【備忘録】今年見た映画【2023年】
数年前は映画に狂っていたはずなのに、今年は指で数えるほどしか見ていない。来年は、目指せ50本!
トップガン マーヴェリック
視線劇という古典的サスペンス、そしてその視線が結実するラストシーンにおけるTクルーズの接吻の美しさ。それこそハリウッドが最期まで持ちうる極めて幸福で経済的な祝福であることなど言うまでもない。過不足なく”映画”であった。
殺し屋ネルソン
隠れた傑作(とされている)。蓮實重彦の思い出らしい。
ドン・シーゲル初期の作品とはいえ、既にミニマムな撮り方は確立されている。同じ題材でペキンパーに撮ってほしかった。
こわれゆく女
編集とクローズアップがこの映画の本質だと考えている。この撮り方によって初めてジーナロランズは異化され、そしてサスペンスが生まれる。
エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE
今年はブレイキング・バッド、ベター・コール・ソウルを見た。その流れでこの映画も見たのだが、特に感想はなし。
ファースト・カウ
2019年のライカートの作品。あまりにも的確なカメラの位置に、ことごとくショットが決まっている。森の中を移動する場面、カットが多いなと感じたが、溝口映画を参考にしたと聞いて納得した。森の中を空間を視覚化してみせたカメラワークに天晴!
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