浦和レッズ2024-2025オフ

2024シーズンを終わりが見えてきたこの頃。昨年もしたスカッド入れ替えの予想やら願望やらのnoteを執筆していきます。
ではさっそく、まず現在のスカッドの整理したいポイントと起こりうるいろいろなことを予想していきましょう。




妄想と仮定をもとに

 まず前提として来季の浦和レッズの状況を考えていきましょう。ACELやACL2への参加はないもののACL2022優勝によりCWCへの参加が予定されていることから、普通にACL関係に出場するよりも過密なスケジュールが組まれることが容易に予想できます(半月から1か月程度アメリカにとどまる可能性あり)。ルヴァンカップの大改悪により試合数は最低40試合(リーグ38試合+ルヴァン、天皇杯各最低1試合)+CWCおそらく最低3試合です。前述のとおり純粋に1か月ほど他クラブよりもJ1試合可能日程が短いため、結構無理なところにリーグ戦が詰められることになるかと思います。10/29にリリースされた通り来季の浦和は27+CWC特例の3を加えたA契約保有上限30人で戦うことになりそうです。

 さて、これから詳細に触れますが、現在浦和が保有するスカッドは素人が組んだのかというぐらいにアンバランスなものでありこのオフでも大幅な、少なくとも出入りともに2ケタの選手が絡みそうなぐらいの入れ替えがあると個人的に予想しています。
 そんな中で少し気になる動きがあります。田口社長を含む浦和の人間数名が直々にヨーロッパへ訪問していたという事実です。少なくとも提携クラブであるフランクフルトを訪問していることは間違いありません。これらの動きは浦和のこれまでの動きからすると地味に不自然なことで、新たなパートナーシップの締結や招かれての表敬訪問などであればかなりの確率でクラブ公式から「〇〇を訪問しました。」というアナウンスが来ます。ですから向こうから招待があって訪れた、とかそういう類の訪問ではないことはかなり確実といっていいでしょう。少なくとも私の邪推する限りでは欧州訪問の狙いは
①提携クラブとのスカウティングにおける情報交換および契約に関する話
②チキベギリスタインとの接触
の2つが大きく関わっているのではと予想しています。最近の傾向的に浦和は外国籍選手の獲得について積極的で、かつJリーグに在籍歴のない25~32歳ぐらいの選手を狙っていることが明らかです。チアゴサンタナが例外的な選手ですが某名古屋に行ったユンカーを除いて浦和が獲得した外国籍選手はチアゴ以外全員欧州国籍のJリーグ未経験選手(カンテはギニアの国籍も持っていましたが)で、今のところ大ハズレした選手もいないことから西野体制から堀之内体制になった現在もその流れを汲みつつの編成となるのではと思います。その獲得体制において特にフェイエノールトが大きく関わっていることは周知の事実で直接行われたリンセンとの契約だけでなく各選手のメディカルチェックやサインに大きく関わっていると言われていますからショルツとソルバッケンがいなくなった今新たな外国籍選手を求めて彼らと連携を取るのは自然な流れでしょう。②に関しては某噂アカウントの情報を鵜呑みにしているわけではなく、今季いっぱいのFD職退任と西野前TDが彼と仕事をしている?という噂から来季以降専属契約は無理でもアドバイザー職かなにかを用意して浦和に関わってもらいたい意向があるのではと感じられます。実際欧州とのパイプを作るなら彼ほど適していてかつ最前線での情報を持っている人間はいないでしょうからここのつながりはうまく生かしてほしいところです。
 ということでここからは各ポジションの大枠の流れを読んでいきたいと思います。

○GK


牲川はまぁ残ると見ていいでしょう。吉田は第三キーパーの座をどう考えているのかわかりませんがまぁ同じく残留が基本線かなと。西川が1番の問題でシュートストップは相変わらずのパフォーマンスですが年齢も年齢なのか武器だったロングキックはしょっちゅうタッチラインを割り、またそもそもプレーエリアがめちゃくちゃ狭く低くなっているのが気になります。J1主力クラスの守護神が取れるならば入れ替えもあるのかもしれません。30枠あるので久しぶりにゴールキーパー4人体制もあり得そう。

出るかも:西川周作

○DF

大きな問題の一つ、DFの層の薄さです。なにせDF登録選手が6人しかいません。そのうえ終盤戦レギュラーで出ていた井上はずっとパフォーマンスが低く残留争いに巻き込まれた要因の大きな一つであると見ています(※個人の意見です)。大畑がいつ海外挑戦するのかもわからず、この冬の最重要補強ポイントと言えるでしょう。

出るかも:大畑歩夢、井上黎生人

○MF

ここも問題です。まず本職のボランチが3人しかいません。そして大量の2列目の選手を抱えています。あまりにもアンバランス。補強は保有上限がある以上入れ替えが絶対ですから多くの選手が出ていくことになるかもしれません。

出るかも:小泉佳穂、安部裕葵、大久保智明、本間至恩、武田英寿、前田直輝

○FW

地味に最も大きな問題を抱えているのがFWです。まず興梠慎三の引退。これは仕方のないことです。何が問題かというと外国籍ふたりがジレンマを抱えているということだと思っています。相手のDFにストレスを与えるプレーを見せチームとして機能性が高くプレータイムを得ているのはリンセンです。しかし得点数はストライカーとしてまったく期待に応えてるとは言い難いのも事実でしょう。一方チアゴはPKも多いもののプレータイムに比べ多くのゴールを上げています。しかし前述のとおりそもそもがプレータイムの確保に苦労しています。来季もスコルジャ体制が基本線と見られる中この状況でチームに残るかどうか正直わかりません。そのうえ二人とも年齢的に手放し時が難しく、動き次第で今年いたFWが誰もいません、とか普通にありえます。来年確実にいるのはユースから昇格が決まっている照内一人と言っていいでしょう。

引退:興梠慎三
出るかも:チアゴサンタナ、二田理央

個人的取れたらいいなリスト

ということでこんな選手が取れたらいいな、を考えていきたいと思います。

○GK 

・小島享介 アルビレックス新潟
 昨年もオファーを出したと噂の新潟の守護神です。本当に欲しているのであれば浦和がよくやる三顧の礼パターンで小島がトップターゲットになるのではと思います。そこまで名前が売れていないのが不思議なほど伸びしろを残した上でJ1で指折りの平均的な能力の高さを持っています。

・朴一圭
 歴史的にも韓国人や在日系の選手が二人しかいない上に一人はプレーもしていないことからあまり浦和が獲得する画は見えませんが日本人扱いでかつJ2でプレーする器ではないので地味に争奪戦が起こりそうかな、と。ただスコはサイズあるキーパーを好んでいる気もするので鳥栖の降格もあり名前を挙げただけです。

12/3追記
やっぱりマリノス復帰の噂が出ました。

○DF

・古賀太陽 柏レイソル
 Jリーグで好きなCBを誰でも取っていいよと言われたら真っ先に彼の名前が挙がりそうだなと思います。柏の中心選手ですが資金的には普通に現実的なラインだと思うのでチャンスがあるなら是非獲得したい選手です。能力の平均値が高く飛びぬけた能力がない代わりにオールマイティに求めることをこなしてくれる印象があり、柏でキャプテンを努めているくらいなのでそういう選手が最終ラインに欲しいですね。

・岡村大八 コンサドーレ札幌
 この冬最大の人気銘柄の1つでしょう。日本人でレギュラークラスなら彼が取れれば、というのはあります。札幌の試合はあまり見てないのでわかりませんが。彼も能力の平均値が高く特にセットプレーに弱い浦和的には日本人だとしたら欲しいCBの筆頭だと思います。あれ、彼もあの世代の前橋育英でしたっけ。

・木村誠ニ サガン鳥栖(FC東京)
 日本人ならPart3といったところでしょうか。パリ世代かつ伸びしろの高いDFです。とはいえ佐藤と井上のどちらかは残りそうな状況でJ1優勝とCWCでの躍進を望むシーズンにもう一人伸びしろDFを獲得するのかと言われたら微妙ですが。藤原がいるのでそのあたりの扱いが難しいですね。東京に戻るか他クラブに完全で移籍するかではと予想しているので個人的に注目している選手です。

・鈴木海音 ジュビロ磐田
 言いたいことはほとんど木村と被るのであまり言うことがありません。

・Odin Bjortuft FKボーデ/グリムト
 安心の北欧ライン、ボーデグリムト所属のCBを挙げておきたいと思います。実は浦和関連のニュースで彼の名前だけ見たことがある人もいる…はず。なにせマリウスが浦和に来る際後釜として確保したCBが彼で、小さくネット記事になっていました。185cmと北欧のCBにしては、というサイズですがJならそこまで問題にならないでしょう。あと名前がかっこいいです。ビョルタフトって響きもいいのですが北欧出身でオーディンなんてゴールを決めたら「グングニル」とか言われるんでしょうね。イナズマイレブン的な。

・Asger Sorensen スパルタプラハ
 近年取引のあったチームからもう一人。191cmの大型CBで市場価値が3m€とJに来たらトップクラスです。プラハでは半分ぐらいの出場時間にとどまっているようで年齢的にも28歳と5大リーグへのステップアップよりは、と。

・関根大暉 柏レイソル
 まぁ取れないでしょうけどあくまで取れたらいいなということで。日本だけでなくヨーロッパも獲得レースに参加してきそうですから厳しいでしょうが取れたら理想的なRSBですね。

・室屋成 ハノーファー
 酒井の後釜としてとるなら彼でしょう。東京仕込みのダーティーさが今どうなっているのかわかりません。VARがある環境であの性格、手癖は結構気になります。元気とはハノーファーでチームメイトでしたか。まぁ現在地はよくわかりませんが取れそうな中では実力はトップクラスでしょう。

・荻原拓也 ディナモザクレブ(浦和レッズ)
 説明不要ですね。CLでは割と活躍しているみたいですがなにせクロアチアリーグはどうチェックしたらいいのかまったくわからないので現在の状況が不明です。ただそもそもディナモザクレブは戦力的に残したかったはずの金子拓郎すら金がなくて完全移籍ならずといった感じでしたから荻原を買い取れるのか全く不透明です。しかも荻原獲得当時の監督が解任されているので結構レンタルバックでの復帰もあり得ると考えています。

12/3追記
復帰要請の報道が報知から出てました。まぁ欧州からのオファー待ちはしそうな気がしますがディナモが買い取る気はなさそうなので結構現実的ではないかと思います。

・山原怜音 清水エスパルス
 チアゴサンタナを生かすならこの人はリストから外せないでしょう。両SBできるというのは本当なんですかね?なんにせよチアゴとのホットラインを考えたらかなり欲しい人材です。特徴だけ聞くと山中を思い出しますが守備に大きな問題があるという話もそんなに聞かない(結構な数の清水サポをミュートしているからかもしれませんが)のでSBの中ではトップクラスに欲しいです個人的に。

・バングーナカンデ佳史扶 FC東京
 パリ世代の左SBです。最近あまり名前を耳にしないのはクラモフスキーにシンプルに干されているのかほかに何かあるのか。ダヴィドにチンチンにされていた印象がありますがどうなんでしょう。176cmとサイドバックにしてはそこそこのサイズがあり東京であまり出られないなら欲しがるチームは結構多そうです。

・新保海鈴 レノファ山口
 今季J2で大ブレイクした選手です。田中隼磨の子供だったような(違ったらすみません)。間違いなくこのオフの個人昇格銘柄筆頭でしょう。プレーは正直あまり見たことがないのですがアシスト数から見ても結構攻撃的という印象です。

〇MF

・遠藤航 リヴァプール
 ちょっと早い気もしますがスロット体制でかなり出番が限られていることを考えると戻ってきてほしいなとか考えてしまいますね。30代になったものの代表では不動のキャプテンでヨーロッパでも欲しいチームはごろごろあるでしょうから現実的でないのは重々承知しています。ミランが欲しがってるとかいう噂の記事も見ましたし。

・橘田健人 川崎フロンターレ
 サイドバックやらせてるならくれよ、とずっと思っている選手です。彼の才能と能力を考えたら本職の中盤で使ってあげたいと思えます。鬼木監督の退任が決まっているので全体的に川崎の選手の動きがどうなるか読めませんが取れるなら絶対に取りたい選手です。本当は脇坂も名前を挙げたいのですがさすがに川崎の14番を背負っている選手を望むのは無理がありそうなので…。川崎は中盤の選手がかなりいるイメージなので日本人で誰か取りたいですが果たして。

・戸嶋祥郎 柏レイソル
 浦和Jrユース出身なので来ないかなとずっと思っている選手です。枠使わずに彼の能力を手に入れられるなら、と思うのですが駄目なんですかね。たまに足裏見せるので退場が結構怖いのとそこそこ頻繁に怪我しているイメージがあるのでそこはマイナスですが彼が味方なら楽だなと思えるシーンもたくさん作れる選手なので来てくれたらいいな、と。怪我がちなのは下部組織出身でA契約保有上限の縛りを受けないことで大きなマイナスにならない気もしますし。

・樋口雄太 鹿島アントラーズ
 ポポヴィッチ就任以降結構出場時間が限定されているイメージです。解任後もスタメンというわけではないので彼もまた取れるなら取りたいですね。スコが全く使う気がない武田以外あまりセットプレーのキッカーで期待できる選手がいないのでその面でも欲しいです。

・秋山裕紀 アルビレックス新潟
 20代中盤でボランチなら欲しい選手筆頭かもしれません。経験もそこそこで新潟の中盤を任されているだけあってかなりさばけます。若干ムラはあるような気はしますがそこは伸びしろでしょう。

・Simon Gustafson BKヘッケン
 言ってみただけです。我らがサミュエルの双子の弟?兄?ですね。サミュエルよりは若干指向性が前の選手です。DFに外国籍選手1枚加える予想してますのでさすがに後ろ側に外国籍選手が多すぎて無いとは思ってます。言ってみたかっただけです。余談ですが過去に提携クラブであるフェイエノールト在籍経験があります。

・Oscar 上海海港
 これも言ってみただけです。そんな金ないです。でもトップ下の外国人とかを取るとするならばこのクラスではないかなと思います。かなり人数がいるポジションなので。浦和とは地味に対戦経験豊富ですし、結構長いこと上海にとどまっているのでそろそろ市場価値も落ち着いてきただろうから新しいチャレンジとかしてみませんか?と思っただけです。

12/16追記
・金子拓郎(KVコルトレイク)
 スポニチから報道が出まして今冬最初の獲得リリース選手になりそうです。貧弱だった右ウイングにおいて日本人なら現実的かつトップクラスの選手かなと。またあの世代の前橋育英ですね。

〇FW

・原大智 京都サンガ
 日本人で欲しいCFと言ったら彼ですかね。サイズ、パワーとスピードがあって割と怖いです。ただ結構荒いイメージがあるのでそこも違う意味で怖いですね。

・鈴木武蔵
 今の鈴木武蔵を取ってどうすんねんと思わんではないですが浦和キラーなので対戦相手にいると面倒くさいんですよね。昨季から今季中盤まで驚くほどの不調ぶりでしたが夏の浦和戦では相性通りに無事ゴール。最近の浦和サポ集めがち傾向的にも狙いそうではある選手です。チアゴやリンセンの去就に関わらずCFは外国籍選手が軸になるでしょうからサブに置いておくには意外といいかもしれません。ただリオ世代なので年齢がどう出るか。

・鈴木優磨 鹿島アントラーズ
 取れるわきゃないんですが一応入れておきましょう。

・Mikael Isak レフポズナン
 もしもチアゴとリンセンがいなくなるのなら真っ先に取るべきCFとして名前が挙がるでしょう。夏にもJクラブが接触していたという怪情報もあります。昨年インタビューで「またスコルジャと仕事がしたい」と語ったこともありそれならばぜひ浦和にどうですかと。見た目が結構ベンゼマに似てるんですがプレーも割と似ている印象です。The万能CFといった感じでポストありスピードあり決定力めっちゃありという。カンテとは違うタイプの理不尽ですね。シュートスピードがヤバいです。

・Michael Olunga アルドゥハイル
 みなさんご存じオルンガさんですね。彼も意外と長いことアルドゥハイルにとどまっているなという。9m€という市場価値からもあまり現実的ではないですがとにかく実績を見て欲しがらないクラブはないでしょう。だって柏に加入した年からやばかったもん。柏出た当時市場価値が900k€ってんだから冗談きついです。日本食、特にうなぎが好きらしいので浦和に来てください。

・Alexander Jeremejeff パナシイコス
 ヘグモの教え子でヘッケン時代にアルスヴェンスカン得点王になっています。パナシナイコスではあんまりうまくいっていないようですが。欲しかったですけどまぁヘグモ解任されちゃいましたからね…。

・Adam Buksa FCミッティラン
 過去に取引のあったチームから。191cmのポーランド人CFです。最近移籍したばかりなので現実的ではないですがポゴニシュチェチンでスコと被っていたので一応。

・Ola Solbakken エンポリ(ASローマ)
 右ウイングが大きな補強ポジションなので一応入れておきましょう。エンポリでも結局ベンチを温めているので戻ってきてほしい気持ちは山々です。彼が半年フル稼働していたらどう考えても勝ち点が15は増えていたでしょうからね。いつでも待ってます。連絡ください、FB本部に。

・Philip Zinckernagel FKボーデ/グリムト(クラブブルージュ)
 ボーデグリムトから二人目です。かなり頻繁に移籍している選手なんですがハウゲ、ユンカーとともにぶっ壊れた攻撃力をしていた時代のボーデグリムトの中心選手です。左右のウインガーどちらもできてかなりクオリティの高い選手です。12月にレンタルが終わって一度クラブブルージュに帰りそうなので狙い目かもしれません。タイプ的にはダヴィドが近いと思います。あんなにクネクネはしないですけど。なのでスコと相性がいいかと言われたらわかりません。


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