ニューヨーク奇跡のライブ

『12-12-12 ニューヨーク、奇跡のライブ』
ニューヨークを襲ったハリケーンサンディー、その被災地救済チャリティーコンサートが2012年12月12日NYのマディソン・スクエア・ガーデンで実施された。
そのコンサートのドキュメンタリーを見てみた。

当日のコンサートは寄付を世界中から求めるために、ストリーミングで生配信もされており、私はローリング・ストーンズ見たさにその配信を見てた。

ビリー・ジョエルの演奏の時、たぶん「NewYork State of mind」を聴いて、彼のニューヨークへの気持ちが熱くて、ぐっと来た。

そういう記憶から、ちょっと、ぐっとしたい気分を求めて、アマゾンプライムの中から、このドキュメンタリーを選んだのだけど、ビリー・ジョエルの演奏がコンサートの最終ではなかった、記憶ってあいまいなものだな。それもあるのか、この映画を見てぐっとくるかというと、実際そうでもなかった。

ロジャー・ウォーターズとクリス・マーティンのシーンとかは、こういう世代間のやりとりの感じはとてもいいなあ、と思いながら見たけれど。

ニューヨーク、といえば、ビリー・ジョエルと思うけど
このドキュメンタリーの中でビリー・ジョエルの楽屋で誰かが言う
「もちろんトリで歌うんでしょう?」
「いや、トリはポールだよ」ビリーが言う

ミック・ジャガーもステージで「イギリスの年老いたミュージシャンがここに揃ってるなんて(笑)」と

そういわれてみると、ロックバンドをニューヨークに持ってきてブレイクさせたのは、若かりし頃のイギリス人の彼らだった。
彼らにとっては幼いころの夢を吸い寄せて現実させて具体化していった大事な「エンターテイメントの街」なんだろうな、と。

そして、ポール・マッカートニーはニルヴァーナのメンバーとセッションをする。
そして花火ざんまい。

表も裏もロックビジネスで生きてきた白人だらけ。

チャリティーコンサートを否定しているわけではなくて、白人だらけを否定しているわけでもない。
今、Covid19が蔓延するのこの時代に、冷静に8年前のドキュメンタリーを見たら、自分の価値観が当時から少し変化しているように思えたし、感動とはまた別の舞台裏を見ていた。

個人的には、音楽番組の司会などでも有名なジミー・ファロンが緊張した面持ちで「俺はこれが言ってみたかったんだ」と言った後に
ちょっと詰まりながらも
「レディース・アンド・ジェントルマン! ザ・ローリング・ストーンズ!」と、紹介したシーンが印象的だった。

ジミー・ファロンが自身の番組でビリー・ジョエルとストーンズの曲をセッションしてるのだが、歌いまわしが超ミック節だったので、この人ストーンズを聴きこんでる、きっとかなり好きなのだろうなと思っていたので、なんだかうれしい。

サンキューアマゾンプライム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?