1月10日 球根植物の可愛らしさと色々について
今日はお花屋さんらしく、今一番の季節を迎えている、球根植物について書いていこうと思います。
そもそも球根植物とは…
球根草花はタネから育てるものと違って、大きな球根に次の年の生長源となる栄養を沢山貯めています。
所定の場所に植えておけば、何の手間をかけなくても時期がくると、自然に花を咲いてくれる丈夫な草花と言われています。(もちろん注意点はあるので後述します。)
ヒヤシンス、ムスカリ、水仙、クロッカス、アマリリスなどなど、水栽培できるものも多くこの季節からお花屋さんにも並びはじめますね。
植え木鉢やプランターを利用すれば、お庭がなくてもつくることができます。
球根類は園芸の入門に優しい植物と言えるかもしれませんね。
でもその種類の多さ故に、性質もさまざまです。特性を知り、栽培に工夫をこらすことで、より美しくお花を咲かせる事ができ、咲き終わり、枯れた姿にも美しさを見出す事ができるんですよ。
一般的な球根の知識
球根草花は多年生草花です。
茎や葉、根の一部などが肥大して、球状などになり、内部に養分を蓄えていることが特徴です。
休眠期間をおくと、再び芽を出し生育して開花します。
なんだかミラクルですよね。
お水で育てられる球根植物
「水栽培」私の出逢いは小学生の時でした。
そういう方は多いのではないでしょうか?
不思議な形の花瓶に大きな球根が乗っていて、
お水替えが日直さんのと仕事だったりしたような?
あの頃から比べると、水栽培できる球根植物はとてもおしゃれだったり、可愛らしかったり…
印象が変わったように思います。
スタイリッシュに飾るお店やフローリストさんたち、お花の愛好家の方が随分増えましたよね。
特に球根類をお好みのガラス容器に入れて水耕栽培を楽しむのが本当に人気ですよね。
透明な器の中の球根はとても可愛く新感覚のインテリアとして認知されているのではないでしょうか?
どう違いを出すか…
フローリストの腕の見せ所のような気もします。
ここでお水で育てられる球根植物をだだだーっと並べてみたいと思います。
ヒヤシンス
ムスカリ
スイセン
スノードロップ
クロッカス
アマリリス
チューリップ
あまりメジャーじゃありませんが、実はラナンキュラスも球根植物です。
球根植物は花言葉も素敵だったりするので、
調べてみて下さい。
特にクロッカスはオススメです♡
色々な球根類を寄せ植えしたいな…なんて甘く考えていた時期もあったのですが、実は球根の種類によって市場に出てくる時期が微妙に違うので、
案外色々を一気に集めるのは難しいんです。
ところで
球根植物はどこを通ってきたかは違えど、地中海沿岸が原産のものが多いです。
アマリリスはアメリカ大陸からだそう…なんかアメリカっぽいかも?
室内で球根を育てる時に注意することって?
まずはカビですね。
風通しの良いところで保管しないと、球根にはカビが繁殖しやすく、カビが付いてしまうと、例え綺麗にお掃除しても、生育が悪い事が多いそうです。
ビニール袋に入れておくとか最悪らしいですよー。
そして綺麗なお花を咲かせるためには、球根にしっかり寒さの記憶を持たせること。
寒さの経験がないと暖かさを認識できず、生育が悪いとか。
そしてこれが一番身近な注意点ではないでしょうか?
「水栽培でのお水の管理」
水栽培は水栽培だけあって、お水の管理こそ非常に重要なんです。
まぁ、当たり前ですよね?
お水の量は球根の底が僅かに浸かる水位をkeepする事が大切なんです。
球根の底に近い皮の内側に水分が溜まると、やはり出ました、カビ問題が発生します。
なので私の球根アレンジではカビの発生を防ぐ鉢底石と化粧石を使用する事にしていますが、やはり時々チェックしてあげたいですね。
花が終わった後は…
水栽培後の球根には、もう養分が殆ど残っていないのです。
切ないですが、廃棄が一般的。
それでも翌年に賭けてみたい!時は、お花が終わったら、すぐに花茎から切り取って、土に植え替えます。
お日様にしっかり当てて、時々肥料をあげると育つこともあるそうです。
葉が出てきて、黄色くなったら、土から掘り起こして、秋まで風通しの良い、暗い場所で保管。
最初に戻りますが、ビニール袋に入れたりしたらダメですよ。
そこまで手をかけても、次に咲く花は前年より小さくなる事が大半だそう。
私はやろうとして挫折した経験者です笑
お花が終わったら後の工夫
こんな方法もあるようです。
それは
「球根がついたままドライフラワーにする」
私は未経験ですが、ある本で発見し、心惹かれました。
大きな球根はあまり適さないので、チューリップやムスカリがおススメらしいです。
日の当たらない、風通しの良いところで、逆さに吊るして出来るだけ早く乾燥させるのがポイントだそう。。。
今年やってみるので、うまくいったらまたここで書きたいと思います。
おわりに…
球根植物のお話。
興味を持って頂けたでしょうか?
枯れたり、乾いたりした姿の中にも美しさを見つけ愛でる…
なかなか豊かな生き方のように感じます。
フランス語であり、且つフランスの価値観でもある "la vie est belle" 人生は美しい。
それにも通ずるような気もします。
初夏の頃、楽しみにしている企画があるのです。
それをやるには忙しい中、スキルを身に付けることと、必ず必要になるアイテムをgetする幸運が必要ですが…
話せる時が来たらそのお話は書こうと思います。
今夜もお付き合い、ありがとうございました。