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間接法での教え方:テキスト編

こんにちは。オンラインで日本語を教えているさつきです。
英語で日本語を教えたい方、またその教材を探している方向けに記事を書いています。

今回は使用するテキストについて書いていきます。

「間接法」で初級日本語を教える場合、テキストは何を選択すべきか??
それはズバリ「みんなの日本語」ではなく「げんき」がおススメです。

この「げんき」は一冊のテキストで文法+会話セクションと読み書きセクションが分かれていて、単語や例文に英語訳がついているのが特徴です。文法の説明も英語で書かれているので、学習者が事前に予習することもできます。また、アメリカでも有名な日本語の教科書だそうで、手に入りやすいことも大事な側面です。

対して「みんなの日本語」は本冊はすべて日本語のみで書かれていて、別途翻訳版を手に入れなければいけません。初心者にはちょっとハードルが高いように思います。その点でも「げんき」は英語がある分、心理的ハードルも下げられますね。

日本語教師養成講座ではほとんどの学校がこの「みん日」を使って模擬授業をするようで、日本でのシェア率は圧倒的ですが、オンラインの場合は
もっと自由度の高いレッスンができます。
より学習者さんの目的等に合わせてテキスト選びをすることが大事です。

ちなみに私が「げんき」を好きな理由は他にもあって、
・イラストがかわいくて親しみやすい(みん日より圧倒的に現代的)&2色刷り
・自然な表現が多い(「ごろごろする」という単語まで出てきます)
・「げんき」のwebサイトにドリル等で使える副教材がたくさん用意されている
・有料ですが、絵カード(もちろんカラー)や会話スライド等の副教材も揃っている 等です。

「みん日」もよく考えられた素晴らしいテキストだと思うのですが、
私はどうもイラスト等が古い感じがして馴染めません。
ひと昔前の日本という感じがどうしてもしてしまうのです。
(「みん日」が好きな方にはすみません)

さて、この「げんき」を使って間接法で日本語を教えるわけです。
「英語を使って教える」って結構ハードルが高いですよね。
実際私の英語力もそれほどではありませんし、上手く英語で言えないことも
多々あります。それでも、日本語オンリーで教えたいとは思いません。
なぜなら、そこに「ニーズ」があるからです。
オンラインでは確実にこの間接法でのニーズがあると思っています。

英語で書かれたテキスト+英語でレッスンをしてくれる。
自分が学ぶ立場だったらとてもうれしいし、続けやすいですよね。
間接法ならより学習者さんにとって負担が少ない=継続しやすいレッスンを
提供できます。

実際、私の生徒さんの継続率を見ても、結構長い方かもしれません。
相性が合わなくて短期間で辞めてしまう人もいましたが、9割以上は
ずーっと続けてくれます。しかもほとんどの人が週2回のレッスンを毎週です。
逆の立場で考えるとこれって結構大変じゃないのかなと思いますが、
「日本語のレッスンがいいリフレッシュになっている」と言われることが多いです。つまり、学習者さんにとって心地いい、負担が少ないということですね。

英語が完璧にできる必要はありません。相手の言っていることが理解でき、コミュニケーションに支障がないレベルであれば、間接法で教えることができると思っています。

次回はこの英語力はどのくらい必要かについて書いていきたいと思います。

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