福祉住環境コーディネーター雑記1
戦後、日本の人口はどんどん増えていった。そんな中、私たちの世代が先導者であった。
皆んなそれぞれに頑張って働いたり、家庭を守ったりしてきた。
そして、いつの間にか私は歳をとった。かといって青春時代を思い出せば鮮明に思い出せるし、精神的にはむしろあの頃のままだ。
皆んなもとった。ある者は配偶者や家族と死別したり別れたりして1人になった者もいる。
私は1人でも苦にならないタイプであるが、誰とも接する機会のない日々が続く事は辛い。
また、足腰が弱くなって外に出る機会は
少ないのだが、かといって家に居れば安全というわけではない。入浴中に上手く起き上がれず溺死する者も多い。だから、浴槽の底は寝られるようにカーブしているよりも角張っている方がいいのだ。
そして、悩ましいのが認知症だ。介護保険制度は2000年にスタートし、施設に入る者も半分くらいいるが、自宅という自分の物語が溜まった場所から離れるのは自分という主人公を忘れてしまいがちだから注意だ。だから施設に入る時は、その家を象徴するような物を持っていって欲しい。傘立てとか、時計とか、熊の置物とか。
そして、先にも書いたように自宅は自宅で危険がいっぱいだ。小学生の障害物競争には高校生レベルの物は設置しないようにするのは当たり前だが、愛すべき事に、青年期の私達はいずれ小学生レベルになることを忘れて家を建ててしまうものなのだ。しかも、私たちの時代は木造の家で、階段も急なのだ。障害物だらけである。
流行りはバリアフリーだが
まぁ、手すりなど新たなカスタムを加えて楽しむのもありだなと思う。