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朝起きたら亡くなっていた死因とは?わかりやすく解説します

朝起きたら亡くなっていた…その死因とは?専門家弘中の視点でわかりやすく解説します

「朝、目が覚めたら隣で寝ていた家族が冷たくなっていた…」

想像するだけでも恐ろしい状況ですが、実際にこのようなケースは少なくありません。医学的には「突然死」と呼ばれ、睡眠中に何の前触れもなく亡くなってしまうことを指します。

ご家族やご友人を突然亡くされた方にとっては、深い悲しみと共に「なぜ?」という疑問が浮かぶのは当然のことでしょう。

今回は、長年突然死の研究に携わってきた専門家・弘中の視点から、その死因についてわかりやすく解説していきます。

突然死の主な原因

突然死の多くは、心臓や脳の疾患が原因で起こります。主なものを以下に挙げてみましょう。

  1. 心疾患

    • 虚血性心疾患: 動脈硬化などが原因で心臓の血管が狭くなり、心筋への血液供給が不足することで起こります。狭心症や心筋梗塞が代表的な疾患です。

    • 致死性不整脈: 心臓の電気信号の異常により、心臓が正常に拍動しなくなる状態です。心室細動や心停止などが挙げられます。

    • 心筋症: 心臓の筋肉に異常が起こり、心臓のポンプ機能が低下する病気です。肥大型心筋症や拡張型心筋症などがあります。

    • 心臓弁膜症: 心臓の弁が正常に機能せず、血液の流れが阻害される病気です。大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などがあります。

  2. 脳血管疾患

    • くも膜下出血: 脳の表面にある血管が破れ、くも膜下腔に出血する病気です。激しい頭痛や意識障害が起こります。

    • 脳出血: 脳内の血管が破れ、脳実質内に出血する病気です。高血圧などが危険因子となります。

    • 脳梗塞: 脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死する病気です。運動麻痺や言語障害などが起こります。

  3. その他

    • 肺塞栓症: 肺の動脈が血栓によって詰まる病気です。エコノミークラス症候群としても知られています。

    • 致死性喘息: 喘息発作が重症化し、呼吸困難に陥る状態です。

    • てんかん: 脳の神経細胞の異常興奮により、発作が起こる病気です。発作中の窒息や事故などが死因となることがあります。

なぜ睡眠中に起こりやすいのか?

睡眠中は、心拍数や血圧が低下し、呼吸も浅くなります。そのため、心臓や脳への負担が大きくなり、疾患が顕在化しやすいためと考えられています。

また、睡眠中は周囲に人がいないことが多く、異変に気づかれにくいという点も、突然死が多い一因と言えるでしょう。

突然死を予防するためにできること

突然死は、予兆がない場合も多く、完全に防ぐことは難しいのが現状です。しかし、日頃から以下の点に注意することで、リスクを減らすことは可能です。

  • 生活習慣病の予防: 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙などを心がけましょう。

  • 定期的な健康診断: 健康診断を受けることで、自覚症状のない病気の早期発見・早期治療につながります。特に、40歳以上の方は年に一度は必ず受診しましょう。

  • 睡眠時無呼吸症候群の治療: 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まる病気で、高血圧や心疾患のリスクを高めます。適切な治療を受けることが大切です。

  • ストレスの解消: ストレスは、自律神経のバランスを崩し、心疾患や脳血管疾患のリスクを高めます。趣味やリフレッシュなど、ストレスを解消する方法を見つけましょう。

  • 飲酒・喫煙を控える: 過度の飲酒や喫煙は、心疾患や脳血管疾患のリスクを高めます。

まとめ

  • 突然死の多くは、心疾患や脳血管疾患が原因で起こります。

  • 睡眠中は、心拍数や血圧が低下し、呼吸も浅くなるため、突然死が起こりやすくなります。

  • 突然死を完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣病の予防や定期的な健康診断など、日頃からできることがあります。

ご自身の健康状態に不安がある方は、医療機関を受診し、専門医に相談することをおすすめします。

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