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コース設定:おすすめしないこと

こんにちは。
今日はオンラインで日本語を教えるにあたってのコース設定について
お話したいと思います。

初めてプラットフォームで教える場合によくあるのが、
たくさんの生徒さんを集めたいがばかりに
「初心者から上級者まで教えます!」と謳ってしまうことです。

これ、本当にできますか?? できますか??


教えた経験があれば、問題ありませんが、
未経験で、これをやってしまうと大変なことになります。

思った以上に様々なニーズの学習者さんが来るので、
毎週毎週レッスン準備に追われ、振り回され、消耗することになります。


実はこれは私も同じ経験をしたからよく分かるのです。
始めた当初は生徒数は少ないのに、毎日レッスン準備に終われ、
「このままじゃ続かない・・・」と悟りました。

それからは、超ビギナーレベルに絞って学習者さんを募集し、レッスンの経験値を積み上げていくことで、レッスン内容の充実を図り、自信をつけることができました。

では、自分はどのレベルを教えるのが向いているのか?

私が思う雑感ですが

①初級レベル(N5~N4)
媒介語が必要なので、英語または共通の言語ができる人。
忍耐強い人。初心者の気持ちを理解してあげられる人。
挫折しやすいので、細かなケアができる人。
語彙コントロールが上手なことも大事。

文法の理解力もおそらく初級が一番必要かもしれません。

②中級レベル(N3~N2)
ある程度会話が成り立つので、教える側はぐっと楽になります。
学習者さんの苦手な分野の把握ができ、うまく補完することができる人。
簡潔に文法説明ができる人。
似ている表現の使い分けの説明が上手な人。
様々な話題に対応できる人。 でしょうか。

レッスン内では学習者さんの流暢さとミスの訂正のバランスがうまくとれるといいと思います。

ニーズが会話力upやJLPT対策、試験対策、ビジネス日本語等、多様になってくるので、はじめに目的をしっかり確認しておきましょう

また中級は長く、スランプになりがちな期間でもあります。
時々、今までどれだけ伸びたか等のフィードバックを入れてあげると
モチベーションが上がるもしれませんね。

③上級レベル(N1~)
このレベルになると多少の不自然さはありますが、日本語で長く会話を続けることができます。

向いているのは話題が豊富で会話を広げられる人。
またはある専門分野に詳しい人(ポップカルチャーでももちろんOK)
視野が広く話好きな人、コミュ力が高い人でしょうか。
また、聞き上手で相手の話を引き出すことができる人も向いていると思います。
内容も会話だけではなく、興味のある分野により細分化しているかもしれません。

レッスンではただ話すだけではなく、訂正を入れたり、類似表現を教えたりして、日本語ネイティブから教わる価値を提供しなければいけません。
そこが日本語教師の腕の見せ所で、クリエイティブなレッスンを目指したいところですね。


と、ざっくりと私の思うところを書いてみました。あくまでも私見ですが
なんとなくイメージが湧いたでしょうか?
このようにレベルによりレッスンの内容や雰囲気はだいぶ異なります。

これからコース設定を考える時には、自分の得意、不得意、どんなレッスンをしたいか、どんな学習者さんに教えたいか等、より具体的にイメージしてプロフィール欄を書くことをお勧めします。
「なんでもやります」=「誰でもいい」
学習者さんにとっても同じかもしれません。
「この人から教わりたい」そんな存在になりたいですね。

それから、よく感じるのですが、
学習者さんが自分を選んで来てくれますので、おのずと自分と相性が良さそうな人が来てくれることが多いです。
これはなかなか面白いな~と思います。

ですので、自分をよく見せようなどとあまり無理せず、自分らしくリラックスしていることも大切だと思います。きっと相性のいい学習者さんが来てくれると思いますよ。

それでは、また!


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