ファウスト
近藤康太郎の著作をきっかけに古典を読むようになった。13作品紹介されているのだが、ロックマンのボスみたいな感覚で読めそうな順に挑んでいる。
そして今日『ファウスト第1部』を読み切る。
ファウストおじさんが悪魔と契約して人生をやり直す話 part1。
戯曲スタイルの文章に抵抗があったものの読みすすめていくと慣れるものである。ノリに乗ればとフィーバータイムのように、ごきげんな掛け合いの応酬が楽しめる。
ファウストと悪魔の間柄が、のび太とドラえもんであったことも面白かった。
ファウストがただこねて悪魔が呆れて願いを叶えるのである。
人の願いはいつまでも尽きないのだろうか…
私が最も敬愛するバンド『9mm Parabellum Bullet』も『Faust』という曲を出している。
公式YouTubeチャンネルより
2008年に発売された『Vampire』のアルバム曲でひっそり姿を潜めていたが先日ライブで演奏され個人的に話題になった曲である。
歌詞もさることながら展開も文学チックで、後半スイッチが入ったように盛り上がっていくのが堪らなく好きだ。
そこの1フレーズにも人々の絶えることない欲求が描かれている。
明かさないで 見つかるまで
明かさないで 答えはまだ
見つかるはずのない答えをも、我々は探し求めている。その人間くささに呆れつつも、今日を生きていくのである。
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