわすことが多かった(つまりはかっぱ橋での信頼の厚い)アルミの6個作れる型を購入する。
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昨日買った型を使って妻とマドレーヌを作る。
参考にしたのは蔵前にあるシノノメのウーロンマドレーヌ。レシピ本を見ながら作る。生地を作って冷蔵庫で寝かせ、合間で投球練習をして、戻ったらオーブンで15分焼く。焼き菓子としては短い印象。
焼いていくと、山のように真ん中が隆起してくる。博多の銘菓「ひよこ」っぽい。
ところで、出身によって答えが変わるお菓子は往々にしてある。クリームの入った丸いお菓子は?と問われて、鹿児島のひとは「かすたどん」と答え、仙台のひとは「萩の月」と答えるように。回転焼(今川焼)やチュッチュ(チューペット)もローカルレベルで違うし、もはや家庭のオリジナルが入るときもある。
話は戻る。裏返して熱が取れたら完成した。けっこう型に生地がくっついていて、ゆっくり剥がしても生地がもってかれてしまった。事前の油の塗り方に工夫が必要なのかもしれない。
昼下がり、実食。甘いけど甘すぎなくておいしい。粉々にした茶葉ってのはいないようで個性がはっきりとでる。ウーロン茶葉は名演出家だった。
12個分くらい生地はあったので、夜に2回目を作る。焼く前に、溶かしたバターを塗って冷やして、強力粉をふるって、と手間をかけると綺麗にはがれて最高のマドレーヌを更新した。
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昨晩から雨が降っていたが朝にはほぼ止んでいた。しかし無視できるくらいの微小の雨は降っていて、外出がしんどかった。レンタサイクルではなくバスに乗る。
用事をすませ、気分を上げるために本屋に寄る。『人生のレールを外れる衝動のみつけかた/谷川喜浩』を見つけて買う。前に谷川さんの著作を読んで、ものの見方がかわったので、追っていきたい著者のひとりだ。生活(と付随するエンタメ作品)と思想をつないで哲学していくというのが、自分の今の性(しょう)にあっていて読みやすい。ちらっと立ち読みした時点で面白そうな予感がした。家でゆっくり読みたい。
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夜中、すごい音がした。なんか倒れたかと、眠気とともに家を徘徊してもなんも変化を見つけられず、寝床に戻るとき、書斎スペースのつっぱり棒ラックが倒れていることに気づく。さすがに修復する気はおきず、「あとで助けにいくからな・・・!」とこころの中で唱えてまた寝る。
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夜、実家から昔の写真が入ったアルバムが送られてくる。実家の引越で行方不明になり長年見つかっていなかったが、先日結婚式で必要だと両親に捜索願を出したら、あっさり見つかった。迅速な対応のなかに、結婚式にかける両親の思いが垣間見える。ありがとう。
印象深い写真を抜き取って、最近買ったプリンターでスキャンしてデータ化する。想定外のところで活躍した。今だとデータが圧倒的に使いやすいけど、残すという点では現物をアルバムに入れておくほうが強い。もののパワーを思い知るのだった。