#tiktokmademebuyit ティックトックが美容業界にもたらした変化
TikTokとは?
TikTokとは、中国のByteDance社が開発運営しているスマートフォン向けショートビデオプラットフォームである。日本では若い世代を中心に人気があり、TikTokで活動するインフルエンサーはティックトッカーと呼ばれることがある。全世界のTiktok利用者数は2020年10月時点で6億8,900万人に登り、Instagramやツイッター、Facebookなどと同様に人々の生活に様々な影響をもたらしている。
#ハッシュタグの重要性と影響
インターネット上のラジオ「ポッドキャスト」でTikTokにて美容、グローバルビジネスソリューション部門(Beauty, Global Business Solutions at TikTok)に勤めるAntonia BaildamさんはTiktokが美容業界にもたらした変化について語っている。はじめにAntonia Baildamさんはハッシュタグの重要性について見解を述べている。Tiktokではハッシュタグ(#)を用いることができ、キーワードがタグ化されることによって、趣味・関心の似たユーザー同士で共有や投稿することが出来る。美容系投稿者が使っているハッシュタグ例と各ハッシュタグの総再生回数は下記である。
#tiktokmademebuyit 42億回再生
#SkinCare 520億回再生
#SkincareRoutine 105億回再生
#MakeUpTutorial 201億回再生
このようなハッシュタグ を美容系投稿者が使うことによって美容に趣味・関心があるユーザーの間で拡散され、閲覧数が増えていく。美容に趣味・関心があるユーザーは特定の化粧品を知るだけでなく、化粧の仕方、スキンケア豆知識、美容トレンド、新しい化粧品・スキンケアなど様々な知識を得ることが出来る。
Antonia BaildamさんはTikTokの美容トレンドについて次のように語る。
ーーーーーーーWe have really democratized creativity and with that democratized beauty space. ーーーーーーーー
「今まで美容業界に勤めている人などの限られた人にしか広まらなかった創造性や美容的空間がTikTokのトレンドによって個人、ブランド関係なく世界に広まっている」
特にZ世代を中心に様々なチャネル、プラットフォームを使い美容の情報を収集発信することができ、Beauty Spaceという美容に興味・関心がある人々の空間がSNS上で作られている。TikTokでは、初心者向けの化粧の仕方からプロのメイクアップアーティストによる解説、さらに皮膚科医によるスキンケア紹介など、幅広いユーザーに対してのビデオが投稿されているのも強みの一つだと述べている。
TikTok内の美容コミュニティと広告の影響
2020年10月には世界175ヵ国で170万以上のショップが利用するイーコマースプラットフォームShopifyがTikTok とグローバルパートナーシップを結び、連携していくことが発表された。このパートナーシップにより、企業やブランドがTikTokでショートムービーを使った広告を配信することができ、またユーザーもTikTokを離れる事なくオンライン上での商品の購入が出来るようになった。
Antonia BaildamさんはTikTokの独自性について「TikTokはアプリ上で、人の興味・関心を元にしたアルゴリズムによって、その人の興味があるショートムービーを特定のユーザーに届けることが出来る。そのアルゴリズムを使い企業やブランドが特定のユーザーに向けて広告を配信することが出来る。」と述べている。
スタートアップのブランドや海外のブランドなどが興味をそそられそうなユーザーに対して容易に広告を打ち出すことが出来るのがTikTokの強みである。特に新型コロナウイルスの影響で買い物をする機会が減少しており、オンラインショッピングの需要の伸びと共に、TikTok広告も成長すると予測していいだろう。
(ポッドキャスト参照)
#tiktokmademebuyit : How TikTok has ‘democratised’ creativity and inspired a diverse and worldwide beauty rush
執筆:Saya