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韓国系航空会社におけるモバイルバッテリーと電子たばこの新規制

2025年2月13日、韓国系航空会社の航空機におけるモバイルバッテリー持ち込みの規制が新しくなるニュースがありました。

全てをモバイル端末に頼ってひとり渡韓などするので、モバイルバッテリー事情は大事!!なので、理解のためにまとめてみました。

対象

標準案はまず韓国を出発する韓国系航空会社から適用
大韓航空、アシアナ航空、ジンエアー、チェジュ航空、ティーウェイ航空、エアプサン、エアソウル、エアプレミア、イースター航空、エアロKなど

新規制の概要

  1. モバイルバッテリーの充電禁止
    航空機内でモバイルバッテリーを直接充電することが禁止されます。

  2. 電子たばことモバイルバッテリーの保管制限
    これらのアイテムは機内の頭上荷物棚に保管することができず、乗客は直接所持するか、座席前のポケットに入れておく必要があります。

  3. 持ち込み制限
    モバイルバッテリーは、容量と数量の確認が強化され、100ワット時以下のものは最大5個まで持ち込みが可能ですが、それを超える場合は航空会社の承認が必要です。160ワット以上は持ち込み禁止。

  4. 異常時の対処
    バッテリーから煙が出たり膨らむなどの異常が発生した場合、迅速に対応できるようにするための措置です。

  5. 電子たばこの取り扱い
    電子たばこも同様に、機内の荷物棚に保管することが禁止され、直接所持する必要があります。

主な変更点

新規制と以前の規制の違いを整理しました。

  1. 100-160Whのバッテリーの扱い

    • 以前: 持ち込み制限なし

    • 新規制: 2個まで・要承認 ⚠️(航空会社の許可が必要)

  2. 160Wh超のバッテリー

    • 以前: 一部航空会社では持ち込み可能な場合あり

    • 新規制: 完全禁止 ❌(持ち込み不可)

  3. 必須対策(安全対策の強化)

    • 以前: 推奨されるが義務ではない

    • 新規制: 端子絶縁・保護パウチ収納が必須 ✅(未対策のものは持ち込み不可)

  4. 保管場所の制限

    • 以前: 座席ポケット・頭上棚・直接所持すべて可

    • 新規制: 座席ポケットと直接所持のみ許可
      頭上棚は不可 ❌)

  5. 機内での使用

    • 以前: 機内充電可能な航空会社もあった

    • 新規制: 機内充電が完全禁止


今までとの違い。

背景

この新たな規制は、先月28日に金海空港で発生したエアプサン機の火災事故を受けた後続対策として導入されます。国土交通部は、モバイルバッテリーと電子たばこの危険性に対する国民の不安を考慮し、先制的な対応が必要と判断したため。

今後の展望

国土交通部は、エアプサンの火災原因がモバイルバッテリーである場合、国際民間航空機関(ICAO)との協議を通じて、機内持ち込み数量制限などの追加的な規制強化案を検討する計画。また、海外から出発する韓国系航空会社の航空機では、機内放送を通じて新しい保管マニュアルを案内し、必要に応じてビニールバッグの提供も検討。

この新規制は、航空機内の安全性を高めるための重要なステップであり、乗客の安全を守るために必要な措置、とのこと。

ところで。絶縁てどうやるの?具体的なやり方

全然知らなかったので。
端子部分をビニールなどで覆えば良いそう。

端子の絶縁は、端子部分をセロテープなどで覆うだけの簡単な処置です。このひと手間で、火事などの重大な事故を防ぐことができます。

有限会社三井金属https://eco-mitsui.jp/useful/202209-mobilebattery/  

ところで。Whってどうやって調べるの?

モバイルバッテリーのWhの計算方法

モバイルバッテリーの容量は、通常、ミリアンペア時(mAh)で表示されていますが、飛行機に持ち込む際にはWhでの表示が求められることが多いです。Whを計算するためには、以下の式を使用します。

Wh = (mAh ÷ 1000) × V

ここで、Vはバッテリーの定格電圧です。多くのリチウムイオンバッテリーは、定格電圧が約3.7Vです。このため、mAhからWhを計算する際には、次のように計算します。

  1. バッテリーの定格電圧(V)を確認: バッテリー本体や製品の仕様書に記載されています。

  2. バッテリー容量(mAh)を確認: これもバッテリー本体に記載されています。

  3. 上記の式に代入して計算: 例えば、バッテリーの容量が10000mAhで、電圧が3.7Vの場合は次のようになります。

例:10000mAh、3.7V の場合
Wh = (10000 ÷ 1000) × 3.7 = 10 × 3.7 = 37Wh

Wh計算アプリを作ったので使ってみてください

https://mobile-battery-calculator.vercel.app/
※だいたい普通のモバイル充電器は100Wh以内に収まります

まとめ

様々な端末を複数回充電可能の大容量とされている26000mAh以上のモバイルバッテリーは100Wh超えて、申請が必要になりますが、(43,000mAh超えは160Wh超えるので持ち込み不可。一般的にモバイルバッテリーは3.7Vまたは3.85V)
普通の携帯電話用モバイル充電器は100Wh以内に収まり、機内持ち込み無制限→5個まで、の制限になりました。持って行くことはできますが
端子絶縁と保護パウチに入れるのは必須になるので、(ひとまず韓国発) 準備が必要そうです。
端子絶縁のためにセロテープを持って行く?ちょっとイメージわきませんが、わかり次第また更新します。

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